子はお宝 現代編
現在、NY在住のWさんは、颯爽とした独身男性で、宅建を持ちながら、さらに、アメリカで商業不動産を勉強されています。
私の指南塾の遠隔塾生でもおいでなので、時々、お便りを頂戴しますが、この前は、こんな楽しいお話が。
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初めてキャッシュフローゲームをやりました。
Janitor【学校などの管理清掃の人】でしたので、収入も支出も低い分、ラットレースを
抜け出す事ができました。来月は12人でボードを2つ使って、
全員が医者でスタートする予定です。
DOODAD【*金持ち父さんでは、将来性ある投資でない無駄な
直近支出をこう呼ぶ】
で「子供が生まれる」「子供一人ずつ$3000のネックレス」
みたいなカードを引くたびに、子供がいなくて良かったー!と思った
と同時に、親の顔が思い浮かびました^^;
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そういえば、キャッシュフロー101では、気をつけないと、子供をたくさん抱えて離婚、失業、見たいなシナリオ、ありがちでしたね!
大笑いしましたが、Wさんには、こんな風にお答えしました。
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Wさん、キャッシュフロー101は、あくまで「101」ですよ【101というのは、アメリカでは初級コース、という意味】。
実際の社会では、ビジネスオーナーにとっては、家族【夫婦のパートナーシップ】、子供は、大きなアセット【資産】なんですよ。と、、、
昔から、「子宝」という言葉がありますが、小規模農業や商業の世界では、家族が一丸となってビジネスを支え、資産にふさわしい後継者を育成していく、というプロセスには、経済的な意味合いも大きいということは、現代では、実は、なかなか表立ってはいいにくいことかもしれません。
もちろん、こういうことが、昔の家制度的な発想、あるいは、妙な富国論の中で、「だから女が犠牲になれ」「若い者は結婚せんかい」といった一連の強制的な流れの中で語られたら、確かに困ってしまいますから><
しかし、実際には、小規模ビジネスは、家族の力なしには、飛躍しません。
こんな例はいかがでしょうか。
私が、前、コスタリカに旅行したとき、現地の有名な日本料理屋さんのオーナー社長と親しくなりました。
彼は、日本で離婚し、コスタリカで起業、再婚もされているのですが、選ばれたのが、幼児を4人抱えて、途方にくれていた、今の奥様。子供たちは、父親には、正式に認知もしてもらっていなかったということでした。
はっきりいって、現地では、経済力がある外人男性は、若いきれいな女性を選び放題。そんな中、彼は、私に、こんな風なお話しをしてくれました。
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今の妻は、とにかく働き者で、苦労をいとわない。
自分の親をずいぶん大事にするのを見ていて、冷静に、ほかの女性とも見比べたけれど、結局、「この人だ」と思ったんですよ。
自分だって一回結婚に失敗しています。
周りには、「何を好き好んで、子沢山の女なんかを」といわれましたが、あっという間に、妻の子供たちが育って、4人の男の子たちに一人ずつ、店を任せることで、私たちは、5店舗に急成長することができました。その間にも、妻は、細い体で、危険にさらされながら、私にも、子供を生んでくれた。本当によくやってくれるんです。
中山さん、この家族がいなかったら、今の幸せ、経済力は、ありませんからね。
現地で不動産経営も手広くされている、この経営者様は、本当に、人間的な魅力にも、あふれた方だと思いました。義理の息子さんたちは、彼のこの大きな父としての愛に包まれ、のびのび成長し、そして、今度は、苦労をしてきた父母を、守るために、責任を伴うポジションを、自然に、とり始めてくれたのですね。
このとき、末っ子の坊ちゃんが、学校から帰ってきて、つたないながらも、日本語で、お辞儀をしながら、丁寧に、挨拶をしてくれました。
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もちろん、現代の家族事業は、一人ひとりの個人を追い詰めるようなことがあっては困ります。「うちは医者だから、あんたも、どんなにいやでも、医大にいきなさい」、「夫の仕事を支えるのが妻の務めだろう」、こんな家族経営に、よい気が流れるはずがありません。
そういう意味では、事業主、親の立場は、大変難しいものではあります。
不動産経営がこの点、魅力だと思うのは、「片手間」でできるものであること。
本業にしたければしてもよいですが、「本業は、ストリートアーティストです」「私はアフリカに行って不幸な子供たちと一緒に暮らします」でも、不動産経営という副業があれば、そちらからお金を作り出すことが出来れば、そうした自己実現を追及しても、かまわないわけですね。
子供に、ファイナンシャルリテラシーを早くから教え、もし、「お金になりそうにないことをしそうになっても、それはそれとして、生活力は身につける」手伝いをしてあげる、こんな教育方針もあっていいのではないでしょうか。
え?なかなかよい記事だけれども、その真意はですって?
ハイ、年をとって、物件管理が面倒になったら、そのまま、子供に面倒を見てもらえればと、、、(爆笑)
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