ESTAは2010年9月から有料に/第四回対米不動産投資視察ツアー開催に思う
2011年6月11日から16日までの対米/対デトロイト不動産投資視察旅行の準備がいよいよ本格的に始まりました。
しばらく前から、ビザ免除対象(三ヶ月以内)の対米渡航のためには、ESTA(Electronic System for Travel Authorization)と呼ばれる渡航証取得の必要があります。
今回調べて初めて知ったのですが、2010年9月からESTAは、有料になっているということですので、お気をつけください。
数年前は、ESTA有料代行をうたう怪しい業者のサイトがたくさんありましたが、今は、ネットサーチしても、そうしたものはあまり見当たりにくいので、取締りの効果が出ているのでしょう。
しかし、日本政府のサイトや在日米国大使館のサイト等、信頼できるサイトからの誘導リンクを用いるのが安心かと思います。
費用は、14ドルで、現在、6月渡航分は、申請可能です。
さて、思えば、私が、不動産投資のために、アメリカに渡航を始めたのは、2002年のことでした。当時は、ネット物販という商売をやっていました。当時(というか今も多くのトレードがそうなようですが)海外から輸入する商品が、すべて、ドル決済だったのです。
仕入先は、ネパール、インド、タイといった東南アジアの国で、こちらは日本。それなのにドル決済で、ずいぶん恨んだものでした(汗)。
そして、その中で、「米ドルはすごいものだなあ」(キラキラ)と思い、米ドル資産を作りたいということで着手したのが、対米不動産投資だったのです。さすがに、日本にいながら、米国で商売、、、は、難しいと思って、、、
最初は、何をやっていいかわからず、何度もアメリカと日本を往復するばかり。高額セミナーに出たり、米国人と一緒に不動産関係のboot campに行くといったこともずいぶんしました。
Boot campというのは、軍隊の入隊者向けの訓練のことを言うらしいですが、これが転じて、初級者向けのしごき合宿みたいな意味で、広く転用されてるようになっているわけです。
日本では、ワークアウトのビリーズブートキャンプが有名だと思いますが、不動産でも、ですから、そういったツアーというのは、当時、よくやっていました。
しかし、結局、相当右往左往して、渡航は何回も行い、何週間も滞在しましたが、その結果、相当な支出をし続け、その間、目に見える成果というようなものは、あまり出ない時期が1年、続いたのです。
私が最初の物件を購入したのは、2003年のことで、creative な手法というものを学ぶセミナー等ずいぶん出ましたが、結局は、ある不動産屋さんに物件を仲介してもらったのが最初。
その物件は、転居する家族の物件だったので、向こうは、まったく掃除など行き届かず、子供部屋のペンキは、青だったり、庭には犬の糞が落ちたままだったりで、そういったこともあり、多少、割安だったりしたのです(とはいっても、2,000ドルとかで、たいしたことない額)。
エリア的にも、今落ち込みが一番ひどいエリアで、その意味では、その物件は、勉強になっただけ、お買い得なところもなく、ただ、ダメエリアなわりには、奇跡的に?テナントトラブルがまったくないのが救いで、管理会社は通さず、自己管理をして現在に至っています。
とそんな話はいいですが、その間、当時の話ですから、現地でレンタル携帯を借りては、何百ドルにもなったり、レンタカーを自分で運転して回って、やはり、何千ドルになったり。
当時、私は、英語はできると自分で思っており〔帰国子女、バイリンガルな仕事歴、米国大学院卒業や就労〕、それも間違いではなかったのですが、不動産関係の言葉は、まったくわからず、相手に何を言われているのかまったくわからないのがひとつの問題でもありました。
私は、日常会話は、ネイティブレベルなので、向こうも、私が、不動産関係の言葉が「ちんぷんかんぷん」なことが、わからない、そして、説明をしてといっても、一度聞いたくらいでは、ぜんぜんついていけなかったことも、その当時の屈辱感とともに、思い起こされます。〔子供時代の私のように、いつも日本と英語圏他外国を行き来しながら育ったライフスタイルですと、実はそれが日常茶飯事なのですが〕。
そういった経験を何年も経て、現在、私は、取引先が弁護士でもあり、また、いろいろな場数を踏んだ結果、レジデンシャル不動産関係のやりとりであれば、ほぼ100%〔ただし商業案件は多分NG〕わかるようになりました。
ただ、もちろん、これが、まったく違う専門、つまり、半導体関係とか、原子力関係とかなると、多分、また、ちんぷんかんぷんであり、日本語よりやはり格段に劣るということは、同じなのですが、、、、〔どうせ日本語で説明されてもダメですが〕
そんな中、2008年に、あるオーナー様に「買わせたのだから見に連れて行け」と当然すぎるご用命があり(笑)、こうした経験を踏まえ、「それなら、いっそ、皆様に、一週間で、私の経験の3-4年分を体験していただこう」ということで作り上げたのが、現在の視察旅行なのです。
初回の段取りには相当苦労した覚えがありますが、その後、案件数が増えるにつれ、現地で行わなければいけない必要な事務や事項も、自然にわかってきました。
