グラミン銀行が対米進出 貧困層救済、先進国で初
私のお客さんが、こんな記事のリンクを送ってくださいました。前向きのニュースですね、というコメントとともに、、、。わたしはまったく気が付いておりませんでした。S様にお礼を申し上げ、ご紹介をしたいと思います。
リンクは、こちらから。
*******以下引用
貧困救済に努め、ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行がサブプライム住宅ローン問題に揺れる米国に進出、移民らを対象としたマイクロクレジット(無担保小口融資)に乗り出した。同行が先進国で事業を展開するのは初めて。16日の英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)が報じた。
同紙によると、米国では約2800万人の移民らが銀行口座を持てず、口座があっても信用が不十分で融資を受けにくい層は約4500万人に上る。サブプライム問題の影響で貸し渋りが目立つ中、同行は米国でも貧困層支援が必要と判断。第1歩としてニューヨークの移民女性グループに5万ドル(約540万円)を貸し付けた。
同行創設者の経済学者ムハマド・ユヌス氏は「米金融システムが万全でないことが明白になった今が進出の好機だ」としており、今後5年間に融資規模を約1億8000万ドルに増やし、全米各地に事業を広げる。
2008年02月16日17時14分
***引用終わり
確かに、移民大国と言うのは、文化と言い、生活水準と言い、場合により、「先進国に、後発国の問題を持ち込む」側面があります。
他方、アメリカの貧困層の実態と言うのは、移民中心のものばかりとも言えず、移民でない、私のテナントさんの中でも、クレジットカードどころか、「銀行口座を持っていない」というタイプの人がおいでになります。こうした人たちは、実際の支払いは、money order(現金為替)をWestern Unionのようなところで組んで、送ってくるのですが、銀行に、小切手つきの口座を作る力がない、あるいはそうした生活知がないので、こうした為替を組む手数料などを平気で使う、という「ダメダメモード」、「ダメダメスパイラル」の中で、生活をしています。
うまくいけば、こうした方々を啓蒙し、financial literacyを身につけさせてあげることで、私たちにとっても、場合により、賃借人としてだけではなく、リースオプションのお客さんになっていただける場合もあります。そういう意味では、こうしたカテゴリーの方々のファイナンシャルリテラシー向上というのは、公共の関心に沿うことでもありますし、私のような「マイクロ投資家」の利益にとっても、大きな、関心事です。
コーチングの生徒さんの一人に、「そういう形で、利益を追求する方向が、『よいこと(public interest)』と同じ方向を向いている中山さんの投資方法には、自分は、大変共感する」と言っていただいたことがあります。「低所得者層の方々に賃貸している」なんていうのは、一見、「格好が悪い」のかもしれませんが、そういう利益の取り方をしていくことについては、胸を張っていいのかなと、そのとき、思いました。
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