最近、アメリカからの売込みが、、、リッチ・ダッドの2014年
{【2014年5月22日追記:この記事はもともと、2009年に書きました。後半に、「2014年分」j補足をしてあります。その後のフォローアップはされていませんので、その後の展開については、また、別途、お調べください。】
おかげさまで、ブログも、ネット上で、いろいろ、見ていただいているらしく、それは、ありがたいのですが、「アメリカ在住の日本人による営業」というカテゴリーの連絡が増えています、、、汗
これまでに、アメリカから受けた、売込みの一部:
■自分は、ロバートたちと協力して、リッチダッドのコーチング日本版を立ち上げるために、走り回っているので、あなたも、今のうちに、協力者になり、彼のオフィシャルコーチになりませんか?【ウン年前。この方は、まだ走り回っているのでしょうか。】
■自分は、ロバート・キヨサキと知り合いで、彼の会社の近くに住んでおり、アリゾナで投資をするので、日本人投資家パートナーを募ってくれませんか?
■カルフォルニアの某所で、うまい話があり、買い占めていますが、日本人投資家パートナーを募ってくれませんか?
具体的な案件なら、ぜひ検討したいですが、みなさん、判で押したように、フリーメールで、YOKOといった、名前だけの署名で、まともな自己紹介はなし。
投資物件の住所どころか、事業拠点や会社を持っているのかも、開示なしなのが、残念。。。〔本当にSOLIDな案件をやっている方は、ぜひメールください。でも自己紹介ないと、説得力ないです、、、〕
この前、来たメールには、こんなことが、、、
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ここだけの話ですが実は今は、「America is on SALE」です。というのも、不動産の価値がかなり下がっており、いい物件がかなりいい値段で買えるんです。
私と主人のプランはこの時期に、アリゾナの土地を激安で購入してうまく運営し、キャッシュフローを得ようじゃないかということです。
しかし、当然他の投資家の方とチームを組まわなければいけないわけで、私達は絶対に日本人の方と投資希望です。
日本人投資家チームで、将来性のある美しい土地を買収しようではないかといった意気込みです。
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アメリカが、今、「フォーセール」が、「ここだけの話」って、教材でもらった英語のセールスレターを翻訳しようとして、翻訳に慣れていないために、出てしまったミスとか、でしょうか、、、???
「土地」とあるのに、「キャッシュフローがある」といっているところからすると、これも、ひょっとすると、単に、propertyの誤訳なのかも、知れません。英語では、土地も物件も、両方、不動産=プロパティですが、土地投資は、特定の種類の用途でない限りは、そのまま貸して、キャッシュフローさせられるようなものではないような気がしますから、、、
このように、文章が不明瞭なので、ちょっと、はっきりしませんが、やはり、お仕着せのセールスレターを自己流に、翻訳したのではと疑われます。
一箇所、セールスレターのテンプレートに出ていなかったはずの彼女だけのオリジナルな文章が。
「私達は、絶対に日本人の方と投資希望」とあるのが、それ。
文法もちょっと微妙な気がしますが、本当にいいたかったことは、ひょっとすると、『アメリカ人相手では、大変だから、自分たちより、さらに初級者の日本人がいるんだったら、そういう人たちをカモりたい』とかでしょうか、、、汗
こうした売り込みに、よく、ロバート・キヨサキさんの名前が出てくるのは、彼の教材を買ったり、セミナーに出たりといった方が多いからでしょう。
私自身、ロバート・キヨサキさんの本にモチベーションされ、投資をはじめ、尊敬してますが、それは、モチベーション的に、そう思っているだけです。他方、彼の投資家育成関係の諸事業の一部の運営ぶりには、他のグルーの教材同様、疑問を持っています。但し、伝聞が多く、直接、出入りしたわけではありません。
ビッグな方なので、すべてを彼が承知していないからかもしれませんし、事業運営には、改善すべき点があるのは当たり前なので、これは、個人攻撃ではないつもりですが、、、
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2014年5月22日追記
上の記事は、しばらく前に書いたもので、「その後」ということで、少し加筆して見ました。英語が堪能な方は、少し古くなっていますが、例えば、ABCの下のインタビューを確認してみてください。2006年段階で、キヨサキ氏は、下のように述べていたそうです。オリジナルのインタビュー記事はこちらから。
+++引用開始
Kiyosaki was careful to lower expectations. He told "20/20" he wouldn't be surprised if all three of the contestants failed to make a profit or even lost all their money.
"I hate to say it, but nine out of 10 do fail. The thing I always say to people is this: If you avoid failure, you also avoid success."
〔番組「20/20」が、キヨサキ氏の手法を使い、一般視聴者が、本当にリッチになれるかどうかを実験するというプログラムを構成した際、〕キヨサキ氏は、注意深く、「期待値を下げる」発言をしている。彼によれば、20/20で、参加者の3人が、利益を作るどころか、原資1,000ドルをすべてすってしまっても驚かないということだった。
『言いたくはないですが、実際問題として、10人がやれば、9人が失敗します。僕がみんなに言うのは、「失敗を恐れていては、成功もしない」というこの一点だけですよ。』
++++++++++++引用と翻訳ここまで
実際には、3人のうちの2人が、1,000ドルを使い、2週間で、多少の利益を上げます。しかし、資金を失っただけのジュリーのコメントとキヨサキ氏のやり取りが、痛いです。
+++引用開始
Julie was not convinced. "All he does is, I guess, open your mind to the possibility. He doesn't tell you how to do it," she says.
ジュリーは、納得できない。「彼って、ポテンシャルがどうだとかはいうけど、それだけで、ぜんぜん、どうやるかは、教えてくれないんです。」
So we asked Kiyosaki straight up: In your books and in your speeches, the seminars, you're not really giving a road to follow these things and you'll become rich?
