HOME > 投資の雑感, コーチング > 

夫婦の投資判断

2007年11月に、コーチング受講希望者が多すぎて、当面、1対1の1年方式の案内を小休止することとしました。

これは、やはり、私の時間の使い方の配分として常に検討しなければいけないことで、お客さんや生徒さんのための時間、子供との時間や単純に、生活に必要な時間、ボランティアに使える時間、と、それぞれが意味があるから。

最後に、やはり、私の中で、コーチング以上に、重要な意味があるのが、自分自身が投資家であれる時間なんですね。

ところで、コーチング希望者について、この1年の間に、興味深い観察がひとつありますので、ちょっと、書いてみたいと思います。

それが、夫婦の投資判断に関連して。

私のほうに来る問い合わせで、これまでのところ、こういうパターンが何件もあり、私には、違和感がありました。その理由について、考察をしてみましたので、聞いてください。

それは、どういうパターンかというと、、、


ご主人が、いろいろ問い合わせをされてきて、お電話などで、「コーチングをやりたいです」というお願いと相成ります。「分かりました」と、申し上げると、イキナリ、話が変わって、「妻に許可をもらうまで待ってください」。

こういうパターンです。


実は、これは、100%、「許可」は下りません(爆笑)。


そういう方には、直接は、言いませんが、最近では、「これは、100%ダメになるな」と分かりますので、「そうですか、待ってますね」と流します。

これは、私自身は経験はないですが、あるいは、女性についても「主人に聞いてから」というパターンもあるのかもしれません。

こういうカップル、いろいろなパターンがあって、ご主人が働いておいでで、ファイナンシャルインテリジェンスが、在宅の奥様より、ずっと高く、奥様が、「そんなの、意味が分からなくて、とにかく、怖い」と思われるパターンもあるようですが、あるいは、奥様のほうが、しっかりしていて、ご主人に、過去に散財の歴史などがあるのかもしれません(笑)。

夫婦はやはり経済単位ですから、ある程度のお金が絡むときに、相手の納得がないことは、やはりやってはいけないでしょう。その意味では、こういうご夫婦は、なんでも相談しあい、ご主人が暴走されない、これ自体は、大切なことです。


私も、コーチングをはじめた後で、よい案件があったときに、突然、「妻がダメだといいます」といわれても、申し訳ないながら、どうにも出来ないので、こういうご夫婦は、コーチングをされないで、正解なのですが、ただ、ひとつだけ、気になることがあるので、ここで、あえて、指摘をしたいと思います。


それは、ご主人が、対外的な関係で、責任を持って行動することを学んでいないという点。あるいは、内と外の順序が逆なのです。


私自身のコーチングについて程度の話ならば、これは、笑い話で、どうでもいいのです。しかし、実は、こういうこと、あらゆる経済判断の場面で、起こっているのです。


■例■

ご主人が、一棟物を買おうと決め、融資の手続きを進めている。最終的に、奥様に、連帯保証のはんこをついてもらう、その段階で、奥様が、「何千万単位、億単位の負債を背負い込むのは怖いです」といって契約締結の日に、物件が流れた、こういう例も、日本で、聞いたことがあります。


不動産屋さん、銀行、司法書士の先生、、、いろいろな方が、コミットして、取引を進めていく、そういう場で、配偶者の同意を取り付けるプロセスが、先送りにされていたがゆえに、みんなの時間が無駄になる。


私も、コーチングなら、笑って流しますが、物件をご紹介して、契約書にサインをした後で、いざ送金となったときに、「妻が」といわれたら、私自身が、取引先や弁護士先生の信用を失いますので、正直、大変困った立場におかれることになります。【アメリカでは、手付けを打って、契約書にサインした後、留保条件がない場合に購入をしないということになったら、売主には、買主を訴える権利があります】


きつい言い方ですが、こういうご夫婦は、社会的信用を失います。


「奥さんの尻にしかれているなあ」「みっともないよね」


問題は、そういうことではありません。投資判断を、共同でしようが、専業主婦の奥さんが100%の決裁権を握ろうが、それ自体は、外野がとやかく言うことではないのですから。


しかし、いったん、「外」との関係で、希望を実現しようとするときに、「内」のロジックが固まっていない、そういう生煮え状態で、周りを巻き込もうとする方は、これは、「どうも、自分のやりたいことが、実現できないことが多いなあ」という経験が、奥様との関係でなくても、実は、多いのではないでしょうか?


