戦略的踏倒し4倍増!モルスタ調査に業界震撼、サブプライム債のほうが安全なわけとは?
しばらく前に、ウオールストリートジャーナルに、「みんな、楽になれ」という論説が発表されたということについては、このブログでも、何回か言及しました。
今度は、モルガンスタンレーの研究員、Vishwanath Tirupati氏が行った調査で、みんなが、そのアドバイスを真に受けだしているという話が、、、
2007年半ばには、融資の戦略的踏み倒し率は、4%だったとされているところ、今期2010年2月の不動産のローンデフォルト件数中、実に、12%が、「やむを得ず」という”消極的な”デフォルトではなく、冷静な計算のもとに、行われたものだ、というstrategic defaultについての論評が、ブルームバーグにより、報道されています。
日本の銀行関係者にとっては、4%だって、十分、高いんじゃないかと推測されますが、いずれにせよ、米国における戦略的デフォルトと、やむをえないデフォルトの違いは?
「これまでの研究は、ここのところが厳密に定義できなかったのが問題でした」というのが、当該研究員の弁。ヴィシー氏に直接問い合わせされたい場合は、LinkedInでメッセを送ることも可能です♪
今回のモルガンスタンレーの調査では、strategic defaulterの定義は、下の通り。
■過去に当該不動産ローンの融資返済にまったく滞りがなく
■突然、3回以上、返済をスキップした消費者であって
■最低1万ドル以上の借金を他に抱えており、しかも、そっちのほうは、滞納していない
確かに、相当厳格ですね。そりゃ確信犯だわ。
結論は?
「こういう人が出る比率が高いのは、プライムレートの大型ローン(高級物件)。サブプライム層には、こういうランクの人はおらず、そもそも、政府が支援するリファイナンスの対象にもなりやすい。そう考えると、モーゲージ債投資において、今後は、サブプライム債のほうが、リスクが、低いかもしれない」
だそうです!なんだ、サブプライム債のセールス資料だったのか。(私は不動産のほうしかわからないので、金融の方、頓珍漢なことを言っていたらすみませんm_m 直しますので、ご一報を、、、)
そういえば、思い出したぜ。
モルスタ自身、大きく報道されたところだけ見ても、サンフランシスコで、商業案件5件
やってました。
だから、わがことのように、わかるってワケだね、、、
One Post, 201 California St., Foundry Square I, モルガンスタンレー社がギブアップしたファイナンシャルディストリクトのビル。
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