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女には向かない職業? 投資家編

私のブログを読んでくださっている方は、まじめな勉強家の方が多く、投資一般の素養なんかは、私より多いことのほうが多く、日々、大変感謝して、抗した方々に接しさせていただいております。

私より社会経験も、能力も上な方々に、英語ができるとか、数年先を進んでいる程度のことで、こうした立場に立つのは、面映いですが、大変、よい刺激では、あります。


ところで、イマドキのこの世の中は、男女平等、機会均等であり、私自身も、その恩恵を受けていますが、他方では、女性と男性は、残生理的な役割は違うことを、この年になると、強気の私でも、認めざるを得ません(当たり前か)。

だからといって、それが、直接、男性はこう、女性はこう、という一般論になるとしたら、問題が生じうることが、ありうるわけですが、しかし、私の投資家生活の中で、感じるにいたった男女の性差の一般論というのは、現状、あるような気がします。

生物学的なものともいえるかは、脳医学の話になるでしょうし、医学だって、バイアスがありますから、素人である以上、そこら辺は、おいておきます。

むしろ、現状では、社会学的に、異なる育ち方をしてきた男女、異なる生き方をしている男女だからこそ、その違いが、出ているということでもあるのではないかな、と思います。ですから、昔の女性と今の女性が違い、昔の男性が、今の男性と違うように、今から、10年もたてば、この一般論は、また、事実ではなくなっている可能性が高いでしょう。

その男女の違いとは、、、

ずばり、私のやっていることは、女性には、向かないのかなということ。

しばらく前に、ランドバンキングの投資を案内している会社さんの営業の方と話をして、びっくりしたことがあります。

同じ不動産が対象でありながら、その方によると、投資される方の多数は、女性だというのです。私に大変熱心に、営業に加わってくれと連絡をされてきていたのは、どうやら、「女だから、女性相手の商品を売るのに最適」と思ったということも、あったようでした。

しかし、実は、私自身のお客さんの9割以上が、男性。《ただし、セミナーの参加率で言えば、女性は、2割くらいを、占めておいでです》女性向けの商品を売れといわれたら、まったく、自信が、ありません。

母体数は少ないので、統計的な意味は、重いともいえませんが、やはり、これには、何かあるのではないかと思います。

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私のコンサル経験では、私に相談されてくる女性には、こんな一般的な傾向があります。


■慎重
■夫唱婦随


じつは、男性の相談者様の数には劣りますが、それなりの数の女性が私に相談をされるのですが、ただし、女性のほうが、「自分には向いていない」と、判断される方の比率が、ずっと高いのです。

ディスクレーマーを聞いていると、怖くなるのだと思います。また、迷う、という行動も、女性のほうが、多く見られます。私の投資スタイルは、中リスク型だと自分では位置づけていますが、考え方によっては、高リスクなわけですので、やはり、アグレッシブな投資家、上級投資家向けな気がします。

これは、男女の生物学的特長であるのか、または、社会学的にいって、21世紀になってもなお、日本では、一般的な女性の経済力が、一般的な男性の経済力の半分以下であって、経済行動に、より慎重であらざるを得ないということにも起因するのか、はっきりしませんが、、、。

昔から、女性は、ショッピング自体のプロセスをエンジョイし、男性は、目的を達成するだけ、というのはよく、商売の方の間では、よく言われてきたことなので、あるいは、ここでも、女性のほうが、ウインドーショッピングをいろいろとされるのだということなのかもしれません。

慎重というのは、それ自体が、悪いということはないと思います。

ある投資を検討し、リスク判断をした結果、手を出さなかったというのは、特段、問題行動だとはいえませんね。あえて言えば、「リスクがない投資というのはないです」といった一般論は言えますが、そもそも、世の中誰もが投資家になるべきだということでもないわけですので、「年金がどうなるか知りませんよ!」といったような、煽るようなことをいうのは、私のスタイルではありません。


他方で、もうひとつ、私の場合、女性が連絡してくるときの半数は、「アメリカ人の配偶者」がいる場合だったりします。そして、こちらの「夫唱婦随」型の初心者様というのは、結構、問題を抱えていることが多いと思うことがあります。

「主人のやっていることが、わからないので、理解できるようになりたい」、「夫が頼りないが、自分では、アメリカのことは、わからないので」とか、「結婚のため、移住先のアメリカで投資をするしかないから」、「自分は、アメリカでは、経済力や、与信力がないから」といった理由となります。

