エチオピアからのメリークリスマス About Giving... and Receiving
ここ、3年にわたり、私は、エチオピアの産婦人科系の病院を支援する活動をしています。産科フィスチュラという、日本ではもう聞かなくなった病気を治療してあげるところです。
それには、いくつか、理由がありました。
直接のきっかけは、自分の出産時に、超未熟児の子供ともども、命を助けてもらったこと。病院の治療費は、2,000万に上りました【保険ですが、、、500万ほどの一部自己負担分もありました】。
人間社会というのは、すべてにおいて、不平等に出来ています。
反面で、12歳、13歳といった年齢で、医師の介添えなしに、初産を迎え、そのまま、死を迎えたり、あるいは、死産、ひいては、産科フィスチュラ【難産時、胎児の頭で産道に孔が開き、その後、糞尿コントロール機能喪失や歩行困難などに至ること】を罹患する人生もあります。
3年前、「フィスチュラジャパン」という団体を作る【その後、ハムリンフィスチュラ(R)ジャパンに改名】と「頭の中で思いついた」私。
今、多くの方のご支援を頂き、私たち自身が、アクションを起こす立場に立つに至りました。まだ、弱小ですが、、、
信じられない気もしますが、ナポレオン・ヒル流のマーケッターの方々には、ほめていただけるかもしれません【笑】。そう、思考は、(たまには)現実化するのです、、、【多分】
26日の今日、ハムリンフィスチュラジャパンは、母が主催してくれる定例講演会で、造園家の倉島素直氏の講演を開きました。
倉島氏は、日本の桜外交の立役者。個人レベルや市町村、ひいては政府レベルと、桜植樹による国際親善の機会が多いことから、こうした海外コンサルティングを数多く担っているという、すごい方です。目のつけどころが、しゃーぷだね!
桜は、バラであることから、バラの造園技術についても知識豊富であるということで、今年からは、なんと、エチオピアのバラ輸出産業を技術指導する立場に立たれたというのです。
氏によると、アフリカのバラは、大輪で、持ちもよく、ポテンシャルは十分だが、土壌が悪かったり、苗が悪いため、日欧への輸出に必要な香りが、まったくない、不思議な産品。
これを解決するためには、苗のみならず、土壌を直すことから、、、
この2-3年は、頻繁に現地入りし、現在、これといった産品に恵まれないエチオピア【本来有名なコーヒーは現在、農薬問題で、対日輸出が完全にストップ】を、バラ輸出大国に育てるため、協力してくださるというのです。
これって、すごく、エキサイティングなことだと思いませんか?
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今日はまた、病院からのクリスマスレターを翻訳した日でもあります。ちょっと遅れましたが、、、
日本の方にわかりやすいように思い切って意訳したのが、下です。
ハムリンフィスチュラホスピタルからのクリスマスレター【日本語意訳】
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文中に紹介される女性、ハワは、この50年間、産科フィスチュラに悩み続けてきました。
2008年5月に、地元の近くに、ハムリンフィスチュラクリニックが開設されるまで、治療を受けに行くのに必要な、1米ドル相当の、交通費がなかったのです。
「穢れている」と疎んじられた彼女は、イスラム教徒としての信仰をするための、モスク入館も、禁じられてきたということです。
それなのに、治療を受けた後に、治癒したなら、と、彼女が希望するのは、「モスクに、また、入ることを許され、苦しみから救ってくださる神へのお祈りをささげたい」という気持ちです。
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ちょっと話は変わりますが、これといった宗教がない人間が、これといった意識なく、東京で、このシーズンを過ごすって、ある意味、いいことなのかな、と思うことが、今年は多かったです。
それは、娘が、クリスマスやサンタさんを理解できるようになってきたから。
保育園でも、サンタさんが来て、娘に、ご本をプレゼントしてくれました。
ゴーオンジャーでも、サンタさん。ちびまる子ちゃんでも、サンタさん。
町のケーキ屋さんでも、ゆきまるだ【雪だるまのことを、まだ、こう発音する】にルドルフ。
家族会でも、プレゼント攻撃。祖母や、おばたちが、「何がほしいの?」とやさしく、聞いてくれます。
保育園の先生も、娘にサンタさんが来たか、聞いてくるし、、、ていうか、プリントまで、渡されました。
「サンタさんがいると信じる子供の気持ちを、大切に、家族や親は、幼児期のこの時期、子供の夢を壊さないでください」
といった趣旨です。
大変よくしていただいている保育園で、先生方には全幅の信頼を寄せているのですが、ここは、なんか、違う。
クリスマス=子供が、好きな物、高価なおもちゃ、をもらえる時期
サンタさん=くれる人
理由=特になし
だけ、でいいのかい?他の宗教がある人や、本当のクリスチャンは、サンタさんの爆発的な商業パワーに、私より、もっと困っているんだろうなあ、、、
私たちは、お寺のお参り以外は、特段、こうした時期の過ごし方に、たいした独自性はありません。
仕方がないので、地元の施設に連絡をし、子供と一緒に、ケーキを焼いて、差し入れを。「お友達に、サンタさんになってあげてね」と言い含め、多少、何かの役に立ったのかと思いましたが、職員の方は、逆に、「お礼です」といって、娘に、他のボランティアさんが焼いてくださったクッキーを下さるではないですか、、、!
欲しがる子供の目の前なので、押し問答しても、所詮、私の負け戦。あの職員め、今に見ていろよ、、、【って何する気だよ】
子供には、Giving is receiving 【与えることは、受け取ること】を理解して欲しいけれど、こういう直接的なreceivingじゃ、私的に、イメージ、合ってないんですけど、、、
私の4歳の子供が、ハワや、その他、数多くの女性たちから、毎回、私たちが得ることができている、giftがどれだけ大きなものであるかを、理解するには、まだ、時間がかかります。娘から、私が得ているgiftが、どれだけ大きなものであるかも、、、
一人親なので、それまで、がんばらなくては。自分たちの生活水準については、人並み以上の大きな野心はありませんが、病院のためには、何億でも、何十億でも、欲しいです。
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このブログをやっていることでも、私は、皆さんに、大きなパワーをいただいています。
教会に行かなくても、今は、マーケッティングの本にも、まず与えよとあります【爆笑】。
このブログで、自分が送っている投資家生活というものが、どういうものなのかを、包み隠さず、正直にお伝えすることで、本当に、私は、自分よりもリテラシーの高い方々に、めぐり合い、お付き合いをさせていただくことが出来るようになりました。
いつも、ありがとう。よい年を、お過ごしください。来年も、よろしくお願いします。
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