友人も被害者に! 自宅が欲しかっただけなのに…
今朝、前、私の家を借りていた女性から連絡がありました。
「賃貸に戻りたいので、照会状を書いて」と、、、、
2006年夏に、庭が欲しいということで、私の家を出て、別のエリアに家を買ったご家族です。この時期、ラスベガスで家を買った人は、「サブプライム住宅ローン問題」に直撃されているでしょう。彼女たちも、貯金は全然なかったはず。
電話で話してみると、いやな予感は、的中しました。
しかし、状況を聞くと、それでも、「相当ひどいな」と思わざるを得ませんでした。
事情はこうです。
彼女たちが買った家は、本来、2ベッドルームだったのが、ガレージを寝室に改造した「3BR」でしたが、それについて、前のオーナーたちは、改築許可をとっていなかったというのです。
これが問題で、物件は、「違反」と認定され、保険が解約されました。
しかし、ローンつきの物件は、保険がない状態というわけにいきません。
その結果、彼女たちは、ローンの一括返済を求められる状況となってしまうので、
「もうあきらめようと思う」
というのです。つまり、もう、ローンの返済をするのをやめて、家を放置し、返上するということですね。
これは、建築違反の問題で、本来、購入するまえに、解決しておく問題。私なども、物件を見るときは、最初に確認します。別に、人に頼まないで、すぐにできることなんです。私も、PCセミナーで、お教えしていることです。
彼女たちは、アメリカ人ですが、家を買うのは初めて。
本来、レアルターがこういうことを回避する手伝いをするべきなのですが、、、
事情を聞いて、納得。
なんと、彼女のレアルターは、売主のレアルターでもあったのです。
これは、違法ではありません。
しかし、売主と買主の利益を両方代理する双方代理は、本来、利益衝突を含みえます。
「大手では、双方代理は、許していませんよ。」
とは私のレアルターさんの弁。
私の家から出て行くとき、私に一言相談してくれていれば、、、こんなの、私の専門エリアなのですから。
ローンをとってから、彼女の家は、6万ドルの評価減。大幅担保割れで、支払いは続けていたけれど、こうとなれば、
「やりたくないけれど、支払いはもうやめて、引っ越すしかないわ」、、、
ちゃんと返済能力があるのに、競売なんて、、、あきらめそうになる彼女に、私は、アドバイスしました。
ガレージの改築問題を、解決するために、業者さんの見積もりを取って。
それから、銀行に電話をかけて、見積もりを見せ、家を改築するから、その支払いを済ませる間、ローンの支払いの大部分を、繰り延べできるか、相談してみて。と、、、
その代わり、毎月、100ドルでいいから、支払いをすることを約束し、自分が、きちんと約束を守るタイプの人間であることを証明して。
たとえば、改装に、1万ドルかかるのなら、ローンの支払いを、1年間、こうやって繰り延べしてもらえれば、その間に、ローンに支払うはずのお金を、まずは、クレジットカードにつけておいて、それを、改装費の返済に、1年をかけて、充てることで、銀行が納得してくれれば、、、
銀行も、今回、競売となったら、最低でも、10万ドルのロスを確定するでしょう。
最初、単なる入居者だった彼女は、現在は、私にとっては、友人なのです。だんなさんやお子さんも知っています。家に行ったとき、本当にきれいにしてくれていて、今でも感謝しています。
保険が切れているのですから、とにかく改装を急がないといけません。保険が再度取り直せれば、銀行と交渉する時間ができます。それでも、銀行が納得してくれるか、、、まずは、この1週間が、正念場です。
Aさん、もう一回だけ、やってみて。支払い放棄は、いつでもできるから。
私がベガスに、6月に行くときは、多分時間はないけれど、今年、もう一回、ゆっくり遊びに行くときに、また、会いましょうね。
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