そして、これは、きつい言い方をしますが、そういう不完全燃焼は、奥様のせいでも、親御さんのせいでも、上司のせいでもなく、自分のせいなんです。


上に挙げた例についてみれば、一般的には「あの奥さんが世間知らずだから」「女って結婚すると強くなって、変わるんだよな」といった雑感で終わるかもしれませんが、実は、この場面で、100%悪いのは、自分が責任をもてないことに、周囲を巻き込んだ、ご主人です。

成熟した社会人なら、こういうときは、本来、順序が逆【物件ゲット→奥さんの合意ではなく、奥さんの合意→不動産投資】なことが分かっているはず。こういう重大な問題については、結婚生活を重ねる中で、その夫婦なりの、その共同意思決定プロセスが、完成しているべきなのです。


1)あなたの家の、経済・投資判断は、どんなプロセスで、進んでいますか?
2)そして、そのプロセスは、第三者に迷惑をかけることなく、内的に、スムーズに確立しているでしょうか?

1)に対する答えは、各人多様です。

「全部、専業主婦の妻が決めてます」、
「オレが稼いでくるからオレが決めてるぞ」、
「夫婦で、きちんと話し合って、、、」
「私は私、主人は主人、投資案件の名義は全部、別々よ」

どんな方式でも、ご夫婦が納得している以上は、それが、そのご家族にとっての「正解」です。

しかし、2)に対し、

「しまった、、、そういえば、この前、買いたい車があったから、営業マンに妻を説得してもらうよう頼んだけど失敗しちゃったよ、、、」

といった経験がある方、あなたは、対外的に、これからも、社会的信用を築く場面を逃し、よって、適切な将来的投資をしていく基盤を自ら、構築する機会を、見送り続けることでしょう。

私の生徒さんやお客さんで、当然、ご夫婦の方もおいでになりますが、こういうご夫婦は、共同で、アメリカ投資をするという結論に到達するプロセスで、私を巻き込まれません。

例えば、奥様が、ご主人の脇で、にこやかに、「こういうことは、私は分からないので、全部主人がやってくれるんですよ。中山さん、よろしくお願いしますね。」とご挨拶をしてくださるカップルもおいでになれば、「夫婦で一緒に決めて、一緒にコーチングを、受けます」という方々も。

結婚されているのに、まったく、配偶者の話にならない方もいて、そういう方は、「夫婦それぞれ」であるのか、「自分が100%資産形成について決定権を持つパートナーである」という自覚をもって、落ち着いた夫婦生活を築かれた上で、対外的な社会関係を責任を持って構築していくのに、慣れているのです。


「よそと違うのか、うちは、この輪が、うまく回ってないのかな、、、」そう気がつかれた方、こういう悪循環を打開できる力を持っているのは、他人ではなく、自分しかありません。これが、あなたにとっての、「投資案件以前」のハードルです。がんばって!

中山からのお願いです。
記事がお役に立ったら、下の2つのボタンをクリックし、ブログに投票してください!
人気ブログランキング にほんブログ村  海外生活ブログ アメリカ情報へ
ご協力お願いします。
中山道子メルマガ登録URL
お名前
Eメール
Eメール(再)

ご登録は無料で、解除は、随時可能です。
最近の配信例は、こちらから。大体、月1度くらいの配信です。

*********

メール配信解除
ご登録のメールアドレスを入力し、解除ボタンを押してください
登録メールアドレス

≪ 一つ前のページに戻る ≫


このページの▲TOPへ戻る