これも、アメリカ人と国際結婚して、アメリカなどの海外に移住されるカップルのmajorityが、日本人女性と、アメリカ人男性の組み合わせである、という状況から、理解できる部分があるのかも知れません。

このように、私のところにやってこられる女性投資家を希望される方というのは、以上の特徴をお持ちだったりすることが多いのです。

他方、独立した投資家たりたいという方に、ジェンダーや、社会的地位、立場にかかわらず、勧めなければいけないのは、以下の点。


1)自分の経済力を持つことの大切さ

配偶者の経済力を前提に、連絡をしてくる方が多いですが、コンサルする側は、一番やりにくいパターンです。

今までの日本では、ご主人が、仕事に打ち込み、奥様が、通帳を握る、といった形の夫婦が典型で、多くの場合、それで、かまわなかったということがありましたが、アメリカでは、そんな考えは、通用しません。今は、日本ですら、法的な本人同意の必要性といったコンプライアンスの問題も、出てきており、「夫が稼いだお金の使い道は私が決めていますから」といったものの言い方は、通らなくなってきています。

離婚や再婚も多くなっており、権利関係は、複雑になる一方。イマドキの女性は、年齢やmarital status《既婚未婚》にかかわらず、自分自身が、真剣な投資家、一人前のデシジョンメーカーとなって投資をすることが、今後は、ますます、求められていくでしょう。

ご主人と対話をするためにに、アメリカ不動産の勉強をするというのは、わかりますが、ご主人の経済力を当てにして、しかしながら、ご主人と独自に、投資相談をされてきても、相談されたほうが困る、これくらいは、理解してもらいたいものです。


2)関連して、配偶者と、独立して、行動、決断することの大切さ。

不仲をプロモートしたいわけではないのですが、男性のお客様の場合、「それでは、お話は理解しましたので、今度は、妻に最終確認をしてきます」なんていう方は、絶対成功しません。既婚女性も、「自分のお金」で、そこまでいけるようになる必要が、今後は、あるのです。

私の知る例外としては、20代の友達夫婦の場合、何でも、お互い、同時並行で話し合っているので、奥様に経済力があるかどうかにかかわらず、こちらも、ご主人と話す場合でも、奥様と話す場合でも、シームレスに対応できます。

それに対して、大体、30代以降になってくると、あるいは、結婚生活が長くなってくると、日本人の場合は、奥様は、ほぼ100%、「主人に任せています/主人と勝手にどうぞ」という夫唱婦随/無関心型となります。仕事と育児といった役割分担が始まらざるを得ないといった理由もあるのかもしれません。

なんにせよ、女性も、「自分のお金」を持つことを選んだら、次には、「自分で、その使い道を決められる」状況を作ることが、平行して、必要になってきます。


3)孤独や独学と失敗に慣れることの大切さ

二点目に関係しますが、結婚生活を成功させようとするためには、夫婦両方がまたは片方が、協調型の人間関係作りをする必要がありますが《多分。><》、投資家生活を成功させようと思ったら、長い”一人修行”が何年も続くことが一般的です。

私に連絡されてくる女性相談者様の中には、社会性と同時に、この部分が認識不足だと思う方がおいでになります。

投資家の道は、各種の失敗とそれに伴う散財、投資ロスなくしては、ありえないと断言します。また、そのプロセスの中では、大学で単位を二や三つ、とるくらいの勉強量が要求されます。一般に、若いときは、学生としては、女性のほうが、成績がよいことが多いようですが、社会人になってからの投資の勉強という大変限られた世界で感じることは、この領域の女性は、圧倒的に、覚悟や、勉強が足りないということ。

投資家になると決めたら、なんでも、”節約主婦”モードでは、この領域では、成長できない場合もあるのだということを、肝に銘じてください。


4)世の中の仕組みをもっと、知りましょう

3)とも関係しますが、自分のcomfort zone《普段の都合のいい空間》から飛び出して、世間に出て行くときには、多大な準備や予習が、必要です。

何かと仕事を続けている女性、社会との接点が広い女性には、あまり、当てはまりませんが、主婦として以外、長らく行動していない方は、働く社会のお約束が、わからなくなっている場合があります。私自身、「おうち型」なので、自分自身が、世間知らずだなあと思うことがあり、また、どの業界でも、よその業界とは異なり、その意味では、「これが社会だ」といったようなものはないのだろうとも思うですが、それはそうにしても、あらゆる既存部分社会には、その社会なりの「常識」というものがあるので、starting outなときは、エントリーをしようとする部分社会における「常識」に、敏感になる必要があります。


