アメリカ(海外)不動産投資で利回り２０％以上

今日、新聞に挟まれていた「お茶の間経済情報紙」に、日本で初めて、運用から販売までを一貫して行う投資信託、さわかみ投信を始めた澤上篤人さんのインタビュー記事が。興味深かったので、ちょっと、雑感を、述べてみたいと思います。

趣旨は、長期にわたったこつこつ投資の大切さ。不動産投資家の私も、うなずかされました。

インタビューの趣旨：

現役世代は、現在、年金を当てにした生活はできない。年金は、あくまで、補足的な収入。そうなると、生活のベースは、長期投資からの収益としなければならない。そこから、生活に必要な資金を、少しずつ、引き出していけばいい、、、。

それでは、長期投資家の行動パターンとは？

「長期の財産づくりというのは、ガツガツと目いっぱいもうけようとしない。のんびり資産造りができればいいと考える」べきなんだそうです。

年2-3%の物価上昇を見込むと、財産づくりは、それより成績がよくなければ困るわけですが、ここで、運用成績として、年6%くらいを目標にすると、資産が、12年間で、2倍になります。

そのときの志として、「こういう会社が伸びると社会がよくなるんだ」とか、「こんな社会を子供や孫に残してやりたい」といった気持ちで、ゆったりやるのがコツであって、利回りにがつがつしてしまうと、あれこれ手を出しすぎてしまい、逆に「振り返ってみると、ガツガツした投資家よりも、長期投資家のほうが、リターンが大きい、ということになりがち」なんだそうです。

6%くらいでいいや、とゆったり構えていると、10%くらいの成長をした、そんなものなんだそうで。

ちょっと長いので、澤上さんのご活躍については、割愛しますが、この方は、人のために、職業としての「お金儲け」をしなければいけない立場におありになるのですよね。

それが、経済活動の社会性や公共性ということ、村おこしといった地道な動きを支援したり、長期投資家マインドを育てるクラブを主宰されていたりといった姿勢に、大変共鳴しました。

私は、去年、ひとつ、商売をたたんで、現在、不動産投資専従でやっていっています。そのために、短期に利益を取らなければいけないと言う要請が今は確かにあり、そうしたテクも駆使する反面、やはり、不動産投資も、本来は、長期に、継続して行っていくことで、一番効率よく、資産を形成していけるのでは、と思います。

例えば：仕事柄、いわゆる、要修理物件もの（フィックスアップ）や短期転売（フリップ）をやっている人をアメリカ人で多数知っており、こうした人の中から物件を仕入れているわけですが、多くは、「結構苦しい生活」（資金など、自転車操業、あるいは、長時間労働）をしており、多分、ご本人の生活実感は、「中流サラリーマンより下」ぐらいではないでしょうか。

「こんなによい物件を手放すの？自分で持っていればいいじゃない？」という質問に対する答えは、決まって、「今、数千ドル入らないと困るから、将来、何万ドルになるより、こっちがよい」です。私も、今では、内実を知っていて、すばらしい利回り物件やエクイティが多い高級物件を手放す人たちを疑問にもなんとも思いません。

私自身も、自分で買いきれない物件は、御紹介していますし、、、

こうしたフィックスアップやフリップを専門にやってきた人たちで、結局、手元に一軒も自分の物件を残していない人なんかは、結局就職しなおしたりして、過去に物件を全部転売してしまい、その転売益を使ってしまったことを後悔している、なんていう人も、出会ってきました。

物件の売買や管理には、相当手間がかかります。その手間を、回収する方法は、長期的に、その物件からの見返りを育てていくことにあるのであって、いたずらに、売買をさらに繰り返していくのでは、忙しいばかり。

澤上さんによると、本来、リズム良く、マイペースに、長期投資をしていけば、リタイアするころには、運用で得たリターンでそこそこ生活ができるようになるのに対し、リズムよく、とか、マイペースでの投資、といっても、なかなか、個人は、その長期ペースが守れないんだそうです。

その理由は、「いろいろな”情報”に振り回されてしまうから」。

インタビューには書いてありませんが、こういう”振り回されがちな情報”と言うのは、たとえば、マネー投資の場合は、デイトレーディングでやっていくとか、株で短期に資産を何倍にする、FXで、元手ウン十万が、何千万に！といった類の情報でしょうか。

そうした情報ｊは、もちろん、すべてうそと言うわけではないのでしょうが、ちゃんとした本業や職業がある方が、無理に、そうしたことに時間と労力を使っても、逆に中途半端になったりして、ロスをしたり、といったことのほうが、むしろ、良く見聞きする例ですよね、、、