ニューヨークでは、JPモルガンチェイスやシティーバンクも、又貸しスペース増で、市場は戦々恐々
商業物件についての情報サイトを見ていたら、こんな情報が、2010年1月6日に掲載されていたのを知りました。
マンハッタンでは、JPチェイスやシティーバンクは、又貸しスペースが増えて、周囲は、戦々恐々
そう。こういう金融機関のスペース貸しは、本業でないので、市場を乱す行動となりがちなのです。
JPチェイス所有の227パークアベニュー物件は、現在、4分の1以上のオフィススペースが、がら空き状態?
ここ2年ほど、ニューヨークの商業物件事情は最悪。年を越して、そろそろ、一息つこうと思っていた市場関係者は、両者のサブリーススペース増加で、市場好転の期待を裏切られ、肩を落としている、、、
シティーバンクが又貸しするのは、111 Wall Street 物件の22階で、サイズは、約4万7,000SQFT(約4,300平方メートル)。元付業者によると、22階以外にも、遊休スペースがある模様。
実は、このビル、シティーバンクが、2000年に、チューリッヒ保険に売却し、その後は、リースバックをしているんだそうで。そのときは、売却益が出たり、節税対策になったり、したっていうことですよね。
しかし、10年という歳月の間に、ビジネス自体が模様代わり。事業規模は縮小、人員はレイオフ、リース料が、負担になって、とか、そんな感じなのか?
日本でも、しばらく前に、銀座のティファニービル《といっても、2003年の165億にての購入後、ということですが》が、2007年にゴールドマンサックスに320億で売却され、それを、ティファニーがリースバックするということで、新聞に報道されていましたっけ。
嗚呼、複雑。
JPチェイスのほうの277 Park Avenue物件は、今回、新規にサブリース用にオファーされているのが、37、38、そして、40階。合計サイズは、6万SQFT強。ビル自体のサイズは、180万SQFTである中、これで、合計賃貸可能スペースは、45万SQFTと、ビルの3分の1に迫る勢い。ひゃー、このビルの4分の1以上が、今、空室なの?
但し、多国籍企業の国際戦略は、さらに複雑。
うわさによると、今、JPChaseは、ロンドンオフィスをニューヨークに撤収させることを考えているんだそう。イギリスは、このたびの不況で、銀行介入や規制を強めているため、商売がやりにくくなっていて、、、だそうです。これだけのスペースは、ひょっとして、ロンドンに勤務するスタッフを収容するために、結局必要な可能性もあるらしい。
て、いうことは、、、、
LONDON, BEWARE!
《ロンドンのシティー街商業物件が、玉突きで、さらに、空室率上昇になるってこと!?》
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