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過去失敗談:売主が3,000ドル持逃げ

私が最初に買った物件で、こういうひどい目にあった、という話です。

その事件はこんな風に起こりました。


2ベッドルームの小さなコンドミニアム。大体、日本式に言うと、100平方メートルくらいのサイズでした。購入価格は、10万6,000ドル。ローンを組むというので、その30%の3万1800ドルプラス各種費用を用意しました。

本来、タイトルカンパニー(名義書換代行会社)にクロージング(締結の手続き)を依頼すると、代金の引渡しと占有権のバトンタッチは、同時に、行われるべき。

ただ、そのころのラスベガスは、加熱景気で、みんなが忙しく、初心者の外国人が、1,200万程度のエントリー物件を買うからといって誰も親切になどしてくれません。

本来、私に、鍵の引渡しが行われるべきだった日の前の日に、タイトルカンパニーの担当者が、代金を、売主に支払ってしまったのです。

翌日、鍵をもらってアパートに直行した私は、見るも無残な状況を目の当たりにします。鍵が壊され、家の中はめちゃくちゃ。電子レンジから冷蔵庫から、ひいては、シャワーのキャップまで、およそ取り外しが出来るはずの備え付けの品々が、すべてとられているのです。

事情を察知した私のレアルターさんは、「売主の夜逃げですね。警察を呼びましょう。」

つまり、前の日に代金をもらってしまった後、売主は、一家そろって、本来私のものとなるはずだったものすべてをとって逃げてしまったのです。鍵を壊したのは、自分のせいとならないよう。第三者があけたんだと言い抜けるためです。

その代金、しめて、3,000ドル。中古家具などで間に合わせましたが、売主をその後、追跡すると、税金など各州で滞納していて、どこからも追われているような人で、売主側のレアルターまで、コミッション交渉の中で、なにやら、被害を受けたとまで聞きました。

本来、占有権と代金の受け渡しを同時に行われるようにすることを担保するタイトルカンパニーの責任でもあり、そのフォローをするべきレアルターにも責めがあります。

私は、そのころは、物件を買ったり、クロージングをしたりするたびに、ちゃんと、旅行をして現地に行っていましたから、電話を受ければ、どこへでも、いつでもいけたのです。前の日、連絡をもらっていれば、ソノ足で駆けつけられたのに、、、あるいは、そもそも、自分自身がそういうことが起こりうるから、ともっと積極的に手配に参加していたら、、、

ですが、初めての物件ですから、そんなことが分るわけもありません。一連の流れについても、苦情を言う知識すらありませんでした。

警察への届出を付き合ってくれ、「保険会社に電話をしたら」で、この件に対する、私に対するフォローは、終わり。

当時、ベガスでは、彼女しか頼る人がいなかったので、その後も、物件のフィックスアップを彼女の会社に普通のフィーで頼み、賃貸管理についても、また、売却についても、普通に世話になり続けるだけの、今なら考えられない間抜け振りでした。

反省点

1)初心者で手続きが分っておらず
2)レアルターを信用して、100%まかせっきり、
3)すべてに受身だった。


この物件は、去年、倍近くで売りましたから、3,000ドルのロスは、何とかなりましたが、ずいぶん、不愉快な思いをしました。

この時以来、私の中では、

■レアルターさん一般に対する警戒心【付き合ってみないと、有能な人とそうでない人の区別が大変難しく、また、有能な人は口コミで忙しいので、特に一般向けのマーケッティングなどしておらず、なかなか、出会うことすら、難しい】

■一般仲介もの嫌い【一般仲介ものは、物件の由来のみならず、相手の売主がどんな人かがまったく分からず、相手のレアルターの力量も未知数なので、自分自身のレアルターさんの力量とあわせ、不確定要因が、何倍にもなります】

が生じ、その後の5年の中で、残念ながら、この気持ちは、ますます強くなるばかりです。

有能なレアルターさんは、「一緒くたにしないで!自分は職業にプライドを持って、やっている!」と、不愉快かと思いますが、市場に、新しくエントリーする時、初級投資家にとって、「現地で、よい方々と知り合いになれるかどうか」が、不動産投資の一番大きなリスクであることは、皆さんにも、賛成していただけるのではないでしょうか。

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