大家さん業 対 サラリーマン
ある方に、大家さん業がなんたるか、ということをご説明していて、初めての方には、こういう図式が、わかりやすいかなと思うことがありました。
大家さん業対サラリーマンという対置は、自営業・ビジネスオーナー対サラリーマン、という対置だということです。
日本流のサラリーマンに大切なのは、(私のイメージですが)
■付き合い
■(悪い意味では)目立たないこと
■常識
しかし、ここで、サラリーマンの方が、「大家業って?」と思われた場合、私は、躊躇せず、こう申し上げたいと思います。
大家業には、上のいずれも、別段、必要ではありません!
ちょっと語弊がありますね。一つ一つ、見ていきましょう。
■付き合い不要
これは別に、不愉快な隣人になるということではありません。人あたりはよいに越したことはありません。しかし、「今日は呑みにいこうや」、「一緒にゴルフ」、女性なら、「毎日みんなでランチしましょう」、「ショッピング行こうよ」、、、
こういう付き合いが「毎シーズンスーツ仕立て直し」、「車は新車で数年ごとに買いなおし」といった、横並び意識として、生活や消費スタイルにまで波及しだすと、これは、自営業者、ビジネスオーナーにとっては、不要な出費、コストになり始めます。お金は、生きたお金の使い方を大切にする、それが、オーナーの第一歩。
■悪い意味で目立たない
会議などで、あまり自分の意見ばかりを言おうとしても、会議は「踊る」ばかり。サラリーマン社会では、根回しや我慢、管轄外と、いろいろな配慮をしながら慎重に仕事を進めます。自分の守備範囲でないところで、同僚や上司が非能率なことをしていたとしても、それは、場合により、見過ごすのが「持ちつ持たれつ共同体」のルール。
これに対し、小規模ビジネスのオーナーにとっては、どんなことでも、「自分の問題」。何かがあったときに見過ごすなんてありえません。「うるさいな」くらい思われる場合があっても、言うべきことは言わないと。「こんなことを言ったら失礼かしら?」ではなく「早めに思うことを言っておかないと後にトラブルがある」と頭を切り替えましょう。けんか腰である、ということではなく、早くから自己の立場を表明しておけば、けんか、トラブルにはむしろならないのです。
■常識にとらわれない
常識自体は、よいことです。目上の方に礼を尽くし、ゴミの出し方は市の決まりを守る、、、ですが、仕事では、クリエイティブであれ!「これがこの業界の常識です」。そのまま真に受けたら、それで終わり。私は、自分のアメリカ投資戦略の話をすると、不動産をやっている人を含め、大概のアメリカ人が、びっくりします。「そんな方法があるのか」と、、、ラスベガスで、ミシガンの話をすれば、みんな、不動産屋さんから投資家仲間からびっくり。ニューヨークでベガスの話をしても同様です。
自分の仕事をするのに、「常識」、「取引先の立場」、「業界の慣行」の縛りはいりません。「これが常識です」といわれて納得するところからは、「同輩に先んじる」あなたは、生まれません。人と同列、それが「居心地いい」、そんな人は、投資は成功しません。サラリーマン生活を全うされ、年金を楽しみにしてください。
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