++++++

ちょっと申し訳ないのですが、初心者型の女性が犯しやすい考え違いの典型的な例を見てみましょう。

**********この前、私に来たメール

はじめまして
数日前に中山さまのページを見つけ、夢中になって読んでおります。
ブログランキングも30以上はクリックをして応援しています。
さて、私は、ラスベガスに住んでおり
不動産投資を始めたく資金を用意しているところです
最初の家はキャッシュでかいました。次もキャッシュなので用意中です。
お話ししたいことが沢山ありおいおいご相談したく宜しくおねがいします
お電話でもお話したいと思っています。
ありがとうございました。

A-Pより


**********


この方は、

■内容と名前から、ベガスに居住している、日本女性のアメリカ人との結婚組とわかった。
→単独のdecision-makerではない。こういう場合、ご主人がどう考えているか、まったくわからず、この方に、単独で、いくら、コンサルしてあげても、無駄なことが、直ちに、わかります。

■まだお金がないのに、最初のメールで、いきなり、電話での投資相談を持ちかけている。
→お金を準備中の状態で、お電話で、いろいろ話したいといわれても、、、

■ベガスで、キャッシュで家が買いたいらしいが、私が、お手伝いしていないメニュー
→私のメニューにないことで、私と電話で相談したいといわれても、、、

「たくさんクリックしています」と書いてくださっているのは、そのことで、私にとっても、自分が役に立っていることをアピールしてくださっているわけで、それ自体は、ありがたいのですが、、、

今も、勉強のため、ブログを読んでくださっているかもしれませんので、槍玉に挙げるようで、申し訳ないとも思うのですが、この方に、申し上げなければいけないのは、気がつかずして、こういうメールをレアルターさんやコンサルタントなど、投資相談で生計を立てている人に送っても、秒速で、上のようにsize up《品定め》され、通常は、無視されるだろうということ。

これを、自分が、意識できるようになるかどうかで、相手に出したメールへの返事がもらえるかどうか、とか、相手とさらに、会話をかみ合わせていけるかどうかが、別れてしまうわけです。

私自身、初級者として、いろいろなレアルターなどに相談をして、無視をされたりといった経験をしています。今は、非営利のほうで、飛び込み営業をすることが多いので、前にもまして、cold shoulder《冷たくされること》に至ることが多いです。

なので、あえて、こうした方に、気がついたときは、「こういう方は、ここが、ダメなんです」と指摘してしまおうと思います。誰かが、この10年間、私に、一度でもこういった指導をしてくれていれば、相当な時間のロスが防げたと思うので、、、

ちなみに、この方に対しては、「自分は、現在、対デトロイト投資のお手伝いをしている程度で、ベガスでのキャッシュ購入のお手伝いは、私には、できないのです。そういう話なら、私がベガスでお願いしているレアルターさんをご紹介するくらいです」とお返事したところ、さらに、ダメメールが、、、


+++++

早速、ご返事ありがとうございます。
良いリアルターさんをご紹介いただけるとのこと、トテモうれしいです。

主人はあと8年でリタイヤーなので、いまさらローンは考えないのですが、
こどもたちにはレバレッジを使ったローンを近いうちに学んでいって欲しいので、
私が日本語で理解できていれば子供をリードしやすく
ご指導おねがいします。
こどもは18歳と14歳です。そろそろ上の子は投資を理解してほしいのですが

英語は日常会話では不自由しない程度なのでお力をおかしください。

最初の家は日本のS市と言うところにかいました。
ローンでかいました。
現在貸し出し中です。キャッシュフローは0です。
利回りの考え方や不動産投資用語、契約について、LLC立ち上げについて等
お教えください。
具体的にまたご相談できるでしょうか。

ラスベガスの物件についてお役に立てることがあればいいのですが。

++++++++


私が、「お手伝いできない」と申し上げたのにもかかわらず、「自分は、ベガスに在住しているので、私のベガスの物件の手伝いでできることがあれば、オファーする。なので、バーターとして?日本語で、わかりやすく、投資について、LLCといったことまで、細かく、説明しなさい」と、要求が、大きくなっているのは、「やり取りがあって、仲良くなりはじめた」という認識ナノでしょうか?私は、ベガスの家は、買ってから、6年になります。ベガスには、前住んでいたので、知り合いはたくさんいる上に、遠距離で、もう、3年以上、自主管理できているのですが、、、(汗)


そうだ、私のベガスの家、実は、そろそろ、カーペットの敷き直しをしなければいけないのですが、それとか、やってもらえますか《2,000ドル相当》?


