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刑務所に行くので、ポートフォリオを売ります。

昨日、めぼしい物件をチェックしていたら、、、

『投資家の夫が刑務所に入ります。妻子には、物件管理能力なし。優良物件多数!エクイティ大、キャッシュフロー大!今すぐ要売却! 』

という案件がありました。

アメリカでは、こういうのを、distressed propertyといいます。

distressedな状況、つまり、困った状況で、物件を、早急に手放さなければいけない、という状況ですね。


教科書的な例が、離婚。


アメリカでは、結婚している間、カルフォルニアなど多くの州で、夫婦は、共通財産制。婚姻中に取得する一番大きな財産、つまり、自宅は、離婚時に、財産分与の対象となり、そのために、手っ取り早く、売却し、共同負債を返済し、夫婦とも、別の住居を求める、そして、収益は現金折半、といったような必要が出ます。

そこで、「離婚します、今売ります、値段は、安くていいです」となるわけ。


もうひとつが、相続。

アメリカでは、相続対策をしていないと、probateといって、遺言検認手続きで、裁判所に行かなければ行けなくなります。

そのため、通常は、多少資産があり弁護士とプランニングをする資力のある人は、信託(trust)を利用したりしますが、とはいっても、プランニングが関係するわけで、不慮の死亡は常にあります。

そうすると、裁判所で、この手続きをしなければ、相続が、できません。1年とか、かかります。

その間に、家を売ったり、しなければいけなくなるわけです。親が、東部で死んだ、しかし、子供たちは、カルフォルニアでそれぞれに職業がある、なんていうときに、1年間、裁判所に付き合って東部にいるわけに行かないです。

現地のレアルターとかに頼んで「早く売ってくれ」となるわけですね。


それで、こういうのが、distressedな売却の典型例で、失職同様、よく見ますが、「刑務所に行く」は珍しかったので、ちょっと投稿してみました。


この奥さん、うまく売れると、いいですね、、、(って私がお祈りしてあげても仕方ないが)

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