キャッシュフロー戦略概論
キャッシュフローを狙う【インカムゲイン戦略】と、値上がり重視の【キャピタルゲイン戦略】とでは、両者の行動の指針が根本から異なります。
こう書いてしまうと、簡単ですが、結構、いろいろな投資サイトを見ても、こういう分類を立てているところは少なく、初心者は、戦略の違いを十分意識できないことがあります。
大まかに、両者の違いを意識してみましょう。
●値上がり狙いのキャピタルゲイン戦略●
1)利回りは犠牲にするので、毎月のキャッシュフローがマイナスになりがち。
2)短期の場合、毎年20%-30%くらいの値上がりを目標にする。3年前後くらいで、値上がりが止まる以前に売り抜けが必要。
●キャッシュフロー狙いのインカムゲイン戦略●
1)値上がりは犠牲にするので、資産価値は、短期的には、「下がらない」程度が目標
2)投入資金を、キャッシュフロー(家賃など)でできるだけ早く回収し、「その先」のお金を取っていく
投資する地域、エリア、物件のプロフィール、ターゲットとする賃借人とすべてが違ってきます(まあそれはどんな投資をしていてもある程度変化がありますが)。
たとえば、カルフォルニアのようなところは、キャッシュフロー狙いの経営をする、ということは、少なくとも、一戸建てやコンドミニアムのような小さい投資物件では、ほぼ、難しいでしょう。他方、オハイオ州のようなところは、市場が長らく停滞しているため、物件が割安で、表面利回りは大変高いです。
カルフォルニアの物件に投資することのリスクは、毎月のキャッシュフローや、頭金が、相当大きくなること。ただ、日本人が好きなタイプの物件に投資をしておけば、10年、20年後には、まだまだ、すごいことになるかと思います。
他方、オハイオの物件に投資することのリスクは、空室や、長期的に見た人口動態、関連して、最終的に、値上がりが見込めないことによる、出口困難、といったことでしょう。
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