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不動産投資に向かない場合

この前、「円ローンの審査を受けてみたいのですが」という、ある方のお問い合わせがありました。ときどき、若い方から、こうした相談を受けます。生活設計がまだ不安定な方と投資についての、私の考えをお話します。

その方は、いわゆるフリーター的生活で、2ヶ月単位くらいでアルバイトをし、余裕のある時期には、海外旅行も堪能されている、という、イマドキの女性。


「与信面が弱いと思うのですが、貯蓄は、400万ほどあります」


というお話でした。


結論から言うと、やはり、定職がない方が、不動産投資の融資を取ろうとすることには、無理があります。円ローンの場合、過去3年の勤務歴を問われます。こういう場合は、たとえば、70歳以下の近親者(夫や親など)に連帯保証人になってもらわないと、ローンは通りません。

そのほかに、この方には、このように申し上げました。


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融資は、取れませんので、どうしても、という場合は、現金で購入できる300万以下の物件をお勧めすることになりますが、ですが、立場が不安定な方の場合、不動産投資ではなく、FXや株式のほうが、ライフスタイルに合っているのではないでしょうか。

また、その場合も、不慮の事故のみならず、次のアルバイト先が見つからなかった、といった突発事件もあるかもしれませんので、運用するのは、100万程度にして、400万のうちの大半は、定期がよいと思います。就業の機会があるなら、検討されてはいかがですか。

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後半部分は、いらないおせっかいですが、「確かにその通りですね」というお返事をいただきました。


今の世の中、「貯蓄の大半、定期を勧める」なんて、、、、と思われる方もいるかもしれません。MMFでもいいわけですが。

ファイナンシャルプランナー式の言い方をすれば、ポートフォリオというか、資金や貯蓄の分散の問題で、ある程度以上のお金がある人は、いろいろな投資ができますが、いずれにせよ、すべての資金を、高リスク高利回り案件にまわすというのは、狂気の沙汰ですね。

特に、資金力が弱い、本業に不安がある方の場合は、やはり、生活費の半年分くらいは、さらに流動的な現金で持っているのが、適当かなと思います。

私の方式の不動産投資は、「人より少ない費用でできます」が、「持っている資金総額が、300万、400万です」という方に対しては、正直に、「不動産の所有は、まだ、やめておいたほうがよいですよ」と申し上げます。

100万単位でできるアメリカ不動産投資もありますが(たとえばオーナーファイナンスで、頭金をあまり投入せず、物件を買う形式)、利回りや将来の見込みは、それほど意味のあるものにはなりにくいように思います。

また、看過しがちなのが、オーナーファイナンス案件やら、クレジットパートナー形式やら、共同投資形式に伴う手間や、遭遇する可能性のあるさまざまなリスク。

英語が不自由な日本人、日本在住の方、そして、不動産取引法に通暁していない投資家様は、「無理をして、アメリカ人でも下手をすると、理解できないような契約書にサインしなくても」よいのでは、、、というのが、(多少こうしたことを見聞きしてきた)私の考えです。

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