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Is Life Beautiful? 『ライフイズビューティフル』プロデューサー大型破綻へ

ちょっとセレブリティ・ゴシップですが、ウオールストリートジャーナルに今日載った話です。

一昔前、アカデミー賞複数部門を総なめにした(らしい)『ライフイズビューティフル』(1999年、ロベルト・ベニーニ監督)のプロデューサー、ヴィットーリオ・チェッキ・ゴーリ氏が、ドナルド・トランプ氏の持ち物だったマンハッタンのラグジュアリー物件を、借金のかたに、差し押さえられ、その物件が、フォークロージャーに。

いわくつきのこの物件が、このたび、3,320万ドル(33.2 million USD)で、落札が決まったということなんですね。

ご購入あそばされたのは?

__________________WSJ記事掲載写真から
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スイス経由の資金を持つLLCで、黒幕のオーナーは、いわずと知れた、中国人ビジネスマン。


ほ、ほんとに、えいがみたいだぜ。。。

ということで、Is Life Beautiful? (本当に、万事、うまく行っているの?)とイジワルなタイトルをつけたのは、このチェッキ・ゴーリ氏が、どうやら、ずっと前から、イタリア税務当局とも、裁判所沙汰があったりと、やけに、illustrious(”派手”、"華やかな")な経歴の持ち主だから。

問題の物件は、ザ・ドナルドが作ったトランプ・タワー内。

セントラルパークを見下ろす5,500スクエアフィートというから、平方メートルに換算するにも、頭を使うサイズ(いや、500平方です、、)。天井の高さは、堂々の20フィート(6メートル)。シャンデリアを下げるのにも、足場を、組むっていうことね、、、


せこいことしか考えられない庶民に比べ、登場人物は、皆、絢爛豪華。


トランプ氏は、もともと、1997年に、500万ドルで、自社開発のビル内のこの最高ランクのマンションを、自分のものにしてあったところ、当時の離婚による資産整理ついでに、チェッキ・ゴーリ氏にこの部屋を、同年、1,040万ドルで売却したそう。

これだけの物件も、ザ・ドナルドにとっては、単に、後日の個人利益転売のためにガメておいたというだけの、MY在庫だったのね。

その後、チェッキ・ゴーリ氏は、このコンドミニアムを含め、3つの物件をカタに、2,800万ドルの融資を受けたものの、返済がしきれず、すべてのコンドミニアムに対する抵当権が、行使されたというわけ。

そんな経緯のこの物件、去年は、1,800万ドルのオファーが一度通ったということがあったのですが(この方は、ロシア人の投資家だそうです♪)、この時の買主は、お金を準備できず、これがうわさになって、その後、1,800万ドル以上のオファーが数多く殺到したため、今回、内々の任意売却ではなく、一般入札ができる裁判所の正式のフォークロージャー・オークションになったんだそう。

ふたを開けてみたら、めちゃ競りあがって、1,800万ドルどころか、3,320万ドルというすごい高値に。

WSJによると、「これは、マンハッタンの高級不動産市場が本格回復に入ったことを示す一つのシグナル」でもあるんだそう。記事は、こちらから。そもそも、改修中だったため、内装はめちゃくちゃだそうで、そんなスケルトン状態のマンションに、30億円ですから、金余りって、よほど困る状態みたいですね。

結局、BRICsのお金持ちたちも、自国に、資産をすべておいておくより、このNYの高級物件のように、世界中のみんなが欲しがるドルベース資産のほうを、信用してるってことでしょうか。 They don't make land anymore という英語の不動産格言《不動産というのは、新しく、製造されるわけじゃないからね》とは、まさに、このような状況を説明するために、作られたことばなのか?

チェッキ・ゴーリ氏の残債元本は、2,800万ドルだったため、フォークロージャーだったのに、最終的には、彼には、各種返済や手数料支払い後は、差額が懐に入るというから、やっぱり、ラッキーなやつってのは、ついているもんだぜ。フツーのフォークロージャーなら、購入価格より、安くしか売れず、残債を全額返したうえで、おつりが帰ってくるなんて、ありえません。

シニョール・チェッキ・ゴーリよ、今後も、美しい人生を送って、すばらしい映画をプロデュースし続けてくれ。いやなニュースばかりが流れるイマドキのこの世の中は、あなたのような、ビューティフル・ピープルを、ますます、必要としているんだ。


一番のおマヌケ君は、一世一代、”ここぞ”という、世界のヒノキ舞台で、たかだかの1,800万ドルが用意できなかったロシア人ビジネスマン。キミは、WSJに、実名報道する価値なしって、判断されたんだぜ。これから、商売、どうやって張っていく気だい?


決済準備などのためのアメリカ滞在時に、ホテルで、深夜インフォマーシャルを見ていれば、「融資取得ができない場合で、自力で他の買主を探してきて、自分の購入価格よりより高額で、物件をフリップ(転売)し、差額を儲ける」方法を、199ドルとかで、学べたのにね。

いや、ザ・ドナルド自身が、そういう教材を、無料お試しつきで、The Trump Universityで、通販、してるんだから、この決済に関連して、トランプ・ユニバーシティのスタッフに、無料相談電話をしなかったのは、どうかと、思うよ、、、(爆笑)。


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