ネットによる賃貸客付け アメリカ編
昨今は、日本でも、不動産の物件が、ネットに掲載され、また、場合によったら、賃貸物件は、「ネットに掲載しないとだめ」くらいの勢いになっています。
ただ、日本では、このネット掲載、まだまだ、業者によるものが多く、一部に、オーナーの方々がオウンウエブサイトやブログを開設したりといった動き出ている程度でしょうか。
実は米国では、craigslist.org 等、数多く、無料の掲示板を”賃貸客付け”に使うということが、広く行われており、オーナーや管理会社が使えるネット上の無料の露出先には、事欠きません。
昔の物件の客付けは、新聞のclassifed欄が多かったのですが、最近は、こうした無料サイトのみで用が足りる場合が多く、新聞も、苦労していることがこういった情勢からも、推し量れるというものです。
私たちも、現在、ほぼ、100%、無料オンライン掲載で、客付けができています。低所得者層向けの賃貸に特化する私たちですので、ポイントとして、「ネットリテラシーがより高い人」=「より客層が上になる可能性」も、多少、期待しています(まだ未検証に近い仮説ですが)。
行政補助がない一般のテナントさんの場合、PCを持っている場合もありますし、図書館などで、無料で使う場合もあるでしょう。行政補助がある方の場合、ケースワーカーと一緒に、物件をオンラインでリストアップし、詳細を確認しながら、案件を進められるという利点があるようです。
この前、当方に来た問い合わせは、こんなメールの例がありました。
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Dear (管理会社):
I am interested in setting up an appointment to view this amazing looking home.
I currently live in Livonia. I have lived in my home for 3 years. Unbeknownst to me, my landlord lost my home to foreclosure and the bank wants me to vacate the property by 5/18/10. I am desperately looking for a new home for myself and my children. I have worked part time for the last 8 months and am actively looking for a full time job. I receive assistance from the State of Michigan and child support.
If you feel that you would be able to help me, I would appreciate the opportunity to see and hopefully rent this home.
Sincerely,
S. D. (略)
7XX-2XX-1XXX
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この女性は、現在、郊外都市のリヴォニアに居住。
当方ネット広告に連絡をしてきた理由は、現在賃貸をしている家のオーナーが、フォークロージャーに陥ったからとあります。
5月18日までに、家を退去しなければいけないこと、この家には、3年間居住していること(賃貸履歴が良好であることをアピールしている)、お子さんがおいでで、パートタイム勤務/正社員職求職中、州の補助を受けていることなどが、冷静に、スペルミスや文法の間違いもなく、記載されています。
この具体的なテナント候補者様が、今、どういう状態なのかは、担当者と話をしなかったで、よくわかりませんが、このように、連絡してくる方々とのやり取りは、相当簡単になっており、この情報を共有することができるのも、ネットならでは。
他方では、ネット経由の詐欺もあるようで、今日、管理会社さんから、”海外からの詐欺”の話も、聞きました。
ある不動産関係者さんが、外国の賃借人希望者から、連絡をもらったという話です。
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投資家Aは、中国から、引越しをアナウンス。最初の一ヶ月と敷金の小切手を送付。また、日時やフライト番号を連絡し、飛行場でのピックアップもお願い。
デトロイトの郊外に転居し、いろいろな地元投資をする予定で、相手をエキサイトさせる。
不動産関係者Bは、利益に目がくらみ、こうした手配をすべて代行。
そこに、あわせて、「5250ドルのチェックが家具入れのために届く。」
指示は、、、
「このチェックのうちの5,000ドルを、家具業者に代理支払いしてもらい、250ドルは、手間賃にとっておいてください」
そこで、業者さんは、喜び、5,250ドルの小切手を、自分の口座に振り込み、同時に、5,000ドルを振り出し、指示された家具業者さんに、、、、
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どういうことかというと、小切手というのは、口座に残金がなくても振り出せます。このため、他銀行の小切手をもらった場合、振り出し口座に残高が十分あるかは、1週間くらい待たないと、わかりません。
そこを突いて、「5,250ドルの小切手を現金化し、250ドルをあなたに」とすることで、相手のガードを落とし、5,000ドルを詐取したという手法なんですね。
かわいそうに、この業者さんは、5時間も空港で、ピックアップのため、相手が現れるのを待っていたそうで、、、
話を聞けば、
■どうして、その家具業者に、直接小切手を送らないんだ
■どうして、小切手を振り込んで、クリアするまで、待たないんだ
など、客観的な第三者なら、いくつも疑問点が浮かびますが、流れがスムーズなんでしょうね。
そういうわけで、「他の都市からの転入で、来たときには、家の手配を済ませておきたいんです」みたいな連絡には、気をつけている、と、管理会社さん。
詐欺ではないですが、昔、遠隔で、賃借を受付けたところ、その方々が、「デトロイトに到着したとたん、手配した家に案内したら、向こうのイメージ違いで、怒り出した」という経験も、ありましたっけ、、、
ネットもよしあし。使いこなすのは、私たち自身ですね。
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