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オバマ政権、住居への公的扶助へシフト?

ブッシュ政権の基本訴求政策だった、ownership society(家のオーナーからなる社会)。

そんなことを言っていても仕方ない、と、オバマ政権は、賃貸物件作りへの連邦支援を表明したといいます。

記事は、こちらから。

これが、renter society(賃借人が構成する社会)へのシフトか、とひそかに、論議を呼んでいるようです。


WASHINGTON - The Obama administration, in a major shift on housing policy, is abandoning George W. Bush’s vision of creating an “ownership society’’ and instead plans to pump $4.25 billion of economic stimulus money into creating tens of thousands of federally subsidized rental units in American cities.

The idea is to pay for the construction of low-rise rental apartment buildings and town houses, as well as the purchase of foreclosed homes that can be refurbished and rented to low- and moderate-income families at affordable rates.

(以下省略)

Joseph Williams can be reached at jowilliams@globe.com.

© Copyright 2009 Globe Newspaper Company.


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この記事へのコメント書き込みも、ブーイングの嵐。

これまでのアメリカでは、public housing projectsといえば、多くの人たちのイメージにおいては、都市部空洞化現象の象徴。

「1930年代以降にシカゴやらニューヨークなどの大都市に作ったcity projectsがスラム化して、壊さなければいけなかったということがあったのに、また、同じことをしてどうする?」

と、この記事へのcommentをはじめ、ネットには、オバマ氏批判が、ずらずら。

こうした連邦政策の失敗例としては、ギャングの根城になって、大晦日には、空砲をぶっ放す手荒なお祝いが慣例となっていたという、シカゴのCabrini Greenプロジェクトなんかが、悪名高いそうで、、、【現在解体最終段階で、犯罪率が激減】

アメリカ人が、public housingについて持つイメージは、こんな感じなのでしょうか?ユーチューブに、地元の学校に通う子供のために、父親が、協力して作ったビデオらしいものが、アップされていましたので、紹介してみます。

実際には、今回は、過去の教訓を前提に、highrise(高層)ではなく、lowrise(低層)住宅やオーナーをなくした一戸建てなどを支援の対象に、低所得者層向けの賃貸住宅をオファーすることがポイントになっているようですが、その詳細は、まだ、不明。

なんといっても、地元がシカゴの大統領ですから、こういうイメージなんでしょうか?出所がはっきりしませんが、やはり、ユーチューブに、どうやら役所が作ったカプリーニ・グリーン再生計画CGがありました。賃貸住宅だけではなく、実需オーナー向けに、家を買える様にしたり、収入制限を一律に貸すのではなく、いろいろな収入ランクの人が居住する雑居型の町並みを作りたいんだそうです。

今回、オバマ政権の緊急支援金は、40億ドル(4 billion)。地元自治体に対する助成金として、プロジェクトベースで、決定がなされていく模様です。

エリアごとの均一の環境を作ることに固執してきたアメリカの住宅政策では、上を見れば、ビバリーヒルズのような高級なエリアが当然のように造成され、他方で、こんな闇も、同時に、出現する温床となりうるのですね。

アメリカの大都市の首長の皆さん、URの最新プロジェクトとかも、視察に来ますか?アジア型の、虫食い的な都市設計(の欠如?)も、捨てたものじゃないってことでしょうかね。


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