速報: 北京がニューヨークに引っ越してくる?
単なるニュース紹介ですが、昨日、気がついた興味深い?記事です。私は中国語が、まだ、ほとんどできないので、中国関係のニュースも、英語中心なんですが、、、汗
ということで、最近、ニューヨーク郊外のキャッツキルス(CATSKILLS)という山地のふもとに、「ある中国系の某プロジェクトが進行中」との報道。
こちらから。
A Long Island businesswoman wants to build a massive “Chinese Disneyland” in the Catskills ?
実はすでに2011年段階に、こっそりできていた、中国人投資家用のオウンウエブサイトもありました。こちらから。
サイトを見ると、「米国移民局に、必要なプロジェクト申請をして受理された」みたいな進捗報告や、「大学や遊園地も作り、雇用も提供します!」といったプロジェクト概要が掲載されていますが、レベルは、、、ちょっと、、、青写真以前?
2011年以降、あまりアップデートされていませんね、、、汗
背景には、中国人の海外移住熱があります。
米国は、実は、投資家受入国としては、移住のハードルは、多少資金に余裕がある方には、それほど高くはなく、最低50万ドル以上の資金を、移民局の指定特定プロジェクトに不動産投資する方法をとれば、グリーンカードが、語学テストなどもなく、フリーパスで取得できます。
EB―5、EB5と呼ばれる投資永住権プログラムですね。時限法なので、今の時限法である2015年段階で、終了する可能性もあるということ。
投資したエリアに居住する義務も、なかったと思います。投資としては、高リターンとかではなく、米国人の雇用を促進したり、経済低成長エリアのてこ入れに使われたりします。また、50万が最低ロットですが、「いくら、すまなくてもいいとはいっても、ミシガンとかじゃ、いやだ!。ハワイやカルフォルニアに投資したいよ」といった場合、つまり、特に低成長エリアと指定されていない州や場所に投資をしたい場合は、100万ドルが標準投資単位です。
最近の中国を見ると、人の数が多く、不動産バブルで濡れ手に粟だった人もいますので、50万ドルを持っていて、海外に移住したい人を探すのは、そこまで難しくありません。北京市内だったら、マンションオーナーの半分くらいは、該当者なのかも、、、
私の住んでいる地元チンタオでも、週末は、毎週、「海外移住セミナー」が開催されていますので、こうしたプロジェクト自体は、珍しくないのですが、、、
チャイナ・シティ・イン・アメリカが、新聞種になったのは、その強引さ?故。
中国人投資家700世帯の投資を募り、米国政府(どの政府のどんな資金かは公表されない)の資金も注入されるとうたっているうえ、中国の各省のオフィスを招致するとまで。
ニューヨークポスト紙のインタビューに答えるロングアイランド在住のプロジェクト代表ビジネスウーマンによると、「中国政府の投資はまだない」とのこと、単なる、アドバルーンなんじゃって気もしてきますね、、、
いずれにせよ、このタイミングで、地元サフォーク郡のトンプソンというタウンシップで、ひとつの関門として、議会で検討されないといけないらしいということでの記事となった様子。
キャッツキルといえば、保養地。蓼科みたいなイメージなので、いきなり、「超高級な分譲地、大学施設と大型遊園地で山を半分削ります」みたなことをいわれたら、地元が仰天するのは、目に見えていますね(笑)。
反対者によると、
□環境アセスメントなど、検討されておらず、必要な許可を取る段取りがまったくされていない
□地元で評判の悪いデベと連携
□中国系米国人団体が、「”北京=政府”を連れてくる気か?」と、反対に回っている
そう。反対サイト記事は、こちらから。
実際には、このオーナーのワンマンショーなのか?と突っ込むべきなのかと思うくらい、なぞに満ちたプロジェクトですが、トンプソン・タウンシップの現在の人口は、1万5,000人。
「建設関係者には、夢みたいな話かもしれないけど、1,000世帯の中国人居住者が引っ越してくるって、キャパオーバーじゃないかな。真剣かもしれないが、許可が取れるとしたら、相当先の話だなあ」とは、地元タウンシップの関係者の一人。
プロジェクトが、何らかの変更なりを経て、実現するにせよ、または、断念するにせよ、願わくば、米国移住を種にした「中国人投資家に対する国際的な投資詐欺話」とは、なりませんように、、、
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