そこで、番組は、キヨサキ氏に、この質問を、そのまま、ぶつけてみた。「あなたは、ご本やスピーチ、セミナーで、リッチになるための具体的なロードマップ(道しるべ)を提供しているわけではないんですか?」
His answer was straight too. "No," he says.
彼の回答は、断言的だ。「そのとおりです。」
+++++++++ 引用と翻訳ここまで
2006年段階において、「自分は、単なるモチべーショナル・スピーカー」と言い切っているキヨサキ氏。ちょっと気に入らないのは、そう割り切っていたくせに、その後も、不動産や株式コーチングなどを展開してきたこと、、、株のほうは調べていませんが、不動産のほうは、私は、限られた情報源から見る限りでも、評価できないと、感じます。
2012年に、ロバート・キヨサキ氏の会社のひとつが、破産したことが、まだ思い起こされます。
このときは、セミナー開催の手伝いをした会社が、フィーの不払いを理由に訴え、勝訴したにもかかわらず、リッチダッド側は、「ああ、あの会社、もう、あんまり、使ってないんだよね。向こうが怒るのもわかるけど、こっちも、今の段階で、あの会社に資金投入して、債務を払うとかはできなくてさ。わかるでしょ」との一言で、該当会社だけがトカゲの尻尾きりのように破産と相成り、その後、彼の他の会社は、引き続き、経営を続けているのでしたね。
そう、米国のLLCは、LIMITED LIABILITY COMPANYの略、つまり、有限責任会社なのですから。2012年の5月に、彼が、久しぶりに、ウェルスマネジメント2012というイベントのために、来日したときは、特集なども組まれていましたね。破産のニュースは、ちょうどその後でした。
ということで、久しぶりに、RICH DADのサイトを見たら、「悪い借金からの自由」というEBOOKが無料ダウンロードできるようになっていました。
上に述べたように、彼自身が、2012年に、債権を踏み倒すために、LLCをひとつつぶしたという経緯がありますから、それを想起させる「悪い借金から逃れましょう」って、”ウケ狙いか?”と目を疑ってしまいましたが、もちろん、これも、ANY PUBLICITY IS BETTER THAN NO PUBLICITY(悪いニュースで取り上げられてしまうだけでも、まったく取り上げられないより広告価値がある!)ということわざどおり、BAD PUBLICITY(悪い宣伝)を取り上げ、やはり借金の取立てに困っている多くのアメリカ人に、手を差し伸べようとする、彼らの一流の共感型マーケッティングセンスに違いありません。転んだら、それが、「ネタ」「新たな商売の元」です。
SEO対策としても、「キヨサキ 借金」といったサーチをされてしまったら、これが上位に来たほうが、2012年の倒産のことが上位に出るより、いいですね。さすがグルー、無料で学べる範囲でも、体を張って、惜しみなく、教えてくれている、、、
アメリカですら、それほど、報道されていないようなので、、リッチダッド・グループの動向を拾っておくと、2012年の関連会社倒産と同時期、フロリダ州で、検事総長に「消費者保護」の観点から、誇大表示で、セミナー活動に関連し、訴えられ、50万ドルの罰金や、20万ドル近い弁済に合意しています。
この件にご関心がある方は、フロリダ州検事総長のウエブサイト該当書類をご覧ください。
そうしたフォローアップ独自調査の結果を発表した2013年次のある報道機関によるセミナーの実態特集記事へのリンクも、掲載しておきます。どうやら、セミナー参加者は、2012年の破産のニュースすら知らないレベルの人たちらしい、、、
この報道で、気がつきましたが、セミナーの行き先が、オハイオ州のヤングスタウンとか、「貧困エリア」を狙っているのが、印象深かったです。
オハイオのヤングスタウンって、どんなところ?と思われる方、日経で、「アメリカの夕張」と、紹介されたことを、メンションしておきます。。。
2014年5月段階のRICH DAD自体のサイトの最新セミナー展開地域を見ても、例外はありますが、やはり、ニューヨーク市とか、サンフランシスコ市といった主要都市ではなく、ペンシルバニアのコラオポリスとか、カリフォルニアのレディング、ウィスコンシンのワウワトサとか、「それ、どこ?」と思うようなところを狙っているのは、ずばり、「知識のない田舎の人」を狙った”貧困ビジネス”になっているのかと疑う余地があります。
大都市では、さすがに、破産のことを、みんな、知っているのでしょう。セミナー開催地のすべてが、そうというわけではないのですが、世帯年収が高くない小さいエリアに行って、借金のある人をわざわざ集め、そこから、1万ドル単位のぼったくりを成立させていくのですから、どんどん確信犯化していく彼のビジネスモデルの展開振りには、逆の意味で、すごいとしか、いいようがありません。たまに行政に引っかかってしまった場合などは、罰金を払うなどで、最低限対応が、スタンダード、、、消費者保護サイトのレーティングでは、行政指導があり、クレーム解決が遅い、回答の内容が満足できない、クレーム数が多いということで、RICH DAD EDUCATION, INC. 社への評価は、C+、アラート宣言までなされているのですが、こんなのも、セミナー参加者は、見ていないんでしょうね、、、
「自己責任だろ」と開き直っていそうなキヨサキ氏ですが、彼のセミナーに行って、さらに困窮し、結局、破産に至った人の話も、報道で、取り上げられています。
キヨサキ氏の「金持ち父さん」の本については、自伝的な体裁をとりながらも、実は、「フィクションを織り交ぜている」と彼は認めているといわれていますから、「お父さん」が草葉の陰から、この状況を見たら、どう思うかを、心配する必要は、ないんでしょうね、、、
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