小切手というシステム
アメリカは小切手大国。クレジットカードと、小切手に、それぞれの役割があり、それぞれの使い方に「アメリカ流」があります。
なぜ、あんな面倒なものを使うのか?これは、外国人には、わかりません。諦めましょう。
小切手で気をつけるのは、以下の点。
◆チェックの書き方。
日本人はチェックの書き方が慣れていませんが、下をすべて守る必要があります
相手の名前を正確に記載する
日付を入れる
数字の金額を、小数点2桁【例えば、235.00】まで、きちんと入れる
英語で、金額を記載し、あまっている空欄があれば、そこに、線を引き、加工されないようにする。書き方ですが、Two Hundred and Thirty Five 【and 00/100】 Onlyといった形になります。
サインを入れる
メモ欄で、目的やアカウントナンバーなど、趣旨をはっきりさせる
書き直しや訂正をした小切手は、NGです。新しく、やり直してください。
◆口座残高が残っていること。
口座残高がないのに、小切手を振り出すことは、場合によっては、詐害行為とみなされます。「うっかり」といったことは、誰にでもあるので、定期預金やクレジットカードを作っていたりすると、そこから、銀行がカバーしてくれる機能もあります。口座残高は、小切手を、こちらが切るときではなく、あくまで、相手が小切手を実際に銀行に持っていく時、あればいいので、「今、残高がないから、書けない」とまで、ナーバスになる必要はありません。郵送で相手に小切手を送る場合は、通常、1週間以上の猶予があると思っていいわけです。
◆記録を残しておく
カーボン式コピーになっているなら、自動的に記録が残るのですが、最初に銀行からもらう数枚のチェックの場合は、裏が複写式になっていない場合もあります。小切手帳の後ろにledger【帳簿表】があるので、そこに、チェック番号、振り出した日にち、振り出した相手、金額、趣旨を記載して家計簿的な記録とするのです。もちろん、他の方法で記録をとってもかまいません。覚えておくべきは、現金化までの時間が長いので、実際に銀行に回ってくるときまでに、何のために振り出したか、わからない、といったことがありうるということです。
◆小切手決済が確定するまで
Xさんが、A銀行で振り出した小切手を、Yさんが、B銀行で現金化する場合、最終的に、A銀行のXさんのチェッキング口座に資金があることを確認するまで、しばらく、時間がかかります。まれに、もらった小切手の現金化に最終的に失敗することがあります。相手の口座に残高がなかった場合です。これを、チェックがbounceした、といいます。現金化に成功した小切手は通常、A銀行に回収されます。そこからは、銀行によって、手続きが違いますが、UBOCの場合は、実際の使用済み小切手を、確か、振り出したXさんに、郵送で返却するシステムだったと思います。すべての銀行で、口座のその月の明細【statement】に、Check number XXといった形で、決済された小切手の金額は、計上されます。申告のために1年後、見直す場合は、銀行のステートメントに出てくるチェックナンバーと、レッジャーを両方見て、項目や現金化の時期を計上します。
アメリカの、小切手帳が発行できるチェッキング口座管理は、日本人にとっては、不動産投資開始に当たって初めて使い方を学ぶ新しいシステム。小切手帳の取り寄せには、20ドルといった金額がかかる場合があり、高く感じますが、1枚あたりのコストは、それ以外には、切手代だけなので、多くの場合、ATMの振り込み手数料より、安くなる場合もあり、初期投資としては、仕方がありません。
まだ、いろいろあるかと思いますが、皆さんに小切手を書いていただくようになって、一部、気がついたことを、まとめてみました。ネット上でも、小切手の書き方など、よく、説明が出ていますので、グーグルして見られると、実際の書き方の画像なども、確認できるでしょう。
小切手についての関連項目としては、こちら【銀行振り出し小切手と個人振り出し小切手の違い】も、ご参照ください。
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