この間、参加者様としては、不動産をまったくやったことのない初級の方々、日本ではベテランの投資家の方々、日本の不動産のプロの方々など、多様な方々が、参加してくだり、旅程を大変楽しんでくださいました。
オーナー様が、ご予定が合わないが、現地に行かなければ行けないという場合は、別途、ご本人様のご予定にあわせ、現地で簡単に御用を済ませられるようにもお手配しますので、そちらのほうが、ツアーフィーを頂戴しないですむので、割安なのですが、それにもかかわらず、皆様、「いや、せっかくだから、あわせられるならこの視察旅行で」とおっしゃってくださいます。
私自身としても、単に、一人旅で、用事を足しに行くのと、この旅行は、印象が違うだろうと思います。
専門家の話から、現地見分から、盛りだくさんですので、、、
通訳は、私がやります。逐次ですが、、、
大学時代から、アルバイトで英語を教えてきたりして、20台は、職場で、国際会議の時のVIPアテンドから、会議コーディネート、最後にはレクチャー通訳まで、申し付けられるようになり、上の方々に重宝されたので、当時、一部男性陣には、ずいぶんやっかまれました。
最近のほかの実績としても、おととしの私の医療系の非営利団体主催の国際会議では、こうしたプロの方々にお願いをする余裕は当然なく、私が、ラウンドテーブルで、バイリンガルで、司会者と通訳を両方やりました(こちらにそのときの国際会議の模様をアップしてあります)。出席者、列席者の相当数が、エチオピア大使(当時)他、日本語ができなかったので、司会も日英、そして、通訳も双方向だったわけです。
実は私の姉はプロの会議通訳で、通訳翻訳会社経営者でもあるのですが、このときは、その姉も応援に来てくれ、「本当にうまい」とほめてくれたので、逐次であれば、自分の知識のある領域では、セミプロレベルだと自負していいのかと思います。〔姉のような本当の一流通訳は逐次、つまり、スピーカーに待ってもらってその間に通訳をするのではなく、同時通訳なのですが><〕
ちなみに、私は、自分自身、セミナーも多数やりますし、こうした通訳もよくやるので、両方比較できるのですが、実は、どちらが疲れるかというと、自分で言うことが決められない通訳のほうが格段に疲れます。質疑応答なんか、さらに疲労します。
セミナーなら、一方的に好きなことをしゃべっていればいいのですが、通訳は、疲れてきても、人の言っていることをそのまま通訳しなければいけないので、その緊張感があるのですね。
職業的な通訳というのは、報酬も高く、長期旅行OKのトップランクの方々は、年収1,000万UPが標準ですが、それでも、性格的に、こちらのほうが気が楽だなあと思って、通訳のほうは、あくまで、アマチュアで、本格的なトレーニングを希望したことはなく、マイビジネスで必要な範囲でしか、やっていません。
しかし、視察旅行などのときは、やはり、”芸は身を助ける”で、若いときからアルバイト的?に通訳をやってきたから、視察旅行の折には、毎日のように、専門家のミニレクチャーの通訳ができるのであって、昔は、普通の業務のほかに、プラスで、こういう余計な仕事を押し付けられ、しかも同僚の冷たい目線を浴びる状況でしたから、イヤだと思ったこともありましたが、若いときから、こういう仕事をもらえてきたことにも感謝するべきだったのでしょう。
ぶっちゃけ、業界の視察旅行などで、プロの通訳が随行すれば、桁違いのコストがかかるので、、、〔私の姉も、ビジネスクラス以下では旅行しません(汗)〕
ということで、私のこうしたさまざまな経験の成果を結集させて、現在の視察旅行は、企画されております。
おかげさまで、リピートも多く、一部のオーナー様は、3回目という方も。
皆さん、不動産が本当にお好きで、水道管の中を覗いたり、壁をたたいて回ったり、楽しい不審行動がついて回るのも、お定まり。ツアーを本当に楽しんでくださる投資家の方々との旅行ですので、そういう意味では、皆様のお役に立っているという実感があり、通訳の苦労も、まったく苦になりません(いくつもセミナーが続いた夜なんかは、ちょっと視点が合わなくなっている日なんかありますが、、、)。
今年は、例年の投資家様グループのほか、税理士や不動産鑑定士の先生がご参加決定ですので、日米不動産談義も、いつにもまして、専門性が高まりそうで、大変楽しみです。
皆さん、ESTA申請のほうも、よろしくお願いいたしますm_m
ちなみに、今回の渡航目的は、原則、「ビジネス」になります。移民官によっては意地悪で、"for pleasure"というと、「デトロイトなんかに友達がいるのか?どこで作った友達だ?」などと、妙に絡んでくる人がいるのですが、ビジネスであると認めてもだからといってペナルティはなにもありませんので(求職活動や現地で就労報酬を得ようとする行動はNG)、real estate investing tour と答えて問題ありません。
〔そうすると、「どうして自国で買わない?」などと、さらに絡む人もいますが、そこになれば、単なる会話をしているだけなので、"too expensive"でも、"earthquake"でも、何でもいいので、適当に答えれば問題ありません。〕
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