アメリカ(海外)不動産投資で利回り２０％以上

対米不動産投資家の中山です。さて、今日は、全米不動産協会のニュースにびっくり。

あのエアービーエヌビーと全米不動産協会が、コラボするという期待のニュースです。

今、日本の大家さんの間でも、話題になっているエアービーエヌビーは、今はやりのUBER（タクシーの代わりにUBER登録の個人が単発で”白タク”してくれるサービスを提供してくれるマッチングサイト）と並ぶ「シェア・ビジネス」。

何を「シェア」（共有）するかというと、個人など、旅館業を経営していない人が、自宅や、または、自分の所有している物件を、単発的に、1泊単位から、旅行者に貸し出すことを可能にするサイトです。

2014年くらいから、日本の大家さんも、「都心部など、手間はかかるが、単価は高いので、稼働率によっては、普通の賃貸よりずっと儲かる」ということで、今、熱心に、空室対策として、研究されていますね。

インバウンド観光の爆発や、オリンピックに向けて、ホテル等が足りないといった統計がある反面、居住者が増えない東京のような都市には、ある意味必然。

そんなエアービーエヌビーのご本家、米国で、全米不動産協会とAIRBNBが、協力して、「コラボサイト」を立ち上げるというニュースが、下。

Airbnb, Realtor.com® Team Up

まだ簡単なリリースですが、全米不動産協会のサイトで、

＞　物件購入を考えている人に、
＞　希望エリアでのエアービーエヌビー体験を経験できるようにする

ということが書いてあります。

双方向ではないのですね。詳細は、リリースではわかりませんが、全米不動産協会のプレスリリースに対するコメントには、批判のほうが多いような。

コメント例

■　私はサンフランシスコのレアルターですが、このエリアでは、AIRBNBは嫌われ者です。このせいで、静かな住宅地に、旅行者がやってきて、地元の規制やエリアの平穏を乱すから。これでは、全米不動産協会が、社会的コンセンサスのないビジネスモデルに加担しているよう。

■　この提携で、全米不動産協会は、どんな利益を得るんだい？　ていうか、提携に金を払ったんじゃあないだろうな。

■　サンフランシスコの人に賛成。サンタモニカでは、AIRBNBは、現在、「物件所有者が、物件に滞在しているとき」でないと、違法となっている。ロスでも同様の法律が提案されているわ。投資家がエアービーエヌビーを経営するために、物件を購入したりしているけど、その結果、旅館関係法、賃貸規制やレンとコントロールなど、地元の法律がたくさん破られている。全米不動産協会はこういうことにすべて興味なく、とりあえず、カネ、カネ、カネなのかしら。

唯一、一人だけ、「新しいことをやるのはいい」というコメントが。しかし、そのレアルターさんも、「ダラス郊外で、自分には、関係ないとは思う」と、、、

米国では、NYCを先頭として、大都市では、批判者と支持者との攻防が続いています。

日本でも、旅館業法関係の法規との抵触については、すでに指摘をご存知の大家さんも多いかもしれません。本来、届出や免許がなければ、個人が勝手に旅館を経営したら、保健衛生、消防対策、ひいては、不当競業と、すべてが、課題になります。

そのほか、米国では、「レントコントロール（家賃が高くなりすぎるため、市役所が、賃料の額を抑制している）地域で、行政規制を無にする」「賃貸営業は届出や許可が必要なのに（必要ないエリアも多いです）、それを逸脱している」など、非難がごうごう。

私なら、、、自宅活用や、ライフスタイル的な趣味、空室稼動の過渡的対策としてはいいですが、これをあてに、新規物件購入は、ビジネスとしては、考えないかな、、、汗

そういう中での冒険コラボ。

このサービスで、売買が盛んになるというほどのイメージは思いつかないのですが、いわゆる、ミレ二アル（別名ジェネレーションYとも。2000年前後に成人した層）向けのマーケッティングと位置づけられているようです。

この層は、2000年に20歳だったら、今、35歳。上の世代の不動産の値下がりという失敗を見ており慎重。経済状態として、学生ローンを抱えていて、しかも、仕事が安定しない、低所得である場合も多いため、なかなか、結婚、子作り、そして、物件購入にいたりません。

米国不動産も、投資家は過剰と思うほどですが、実需が、安定しない限りは、仲介業者さんの生活は、なかなか安定しません。全米不動産協会オフィシャルサイトでの議論は、生活がかかっているので、熱いです。

私自身、夏は、米国で過ごすので、来週、ミシガン州に行きますが、その際には、また、エアービーエヌビーに、ご厄介になる予定。。。