アメリカ流の母の日 Happy Mother's Day
昨日は、母の日でしたね。お母様やお祖母様とお食事をされたり、お電話などをされた方も多いのではないでしょうか。
アメリカでは、母の日は、自分の母だけでなく、自分の周りの「お母さん」に、おめでとうといってあげる、そんな日でもあります。
事実、私の取引先の一人、なんでも気がつくPさんからも、
I hope you had a wonderful mothers day!
というショートメールが届きました。自分自身の親だけではなく、「お母さんである人」を、祝ってあげる日なんですね。他に、やはり、別の友人から、グリーティングカードが。
私も、この日は、日ごろご無沙汰している二人の知り合いの「お母さん」に、挨拶のメールをすることにしているので、あわてて、娘の近影のファイルをつけて「おめでとう」とメールをしておきました。
お一人は、ゲイの息子さんをエイズで見送られたAさん。現在、リタイアしてコスタリカで一人暮らしです。もう一人は、子宮摘出で子供に恵まれず、別れてしまったパートナーの二人の息子たちを立派に育てたRさん。
日本でも増えつつある、独居高齢者。アメリカ人は、大先輩ですね。特に、男性より長生きする女性は、こうした形で年齢を重ねていくことは、珍しくないわけで、こうした女性たちのライフスタイルは、1世代前の女性たちのものとは、まったく違っているだろうと想像されます。
たしか、もう80才を過ぎているAさんは、長らくサンディエゴで教師をしていました。数年前に、持ち家を売却し、その資金を、手堅く貯蓄。学校教師の俸給から想像する以上の流動資産を手にしたはずです。
生活費や医療費がとにかく安く、ライフスタイルがアメリカより「ロハス」なコスタリカこそを、自分の最後の居住地と定めての移住です。
そして、3年。年金生活者としての移住ビザを取得の上、今、「すばらしい隣人や生活に恵まれ、社交生活で忙しい。家にいるだけで、アメリカ人といわず、コスタリカ人といわず、毎日誰かが様子を見に来てくれるのよ。本当にコスタリカに移住してよかった」と、忙しい中、時折、メールをくれます。これが、Aさんの人間としての魅力のなせるわざだということは、Aさんファンの私も、よく承知しています。
このように、その年齢になってから、煩雑な移住手続きを処理し、スペイン語の習得に余念がないAさんは、バイタリティーあふれる現代アメリカ女性の鏡。離婚後一人で育てた最愛の息子さんを失った痛みを抱えながらも、私なんかにまで、Happy Mother's Dayというお祝いメールを、下さるんですね。
70近くのRさんは、やはりサンフランシスコを最後にリタイア後、「まだ若い。老後の資産を」と、バブル期、私と同じ位の時期から不動産投資を初め、そのために、「値上がりしそうなエリアに自宅を買って、2年ごとに、転売」をするライフスタイルを自分に課すことにしました。
数年前、ベガスの自宅などを売却して大きな利益を得た後、現在、アリゾナはフェニックスに居住。あいにくの市場弱気に、今度の家は、いい値段がつかず、フェニックスに居住して、もう少し様子を見るようです。
今、10日間のカルフォルニア旅行で、日本にいない私の母【74才】も含め、こうした先輩格の女性たちの生き方、バイタリティーには、本当に学ぶことばかり。今の時代の女は【男性もそうですが】、年齢を重ねて、ますます、自由になれるんですね。
しかし、その「自由」は、実は、荒馬でもあります。乗りこなすには、AさんやRさんのように、騎手自身に、それなりの心構えがなくてはいけないんですね。Aさんが、「もう80なんだから」と、サンディエゴの片隅でひっそり、めそめそ暮らしていたら、数千万程度の貯蓄では、医療費の心配もまったくなくならず、大都市でのクオリティオブライフは、まったく違うものになったでしょう。
ブログをごらんの皆さんにも、
Happy Mother's Day!
あなたの周りの「お母さん」たちにも、「母の日おめでとう」と、伝えてあげてくださいね。
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本文と関係ないですが、私たちは、昨日日曜日は、ヒルズクラブで、プライベートにランチを楽しみました。曇り空のミッドタウン。
尾頭付きの巨大エビフライKIDSランチの後、「何でもござれ」のてんこ盛りデザートを、ぱくつく頼もしい娘。帰りは、4月にオープンしたというヒルズの『ボーネルンド六本木ヒルズ店』で、2時間、動こうとしませんでした、、、ご一緒したHさんご夫妻、毎度、私たちにお付き合いいただいてありがとうございます!
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