ラスベガスで年次更新 家賃が下がった!の巻
アメリカの賃貸借契約は、年次更新が定例です。二年間が標準の日本より、せからしく、また、普通に、1年契約すら満了できない人もいます。
サンクスギビングの頃を過ぎると、毎年、「更新手配しなくては」とあわてるのが、自主管理=放置プレイしているノースラスベガス市の物件。
皆様にはお勧めしていませんが、自分のポートフォリオなので、これも勉強と、管理会社を入れておらず、募集や入居手配は、募集のみを行う不動産屋さんに頼み、年次更新は、自分で契約書を用意した上で、やはり、親しいレアルターさんに、物件のウオークスルーを合わせて、お願いしています。
購入当初の2003年、800ドルでも入居がついたかどうかというレベルの我が家でしたが、現在の家賃は、それから、地味に上がり、堂々の1,050ドル。
セミナーでよくお話しますが、日本では、新築物件に比べ、築年数が増えてくると、徐々に、家賃は、下がってくるのが一般的ですが、アメリカでは、特段アップグレードはしなくても(メンテはしないといけないですが)、インフレに伴い、家賃は、上がるのが、当然。
物件価格よりも、家賃のほうが、崩れにくいのです。
但し、やはり、景気や失業率の関係で、ここ2年くらいは、やはり、値崩れがあります。実は、1,050ドルは、おととしのレートなのですが、去年は、さすがに、値上げできず、「とりあえず、1,050ドルの現状で更新」でした。
テナントさんは、2006年冬から入居してくださっているので、2010年は、4年目。
このご時世、ここに来て見ると、なんと、すばらしい方々でしょうか。
遠い親戚より、きちんとしたテナントさん。なんのこっちゃ。まじめな方々で、毎月、自主的に、家賃を私の銀行口座に、振り込んでくださいます。方向音痴の私ですが、向きがわかれば、毎朝、拝みたいくらい。
一応、このたび、いやいやながら、家賃相場の確認をしました。
そうすると、やはり、無視しきれない、今年の家賃。
類似の物件の「今」の相場は、1,000ドルを切っていることが、わかりました。
仕方がないので、テナントさんに対しては、「今の新規入居の場合の相場ドンぴしゃりの995ドル」への下方改定をオファーすることに。
向こうからは、頼んできていないので、そうするべきかも微妙なのですが、周りには、空室物件もあるようですし、万が一、「今の大家さんって、けちね。私たちのことを、大事にしてくれていないんじゃない?」などと嫌われたら、と、結構、気が弱い、私です。
この家も、築2001年ですが、将来、景気が戻れば、また、家賃は、インフレスライドするでしょう。それがいつかといわれれば、「来年ではない」と、私も思いますが、、、、
日本のように、国策的に、長期デフレ容認、家賃も、賃金も、そして、物価も、下がるに任せている(かのように見える)経済と、アメリカのように、隙あらば、数パーセントの安定的なインフレ=成長を狙う経済と、どちらがいいのか、、、国策としては、やはり、多少、”成長”しないとお金が回らないと思うのですが、実際の舵取りは、思うとおりにいけば、苦労はないわけで、《中庸》なんていうのは、あるいは、見果てぬ夢なのかもしれません。
家賃更新に伴い、悩ましい『一般ピープル』してしまった私なのでした。
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