【ペット可】で思い出した、私の最初の物件
古い家については、問題になりませんが、築浅のキレイなうちを貸すとき、ペット可にするかどうかは、新米大家さんが皆さん悩まれるところです。
こうした問題には、ペットやタバコがあり、エリアによって、慣習的対応がある程度違います。
この前、ラスベガスの物件の賃貸問い合わせについて、相談をされてきたお客様に、ペット可にするかどうかで、お話をさせていただきましたが、そのとき、自分の最初の物件が、実は、前のオーナーのペットの飼い方で、庭が大変汚い状況だったことを、思い出しました。
庭といっても、タウンハウスで、広くはないのですが、そのご一家は、家の中は、まあキレイにしていたのですが、庭については、犬を放し飼いにしていて、どうやら、散歩にいかせていなかったらしく、なんと、裏庭は、糞だらけ。
このご家庭、
■家の中は、清掃は行き届いていたものの、子供用の寝室やバスルームを完全にキッズカラーにしてしまっていて、パープルや空色、ディズニーキャラなどで壁は台無し
■外の庭は、デコラティブストーンをしいただけの状態で、所狭しと、犬の糞まみれ
と、まともな不動産屋さんだったら、「まじめに家を売る気があるのか」と、説教をするところからはじめるんじゃないかと思われるひどさ。
それなのに、「家を買ってしまって、引っ越すから、決済を早くしたい」なんて、典型的な、ダメダメ売主。嗚呼、忍耐力のないアメリカ人よ、、、
その結果、私との交渉で、私に有利な形で話がまとまったのでした。
私の不動産業者さんは、親切な人で、名義が変わった後、一緒にペンキを塗り直ししてくれ、その上で、糞を拾い、上からデコラティブストーンをさらにしきなおしてごまかす手伝いをしてくれました。そのため、修理の費用は、ほとんどかかりませんでした。この程度のことすらできないのが遠隔投資家ですが、他方、こんなことを出張費をかけてやっている場合ではないことはお分かりいただけるかと思います。まあ私にとっては勉強になったといえば、広い意味では、そうでしたが、、、
ベガスは、乾燥しているので、「糞尿対策も、その程度の処置」で済んだわけなのですが、日本であんなふうに犬を飼育していたら、臭気で、家に居住することもできなかったはず。また、土の庭なんかを、掘り返したりしてしまっていただろうし、体裁を整えるには、庭師さんが必要になっていたでしょう。普通は庭があれば、アメリカだって、芝生を植えて、子供が遊ぶわけですから、水がより豊富なカルフォルニアだったら、やはり、こういうわけには行きません。
そのとき、「アメリカって(実はベガスのような砂漠地帯だからだったが)、何でも、楽にできているんだなあ」と思ったのを覚えています。
こんなエピソードを書くと、初級オーナーさんを萎縮させるかもしれませんが、ペットを飼育している方の審査は、別途、通常、きちんと行うものです。通常の敷金のほかに、pet depositというものを上乗せします。大家の力が強ければ、これを、non-refundable(返却不可)とできますが、イマドキの賃貸事情では、本来の敷金同様、refundable扱いが多いのではないかと思います。
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