HOME > 非営利活動 > 

寄付についての考え方について

2012年も年末となり、皆さん、楽しいイベントが目白押しといったところでしょうか。

この時期は、「歳末助け合い」でもありますね。アメリカ不動産投資とは関係ないのですが、ミリオネア本には、「寄付すると金持ちになる/金持ちは寄付する」といったことが書いてあることがあり、それを見て、「寄付してみようと思うけど何が変わるんですか?」と時々私に聞いてこられる方もおいでになります。

それで、私自身の経験からすると、ボランティアというのは、「助け合い」という観点はもちろん第一なんですが、結構、それ以外の、世俗的な意味の自己利益も多々あると感じます。


1autismSchool.jpg中国山東省青島市エリムスクールは、全国有数の自閉症児専門学校

私が感じるボランティア活動の”自己利益”


◇自分自身が、インスパイアされる場になる
◇ボランティアは、ショッピングや消費より金がかからない余暇活動
◇これを通じて知り合いになる方はすべて信頼できるよき友人となってくれる
◇家族ぐるみなので、家族、子供と過ごす時間を有益なものとできる
◇ネットワーキングや自己アピールの機会になる

しかし、重要なポイントは、ここでも「(金より)時間を掛ける」ことで、例えば、付き合いで大手の機関に、単発的に寄付しても、カレンダーはもらえるかもしれませんが、上のメリットは、それほどは、感じられないと思います。


ボランティアの場合も、不動産投資家、つまり、ミニビジネスオーナーにとっては、「金がどこに行くか、使われるか」を自分で見極める関与のプロセスが自己充実をうるには大切だと感じます。投資家にとっては、寄付も、「リターン率」(自分に取って、ではないですが、お金に生きた使い道ができているか)の計算のいい練習。私自身、自分の非営利団体を立ち上げたりもしてきました。(ハムリンフィスチュラジャパン


       ◇◇◇


ここ中国でも、「そんな季節」となり、去年は、それどころではありませんでしたが、今年は、来週、「子供の学校の近くの自閉症の子供のためのボランティアスクール」にお邪魔することができることになりました。

中国では、「健常」でない子供への公教育システムは用意されておらず、公立でも私立でも、「アシストが必要なお子さん」が、在籍していることが多いようです。学校が一丸となって、生徒さんをサポートしてあげて、何とかなっている場合もあるのですが、そうでない場合のほうが多いようです。親御さんは、お子さんをどこに連れて行けばいいのかわからないという状況が一般的で、健常ではないお子さんを抱える家族は、伝統的な意味での「恥」、「罪」の意識や社会的な非難を経験することが多かったのです。

青島のELIM SCHOOLは、そんな自閉症のお子さんを持つお母さんが設立された全国有数の専門学校で、現在は、なんと、300人といった生徒がいて、授業料を取らないため、ウエイティングリストもすごいんだそうです。

一人のお母さんが、自分の子供のために立ち上げたこの機関が、現在は、中国有数の専門機関として、国際的にも、評価を得るまでにいたっています。親御さんのための宿舎まで用意するこのような大規模な教育機関を、こういうアゲインストの空気の中で、非営利で運営するというのは、すごいリーダーシップですね。

ボランティアだって、お金に暗ければ、ここまでこないわけですから、この方の総合ビジネス能力というのは、米国のMBAコースで客員講師ができるくらい、高いんじゃないでしょうか。

来週、アポをとり、私たちができることを打ち合わせしていこうということになりました。学校の教材を寄付してもいいし、個別の家庭をサポートするなどのやり取りもできるということです。1、2時間ほどネットサーチをして、数人の人に電話やメールで相談することで、こんなすごいところのことを知ることができました。

子供の通う学校の中国人理事長も「知らなかった。障害児の親御さんに、相談をされることもある。今後できることがあれば」といってくれました。カナダ人の音楽の先生も、「自分には、ミュージックセラピーの経験があるから、ぜひ、出張したい。自閉症の子供にとっては、音楽は、とてもいい刺激なんですよ」と教えてくれました。この学校は、うちの学校の近くなので、相互交流ができるようになれば、お互い、いい影響を与え合うこともできるかも。

ボランティアは、自分のインスピレーションのためにすることであるという私の考え方に、共感して下さる方もいるのではないでしょうか。


皆さんも、よい年をお過ごしください。

中山からのお願いです。
記事がお役に立ったら、下の2つのボタンをクリックし、ブログに投票してください!
人気ブログランキング にほんブログ村  海外生活ブログ アメリカ情報へ
ご協力お願いします。
中山道子メルマガ登録URL
お名前
Eメール
Eメール(再)

ご登録は無料で、解除は、随時可能です。
最近の配信例は、こちらから。大体、月1度くらいの配信です。

*********

メール配信解除
ご登録のメールアドレスを入力し、解除ボタンを押してください
登録メールアドレス

≪ 一つ前のページに戻る ≫


このページの▲TOPへ戻る