英語の話 『どれくらい、英語力は必要ですか?』
この前、クロージングにお付き合いいただいた【といっても溜池山王ですが笑】お客様は、アメリカ不動産投資開始と同時に、英語の勉強をされています。
「毎日、朝晩、30分ずつ、音から入り、自分もリピート発声をすることで、英語になれる、というタイプの有名な英語教材をやるのが習慣になっているんですよ」というRさん、どんなことでも習慣にできない私からすると、後光が差すよう。
いや、私だって、子供の時以来、それなりには、英語学習をずっと続けてきました、、、本を読むのが好きだったので、それで、英語の本も、子供のときからよく読んでいました。そこら辺は、「努力」とは位置づけていなくても、学力が維持できた理由かもしれません。
今日は、たまにメールを下さるMさんから、こんなうれしいお便りが。
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9月から英語をやり始め現在に至っています。
10月からは英字新聞(デイリーヨミウリ )を読み始め、
読解の方はなんとかなりそうです。
専門用語以外は、英語の聞き取りですが、
live station でBBC WORLD NEWS を毎日1時間は聞いてい
ますがまだまだ聞き取れません。
英作文は中山さんから紹介された(3行で伝わるビ
ジネスEメール)をテンプレートとして使用しようと思っています。
あくまでも、英語をやり始めたのは、アメリカ不動産取得の手段としてなのですが、
なんか、英語を取得することが目的になってきそうで、、
英語力はどれくらいあればいいですか? デトロイト不動産取得は真剣に前向きに
考えていますので!
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Mさんも、偉すぎます。デイリー読売で、読解のほうは何とかなってきたという頼もしいお話です。
こんなお返事を書いてみました。
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Mさん
えらすぎます!
英語学習が好きになってきたというのは、とても、ラッキーですね。一石二鳥です。将来、Mさんの仕事だって、イマドキの日本ですから、外国人の方のお客さんができたり、外国人の方を雇ったりするかもですよ!!
英語力は、「これだけできれば」というには、難しいです。契約書の読解などは、大学院(ロースクール)レベルの英語力となり、アメリカ人でも、弁護士を使ったりするレベルもありますし、、、
ですので、
■可能な限り英語を勉強
■投資のほうは、自分が必要だと思う情報収集ができると感じたら
で結構です。
現在、管理会社とのやり取りは私が皆さんにかわってしていますので、口頭で英語を使うというと、保険会社に、支払いのことで、多少、やり取りをする、といったレベルでしょうか。
正直をいうと、皆さんも苦手意識があるらしく、そういう場合も、私がお手伝いする場合があります。でも、そういう時にも、「定型的なことなので、1-2年後には、自分でできるよう、お願いします」と申し上げたりしています。
申し訳ないながら、英語ができない場合、「中山を信用しなければいけない」範囲が、すごく拡大します。
もちろん、それが不安な場合、第三者に相談することができるわけで、例えば、現在は、司法書士の先生などで、契約書の翻訳やアドバイスなどをされる方もいらっしゃるという風にネットで拝見しているので、そうした方に、あるいは、高度に技術的な文書に慣れている通訳や翻訳業者さんに、フィーを払って、書類に目を通してもらうのも、ひとつの手だと思います。
ご自身が、英語ができても、「中山を信用しなければいけない範囲」は、多分、ゼロには、ならないと思います。もちろん、英語ができるようになり、懇親会で、他の投資家様とも率直な意見交換をしたうえで、さらに、視察旅行などで、現地に行ったりすれば、自分で、確認できる範囲は相当増えるのですが、しかし、最終的には、投資は投資ですので、私自身が予見できないような範囲のリスクまで、含めれば、最終的には、「やってみないとわからない」ところが、どうしても出てきます。これは、英語云々の話ではないかとも思います。
という感じで、お答えとしては、歯切れは悪いですが、いかがでしょうか。
当面、投資目的だけでしたら、中学高校レベルの英文読解力があれば、十分かもです。アマゾンで、ありがちなアメリカ不動産投資の本を一冊買われてみて、目を通し、7割わかるレベルに到達すれば、私のお客さんのなかでは、「相当できるほう」に入ります。
お金を出して本を買わないまでも、よくあるCNNMoneyのオンライン記事で、不動産関係のものを、毎日1ページ読む、とか、、、。
参考までに、現地の物件検査レポートのサンプルと修理見積書(後者はブログで掲載したことがあります)を添付しておきます。単語がわかるだけでも、結構役に立ちますし、、、
またお便りくださいませ!
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冒頭のRさんは、「若いときから、もっと英語をやりたいと思っていましたが、仕事では直接必要がないし、だから、アメリカ投資をよはじめたことを、よいモチベーションにしているのです。これで、将来、英語がもっとできるようになって、家族を連れて、アメリカを旅行して、世界を広げ、新しいライフスタイルを作り上げ、そして、楽しむのが目標なのですよ。何とか会社でも、対米業務拡張の話にも持っていけないかと思っているくらいで、、、」とおっしゃっています。
確かに、英語って、不動産投資自体と同じで、まったく別のライフスタイルをも、もたらしてくれる、すごいスキルです。
言語は本来程度の差こそあれ、なんでもそういうものだとは思いますが、しかし、特に、英語については、将来、どんなにアメリカが地盤沈下し、ドル危機が叫ばれても、英語自体がグローバルコミュニティの共通語でなくなることだけは、想像がつきません。
不動産どころの話ではなく、すべての領域で、英語ができるかできないかが、今後のビジネスパーソンの「人的資産としての力」を決めていくでしょう。Rさんの場合は、現在、業務に直接は必要ないということですが、しかし、お子さん方となると、そういうわけには、行かない可能性大。
パソコンができるかできないかが、能力や収入に大きな格差をもたらす、という意味で、デジタルデバイドという言葉が最近は使われますが、英語力についても、まったく同じ構造があるのではないでしょうか。
こんなことを書くと、「どうせ」と、がっくり来る方もいるかもしれませんが、Rさんだって、Mさんだって、すでに、それなりの年齢、立場でありながら、「学校に戻った気で」英語を勉強しています。いや、むしろ、楽しそう。だって、自分や家族をもっと幸せにする、「夢」を実現するためですから、、、
私のブログでも、今後も微力ながら、英語解説の部分を充実していこう、と心に留めた今日でした。
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