いや、こういう方は、そんなことは、考えておいでじゃないんですよね、、、(^_-),

レアルターさんによっては、こういう問い合わせに丁寧にカウンセリングをしているうちに、融資を取る手伝いをしてあげて、物件購入まで持っていける方もいるかもしれないと思います。

この方のケースの場合、どれくらいの貯金があるのはか、不明ですが、ベガスの自宅は、キャッシュで買っているようなので、自宅に、好条件の抵当権をつけて、融資を取って、投資をしていけない理由は、特にないように思います。

それが可能な普通のアメリカ人なら、そうするでしょう。ひょっとして、ご主人の与信も、思わしくないのでしょうか。あるいは、ご主人も、投資に、それほど、明るくない可能性もあります。さらに憶測を重ねると、「今後不動産投資をしたい」と思っているのは、奥様だけで、ご主人は、別段、今の生活で、満足されているのかもしれません。

しかし、「英語は日常会話しかできないので、(どうやらご主人を含めた)アメリカ人と、英語で、投資の話をするのは、いや」なわけですね。成長していくお子さんに対しても、説明しなければいけないし、、、

こういう方は、私がお役に立てる部分といっても、無料のブログの部分以外は、セミナー教材を買っていただくしかないのですが、その旨をお返事したら、それで、終わりとなりました。

2本のメールから、察するに、

「ご主人が生計を担っている。自分自身が、自由になるお金はそれほどない。英語ができないので、日本人に、有料で、アメリカ不動産投資を教わりたいというようなニーズは、financial decision-makerであるアメリカ人のご主人に一蹴されるだろう。しかも、無料ブログを全部、こつこつ読みこむほどには、根気がなく、手っ取り早く、私と電話で話して、単に、友達になれれば、問題が解決すると思った。」

といったような流れでしょうか。

英語も日常会話だけ、という状態の中、日本人が多いわけではない、ベガスに転居し、お子さんも、一人前に教育していかなければいけません。苦労が多いと思うので、大変同情します。

ですが、この方には、もっと、もっと、もっと、ずっと苦労する気がおきるまでは、ご主人の判断に従っている以外のオプションはなく、当面、自分で、このように中途半端に動こうとしても、まったく無駄とまでは行かないかもしれませんが、たいした結果には、ならないでしょう。

耳障りの悪いことしか、いえませんでしたが、私なりに、この、A-Pさん型の女性投資家希望者様への真剣なアドバイスです。

予算がないなら、どうか、私の無料のブログを、すべて読み通した後、地元図書館で、1冊でいいから、放出されている無料の古い不動産の投資本をもらってきて、8割、理解できたと思うまで、何度でも、読み通してみてください。

今のこの方が、もっとも必要とされているのは、自分自身を鍛えるという、mental strength《マインドの独立性》を築き上げていく作業。今、一番、A-Pさんにとって、役に立つのは、ご自身が誤解されているように、無料であれ、何であれ、第三者による、懇切丁寧な投資手引きなんかではないのです。

その理由は、このブログを、まじめに読んでくださっている方は、先刻ご承知のはず。どんなに良心的な相手であっても、第三者に判断を丸投げするだけなんていう easy way は、この世の中には、ないんです。

心当たりがある(女性の?)皆さん、新しいことを勉強するのに、年齢は、関係ありません。A-Pさんがお気づきになられているように、ティーンエージャーを経て大人にになっていくお子さんたちは、「慈しみ、世話をしてくれる」母親だけではなく、「人間、社会の先輩として尊敬できる」母親を求め始める段階に入ってきています。がんばってください。応援しています《但し、遠くからですが(*ゝ∀・)b》。


中山からのお願いです。
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