2,000万の行方、、、無計画浪費型投資家にご注意!
今日も例によって、現地と打ち合わせ。地球の裏側の人間模様にも、相当通じている私ですが、今日は、電話口でのけぞってしまいました。
取引先:
ポールが、決済案件のキッチンキャビネットを盗んじゃうもんだから、それで、数日工事が遅れてさ、、、
私:
はああ?
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ポールというのは、シカゴから来ていた取引先の別のお客さんで、去年は、ずいぶん、未修理物件を買っています。確か、フロリダの不動産で、ひと財産作っていたはず、、、そのときは、
「すごいお金があるのね」
と感心していた私。
取引先も、最初は、「ポールってすごいんだ」「ポールがこんなことを言っていたよ」と、好意的だったのです。
白人のポールは、いつのまにか、黒人比率9割のデトロイト市内の自分の投資物件に転居。すごく、デトロイト市内の再生に、コミットしているんだね、と取引先と感心しあったのは、ついこの前だったはず。
去年は、いつまでたっても物件を買っているばかりで、在庫を寝かせていたから、ようやく、転居して本腰をいれて、自分で直したり、修理を指示したりして、物件管理を進めるんだろうな、、、と思っていたら、、、
いつのまに、私たちの物件からキッチンキャビネットを盗むほど、困るように???
取引先によると、ポールは、「20万ドルもキャッシュを持っていたから、金持ちなんだと思っていたけれど、いつのまにか、物件ばかりでキャッシュがなくなっていたらしくて、この物件で、僕と一緒に、キッチンキャビネットの取り付け工事なんかをやっていたんだ。ところが、すぐ支払いをしてもらいたかったらしくて、催促が矢のように来て、行き違いがあって、数日、遅れているうちに、支払いの代わりに、キャビネットを実力行使で持っていくことに勝手に決めたらしくて、、、いや、もうポールと話をつけたから、いいんだけどさ、、、」
キッチンキャビネットの取り付けの日当、もらいたかったのね、、、それとも、日当をもらって、自分の要修理物件に、キャビネットをどうせ取り付けることを考えて、現物で、支払いを受けた、、、
あの、、、差し出がましいようだけど、ポールには、もう、仕事あげないほうがいいんじゃない、、、?
あの物件は、テナントが入居することが決まっているから、まあ、いくらなんでも、ポールも、この先、入居済みの物件で、強盗はしないでしょうケド、、、
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いくつか、思い当たることはあります。
固定資産税のことを、計算に入れていなかったのか?
めちゃ安く買っておけば、とにかく、転売先は付くと思った?
ひょっとすると、フロリダのほうの物件のエクイティを使って、数年前に、リファイナンスによるキャッシュアウトをして、資金を借り起こし、デトロイトで、もうひと勝負と思っていたとしたら、大変なことになっているでしょう。
というのも、今、デトロイトでは、どんな融資でも出ないので【FHAも含めて】、ポールが、フロリダで借り起こしたお金を使って、デトロイトで、物件をキャッシュで購入し、それを、さらに、リファイナンスする計画でいたとしたら、その計画は、すべてオジャンになったはずだからです。
5年前なら、この体の行動は、ポールを大きく成功へと導いたかもしれません。セミナーや、ナシングダウン的な本で、「これをやれ!」と書かれていた、OPM【Other People's Money】戦略です。
ポール、、、、
君の悩みはわかる。わかるよ。みんな、踊らされたんだ。米国政府は、消費者重視の姿勢を打ち出すそうだね。これまでのようではいけないんだって、みんな、気が付き始めている。君だって、被害者かもしれない。
だけどね。だけど、私たちのキッチンキャビネットを盗むとは、はっきり言って、君、なさけなさすぎるぞ、、、。
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