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ウォーレン・バフェットの Buy American キャンペーン?

私は株のことはまったくわかりませんが、今回の一連の流れで、資産を相当減らした方も、多いのではないでしょうか?日曜日の新聞では、ハーバード大学の入江昭教授が、インタビューで、「今回のことで、自分の401K【年金プラン】が、3分の1になった」とおっしゃっていたのを拝見しました。

そんな中、 われらがウォーレン・バフェット氏が、バイ・アメリカン・キャンペーンに乗り出したか? とうわさされています。

問題の発言は、歴史あるニューヨークタイムズのOp Ed欄【識者投稿。本来は、Opposite the editorial、つまり、新聞の公式な論説コーナーの向かい側の一般識者用意見コーナー、の略なんだそうです】。

原文は、こちらから。

いわく、、、


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今、会社のほうではなく、自分自身の個人資産のほうでは、ガンガン、アメリカの優良株を買っている。今までは、米国債しかもっていなかったポートフォリオだ。世界恐慌の今、私は、buy American。あなたも、そうすべき。

短期に、明日、これらの株式が、どう動くか。1年後に、どうなっているか。そんなことは、まったくわからない。しかし、長期的に、10年といったスパンで見れば、アメリカの成長を確信している。

現在、安心できる投資先がない、と、臆病な投資家は、現金資産を保持し、安心できると過信しているが、紙幣【paper money】は、現在、一番不確実な資産で、インフレにより、どんどん、価値が減っていくであろう。

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もともとは、発言に慎重なバフェット氏。自分が買いに動くとわかると、買収が難しくなるわけですから当然でしょうが、そういう立場の方が、

Be fearful when others are greedy, and be greedy when others are fearful. (第三者が、欲深く行動している間は、慎重に。そして、第三者が、慎重に行動している間は、貪欲に。)

So if you wait for the robins, spring will be over.(コマドリが来るのを待っていたら、春は終わってしまう)

といったキャッチーなフレーズで、自らの「買い」のポジションを、強力にプロパガンダ?しているため、沈静化呼びかけか?と、憶測を呼んでいます。

確かに、自分の発言の重みを意識しての情報発信であることは、間違いないでしょう。事実、不動産関係のブログなんかにも、「よく言ってくれた」とばかりに、この言葉をストレートに、援用しているサイトを、この週末、たくさん、見かけました(笑)。

ただ、だからといって、こうした発言を、単なる「内輪の景気付け」として、片付けるわけにも、いきません。

いくつかの指摘、つまり、

■paper moneyの貯蓄は、実は、インフレ懸念やドル危機の可能性もあり、最悪の選択
■長期的な視野で投資をするべき

といった考え方は、ロバート・キヨサキ氏なども採用しているものでもあり、やはり、投資哲学としては、ある程度、租借してみるべきなのでしょう。【でも、程度だと思いますが、、、たまに、「150万あるフリーターですが、どう投資したらいいですか?」といった質問もあって、私は、「普通預金口座において触らないでください。もし、可能なら、就職を検討されるといいです」と答えています、、、】

実は、キヨサキ氏も、現在は、自分にとって、好機と位置づけ、その哲学をそのままに、「不動産など、賢明な投資は、今こそ、はじめよう」と、強力な投資メンタリングコースプロモーションも、相当積極的に、行っているようなのです(笑)。

バフェット氏と異なり、細かい発言の精密さにはあまりこだわっていないように見えるキヨサキ氏ですが、彼が最近も言及しているいくつかの視点、たとえば、

■不動産投資は長期に、基本的にホールドで、キャッシュフローや長期資産形成のために行う。よい投資案件を見つけるのは大変なので、売却するのは、税金問題も出てくるし、自分は、大嫌いだ。

■資産家相手ではなく、一般の賃借人が借りてくれるランクの物件をキャッシュフロー目的に所持しており、現在、大変うまくいっている【多くは、一棟物なのでしょう。但し、一戸建ても馬鹿にはされていないようです】

といった発言には、私も、共鳴するところ大。

ただし、バフェット氏が株式投資で世界一の金持ちになったのに対し、キヨサキ氏は、「自分が100%コントロールできない投資なんか嫌いだ」、と、株式には批判的な発言もしている、といった違いも、大きいですが。

それぞれの領域で、長期的な視野を持つキヨサキ氏、バフェット氏ですら、「ここ1年のことはわからない」「将来がどうなると予見できるわけではない」といっているわけですが、二人とも、small guy(普通の一個人)の考え方を自らの出発点にしている現役投資家。

「経済評論家」、「お役人」、「大学の先生」などといった、お勉強の「専門家」と異なり、実際に、stakes【賭金】のある彼らの発言が、私たちの関心を引き続ける理由は、ここにあります。


■恐怖(fear)に絡めとられたまま、立ち止まっても仕方がない
■不況と同時にインフレも続くので、貯蓄をして間に合わせられる問題ではない


という指摘自体は、まさに、本当のsmall guyである、投資家であることを学ぼうとする私たち自身が、自分なりのレベルで、租借し続けていかなければいけない「永遠の課題」であるようです。

比べ物になりませんが、私自身、「将来はどうなるかはわからないけれど、対デトロイトの現在の投資手法が有効なのは、不況のときだけ」。

好況になれば(そういうことがあれば、ですが)、エントリー済みの既存顧客様の物件を、現地の実住希望者向けに、エグジットさせることにエネルギーを集中させることになり(これも、可能なら、です)、新規割安購入のチャンスをご案内し続けることは、できなくなるかと思います。

システムを担当してくれているビジネスパートナーの金井さんと、昨日、こんな会話をしました。

金井「後、三年もたてば、このブログも、相当な、【老舗】となりますね。今後も、、じっくりいきましょう」

中山「それは、当然ですが、ところで、三年たって、状況が上向いたとしたら、不況型投資の、私のこの手法は、もう、使えなくなります。」

「新聞に景気復活と出る時の、値上がり時の好エントリーポイントは、時間的余裕がほとんどなくなるから、私が、初心者に買わせてあげていいと思うような案件は、ほとんど、なくなると思うのです。」

「そして、そのころには、既存の顧客様が投資した資金を、別のところに振り返ることを、考える段階となっていると思います。」

「そもそも、不況の今でも、ハワイやニューヨーク市、バンクーバーなど、日本人が本当にエントリーしたがるエリアというのは、依然、新規参入は、相当、大変。好況になれば、こうしたエリアで、必要とされる資金の額が、ずっと大きくなってきて、しかも、ネバダのような、【次善のオプション】も、なくなってしまう、といった障害も出てくるかもとも思います、、、」

金井「なるほど、、、」

金井さんは、不動産はやられませんが、株は、得意なので、大いに納得。「株もおんなじなんですよね」ということで、メールチャットが終わったのでした。

初級投資家の方は、不況が怖いかと思います。実は、私は、好況になることのほうが怖いのでした【笑】。

中山からのお願いです。
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