米国連邦金利ゼロ時代 住宅ローンへのインパクトは間接的
アメリカの住宅ローン業界では、金利6%台くらいでも、中長期な歴史的認識としては、低金利。しかし、相当な値上がりが出ない限り、そういった金利では、購入しても、苦しいことが多いので、私は、日本在住者には、「アメリカのローンというのは、それほど取得しても意味はないと思います」と申し上げています。
それに対して、アメリカ在住者の場合は、本業収入に対する節税インパクトが、ありえますので、二者の立場を、同列には、論じられないわけです。日本在住のAさんにとっては、「するほどでない投資」が、米国在住のBさんにとっては、「意味のある購入」になりうるわけですね。
今日は、「アメリカの連邦金利がゼロ金利になったってことは??」というお問い合わせがあったので、ご説明します。
連邦金利引き下げについては、こちらから。
結果から言うと、住宅ローン金利は、この動きには、残念ながら、直結しません。
連邦公定金利(Federal Funds Rate)は、銀行間のオーバーナイト金利だからだそうです。それに対して、住宅ローンは、30年融資の個人向けの貸付の場合の金利なので、ロジックやリスクが違うわけです。
最近の米国住宅ローン金利の動向については、こちらから。
5%台前後ですね。間接的には、大まかな傾向としては、確かに、影響はあるのだと思います。
12月12日からの今週、実住のプライムローンや、25%の頭金を用意する投資案件であれば、30年固定でも、4%台が提供されている場合もあるようで、「リファイナンスしましょう」、lock your rates today!【金利が上がらないうちに、今、固定金利に借り換えしましょう】という、ローンオフィサーのRefinanceキャンペーン攻撃が、著しいです。
ただ今は、クレジットスコア【与信】が相当よくないと、こうした商品の恩恵を受けることはできません。一時は、投資家の場合は、スコア700点が出れば、大体の商品にアクセスできたと思いますが、今は、800点といったトップスコアがある人でないと、有利な立ち位置には立てないようです。
800点というと、人口比で言うと、13%位の人しか該当しないそうで、スコアが800点あると、ローン返済が滞る率で言うと、「融資を受けてから2年以内に、90日以上の滞納や、破産に至る率は、1%」に抑えられるんだそうです。
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