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ミニ不動産投資家にとって必要な資質って?

コーチングをするようになったり、自分の歴史を冷静に振り返る余裕が出てきて、「投資家にとって必要な資質ってなんだろう」と考える機会がありました。

投資家というのは、サラリーマン的な存在ではなく、いわば、自営業。かっこよく言うと、ビジネスオーナーです。


アメリカ人は、よく、

  think outside the box【パターン的思考から抜け出せ】

などといいますが、こうした、型破り、常識破りの自己流というのは、ある程度、リスクを追求する投資家には、必要な資質ではないかと思います。


実は、アメリカ人でも、こういうことが出来る人はそんなにはいません。私は、前、NYに本拠地がある大企業にちょっとだけ、勤めてみていたとき、直近の上司に、entrepreneurial【起業家的】であると、勤務評定につけられ、大損したことがあります。

「わが社には向いていない」という意味なんですね。(汗)

私自身のことは、気に入っているけれど、とフォローしてくれましたが、社内の派閥問題などたくさんあって、日本の会社さながらでした。

そんなところでは、「能力はあるかもしれないが、世渡り下手なお前なんか、勤まらないよ」といわれたわけですが、まあ、それは、私の個性で、今、私が、entrepreneurialであると言われるとしたら、実際、起業家なわけですから、けなし言葉ではなく、ほめ言葉として、受け取ってよいのかと思います。

「アメリカ人の追随は、もう、しない」と心に誓って、一足先に、不況が著しい市場への投資をはじめなければ、今の私はありません。その頃は、投資家仲間には、「何を好き好んでそんなところに行って」とあきれられたものです。

今になってみると、在米の日本人投資家やレアルターさんが、「サブプライム問題が浮上したので、自分もあなたがやっているようなキャッシュフロー物件投資を学んでみたい」といって来ます。これは、まさに、アメリカ人式投資がまだ調子がよかったときに、私が、わが道を歩み、ニッチ市場を切り開いたからです。


その他、いろいろ、要素を、考えてみました。相反する要素も、あります。


冷静であること、あまり、感情的でないこと
  ↑
  ↓
人を大切にし、義理堅く、相手の立場を配慮できること


行動力があることや、動きやフットワークが軽いこと、決断力
  ↑
  ↓
忍耐力があること


これらが渾然と存在していることが、大変、重要です。


どうして、と思われるかもしれませんが、実は、不動産投資家というのは、いくつかのステージを経て、その果実を収穫するわけで、そのステージで、異なる資質が必要なのです。

例えば、いくつか、分析してみましょう。


□冷静さについて□

投資物件を検討しているときに、感情的なことは、あまり、意味がありません。

例えば、将来、ハワイに住みたいから、ハワイに、家を買いたいです、とよくいわれますが、「将来というのは、10年、20年たった後のことですね?引退後のことを考えておっしゃっているなら、投資は、別のところではじめ、その収益でハワイの別荘を買われるのはいかがですか?」と申し上げます。

個々の家に対する思い入れも、逆効果で、自分の住みたいタイプの家に投資をするというのは、よほど、自分のセンスが、商業性が高いという、インテリアデザイナー、デベロッパー的な自信がないかぎりは、意味がありません。

例えば、よく、壁が紫の家とか、カーペットが、濃緑の家、部屋数ばかりが多くて、バスルームがひとつの家とかを見ますが、そういう自己流の趣味で、投資に成功することはありえません。「通りで一番素敵な家を持つな」=「一番みすぼらしい家に投資しろ」と言われるのも、この伝ですね。


□相手の立場にたって考える癖□

冷静で固執しない、という上の素質と、ある意味、多少、相反しているかのように見えるのが、義理堅さや、相手の立場への配慮。

投資対象である物件に感情的に固執したり、ビジネスパートナーと親友になったりすることはマイナスですが、その反面、常に、取引をまとめるための視点として、自分の利益を守るためには、相手の立場を考えてみることが、実は一番の近道であることを知る必要があります。

「この業者さんの利益の取り方はなんだろう」ということを理解し、その人が利益を取りつつ、自分が利益を取れる関係が作れるか、極端な言い方をすると、不動産投資というのは、(多分、他の商売同様、)それだけを考えるプロセスであるといって間違いありません。

そして、そうしたことをわきまえた上で、「言ったことはやる」、「paperwork(書類準備)が早い」といった、相手にポジティブな印象を自分が出せているか、これが決定的な意味を持ちます。(最終的には、結局は、ナンボ買えるか、ではあるんですが、最初は、なかなか、そこまではいけません、、、)

実は、返す刀で、相手も、常に、この基準で判断をし、そのテストに合格しない相手は、はねていく冷静さが、同時に求められています。

つまり、最終的には、この、「義理堅さ」、「相手への配慮」は、感情に由来するものではなく、「仁義」のようなものですね。


いかがでしょうか。

サラリーマンとは、違った行動規範が求められている部分と、「どの業界でもやっぱりそうだな」とうなづかれる部分が、あるかと思います。

もう1セットの「矛盾的要素」(行動力←→忍耐力)については、また、別の機会にでも。

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