「タダで自宅を手に入れるスゴイ方法」日本ファイナンシャルアカデミー
読んだわけではないのですが、面白い本があるな、と気がつきました。
どうやら、二世帯住宅に居住して、ローンの返済を、賃借人に手伝ってもらうという手らしいですね。アマゾン書店の読者評では、「タダ」ではなく、頭金を投入してローンを組むので、本当のタダではない、と至極まっとうな意見も、、、しかし、このタイトルが、目を引くんですよね。
アメリカでは、普通の考え方です。
私も、コーチングをしているある方に、「今からアメリカで、家を買うなら、大きな立派な家を構えるのもよいですが、duplex【英語で二世帯住宅の意味】を買って、隣に誰か住んでもらえればどうですか?そうすれば、ローンが浮くし、それより何より、大きな家でご主人が出張中に、一人、あるいは、妊娠中や、今後子供が出来たとき、子供と二人で、病気だとかそういったときも、心細い思いをしなくて済むというプラスもありますよ」とこの前「勝手アドバイス」をしたのです。
もちろん、賃借人のセレクションは、気をつけなくてはいけません。アメリカでは、これを、screeningといって、クレジットスコア、犯罪歴、過去の大家さんの紹介状、そして、直近の給与明細、さらには、直接の面接でやりますから、相当、気をつけてやる余地はあるのです。
高級な家でなければ、いくらスクリーニングしようにも、「それなりの人」しかはいってくれませんが、自分が住む家なら、それなりにグレードの高い二世帯住宅を選び、似た背景の人を選ぶようにすればよいのですね。
私も、そうした居住経験はないですが、自分も住んでいたある家の賃借人は、友人のようになって、彼女たちが家を買って出ていったときは、とても残念で、しかし、その後もメールや電話のやり取りが続いています。
「ベガスに来て、仕事で出なければいけないなら、お嬢さん、その間、預かってあげるわよ」といってくれたときには、本当に「この人たちは、私の友人になってくれたんだ」と、うれしかったです。もちろん、私も、遠距離大家ながら、出来ることは、いろいろ気を使い、自分が遠距離大家であるゆえに、大家さんとしての役目を果たしていない、と思われるのは申し訳なかったので、努力はしました。そして、「あなたのような大家さんは、初めてよ」といってもらえていましたから、やはり、気持ちが通じることはあるのです。
Aさん一家は、こうして、私たちのfamily friendにもなってくれました。
しかし、当然、こんなことばかりではありません。管理会社を通せば、お互いどんな相手か知らないままに、滞納され、退去させる、なんていうことも起こります。数回電話でやり取りした相手で、「よさそうな人だ」と思ったのに、離婚などしてすぐ状況が激変、なんて、アメリカでは日常茶飯事ですからね、、、
他人とかかわることなので、「トラブルフリー」とはいいませんが、日本でも、この戦略、「トライしてみる価値はある」かもしれません。
一歩進んで、今後、独身同士や少人数家族同士からなる友人同士が、このような形態で、家族未満、友人以上、なんていう、「物件シェア」をしたりすれば、現代流のドラマも、生まれそうですね。
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