米株式市場は反発、信用収縮の緩和期待で
[ニューヨーク 20日 ロイター] 米国株式市場は反発。米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート) に対する資本規制緩和によるモーゲージ市場への資金供給策を受け、信用収縮が緩和するとの楽観的見方が背景。
記事の原文は、こちらから。
***以下原文転載***
金融株の上げが目立った。S&P500はこの日2.4%高、週足では3.2%高。
ファニーメイとフレディマックは3日連続で大幅上昇。17日以来合計で、それぞれ50%以上急伸した。
バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、JPモルガン(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)はこの日、それぞれ8─10%上伸。ダウ・ジョーンズの住宅建設株指数は8.3%上昇した。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N: 株価, 企業情報, レポート)は5.3%高と、ダウの上げを主導。メリルリンチによる投資判断引き上げが好感された。
原油と金価格は2日連続で下落し、インフレ懸念が和らいで幅広い買いを誘った。航空や消費関連などエネルギー動向に敏感な銘柄が上昇した。
クローバー・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー兼株式アナリストMatt Kaufler氏は「商品価格はここ数日間で下落しているが、(金融株は)商品相場と逆の動きを示している」と指摘。「最悪期は過ぎたようだ」と述べた。
ダウ工業株30種は261.66ドル(2.16%)高の1万2361.32ドル。
ナスダック総合指数は48.15ポイント(2.18%)高の2258.11。
S&P総合500種指数は31.09ポイント(2.39%)高の1329.51。
ファニーメイは11.7%、フレディマックは9%、それぞれ急伸。Keefe, Bruyette & Woodsが、最近の政府の措置を受けて両社が住宅市場の安定に寄与するとして、両社の投資判断を引き上げたことが材料。
米原油先物は0.70ドル安の1バレル=101.84ドル。一時は同99ドルを割り込んだ。これを受け、エネルギーコスト高が消費や企業に与える影響に対する懸念が軽減された。
ウォルマート・ストアーズ(WMT.N: 株価, 企業情報, レポート)は4.8%高。
20日発表された3月の米フィラデルフィア業況指数は4カ月連続のマイナスとなったが、マイナスの幅が市場予想をやや下回ったことから、序盤の相場は上昇した。
インテル(INTC.O: 株価, 企業情報, レポート)は四半期配当を10%引き上げことが好感され、3.1%上昇してナスダックを押し上げた。アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)は2.8%高。
スポーツ用品大手のナイキ(NKE.N: 株価, 企業情報, レポート)は第3・四半期利益が市場予想を上回り、8.8%の大幅高。
21日の米国株式市場は聖金曜日のため休場となる。
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20日の日本は、休日、アメリカや香港は、21日から24日までは、イースターで、休場、休日と、じれったい時期に、休みが入ってしまいましたね。
FRBの金利引下げや貸付決定(こちら)に、米国金融市場は好反発したということですが、消費のほうは、これで、景気後退が決定的になったとも報じられており(こちら)、景気の舵取りは、一筋縄ではいかないものなのだなと嘆息させられます。
実際、LIBOR【金融機関間貸付レート】は、2008年3月20日、また高くなったということです(こちらから)。やはり、資金は、足りていないのでしょう。
私の判断によれば、米国不動産投資は、すでに、2年前から、「まともに融資」をとって値上がり益を取っていくようなものではなくなっていました。
その意味では、この一連のニュースの実際的な帰結である、「金融機関貸し渋りによる市場冷え込み」は、不遜な言い方をさせていただければ、個人投資家にとっては、これまでの期間の私の既定路線である、「現金か、円ローンか」という二者択一の正しさを、裏付けてくれるものといえます。
株式や為替などの他の市場で、混乱が続く中にも、私たちは、business as usual【平常どおり】。お客様に、「安心してついてきて下さい」と申し上げられることを、うれしく思っています。
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