HOME > ニュース・報道・時事 > 

空気の悪い米国の首都圏ってどこ?

米国は、通常、空気がよさそうなイメージ。実際、多くの場所ではそうなのだと思いますが、例えば、一昔前のロサンゼルスなんかは、人体に影響があるほど、空気が悪かったといわれていたことがあります。

現在の米国の都市圏で、人口的な汚染による空気の悪いところって?という統計があったので、ご紹介します。

元の記事は、調査会社、REALTY TRACです。

〔記事はこちら〕から。

それによると、10万人以上の人口がある郡におけるワーストトップランキングには、以下の都市部がリストアップされたそうです。


Saint Louis City, Philadelphia County, Baltimore City, Hudson County, N.J., and Denver County, Colo
セントルイス、フィラデルフィア郡、バルティモア、ハドソン郡(NJ)、デンバー郡(コロラド)。

コロラドって、みんながスキーに行くところなのかと思っていたら、デンバーは、盆地で、空気がたまりやすいんだそうです。空気がいいのは、山間部なのでしょうね。

記者は、空気汚染と失業率や世帯年収の関係が、はっきり関係していると、「そうだったのか??」な断言口調。中国なら、北京や上海など、空気汚染は、成長都市と大きな関係があるような気がするんで、「経済悪化と空気汚染の関係が、著しい」といわれると、どんな根拠があってそういう指摘になっているのかな?という気がしますが。

The connection between environmental and economic problems in these markets was conspicuous: the average unemployment rate in these markets in June 2014 was 7.5 percent, above the national unemployment rate of 6.1 percent, while the average estimated median household income in 2014 for these counties was $48,811, below the estimated median household income nationwide of $52,912.


それでは、空気がきれいなのは?


Deschutes County, Ore. (Bend metro area), Saint Louis County, Minn. (Duluth metro area), Saint Lawrence County, N.Y. (Ogdensburg-Massena, area just south of Montreal, Canada), Skagit County, Wash. (Mount Vernon-Anacortes metro area north of Seattle), and Snohomish County, Wash., (Seattle metro).

オレゴンのデスチューツ郡(すいません、現地の人がどう発音しているかもわかりません。間違っていたら教えてください)、ミネソタのダルース・メトロ・エリア、NYのセントローレンス郡(カナダモントリオール南部)、ワシントン州のシアトル北部、同様にシアトル・メトロ。


だそうです。ここでも、年収や失業率の連関は、自明らしく、これらの都市部の失業率は低く、所得は高いんだそうですけど、全米平均の5万3,000ドル弱に比べて、5万5,850ドルって、たいした差じゃないような気がしますけど。


Again, the environmental-economic connection was on display: the average unemployment rate in these markets in June 2014 was 5.6 percent, below the national unemployment rate of 6.1 percent, while the average estimated median household income in 2014 for these counties was $55,850, above the estimated median household income nationwide of $52,912.

挙句に、「驚いたことに、直近の物件の値上がりは、これらのワースト都市部で一番大きかった」とか、本来、産業がたくさんある大規模都市圏と、人口密集率が低い田舎系?都市圏との違いなんじゃないかと突っ込みたくなります。空気が悪い郡トップ50の平均人口は、894,312人、空気がいい郡のベスト50の平均人口は、212,040人。この記事内に、ちゃんと書いてあります、、、汗

都市規模が、違うんだから、、、


REALTY TRACでは、担当の不動産関係の記者の独断で、なんか、強引に、空気と経済発展の関係についてのシナリオができつつあるようです。いろいろな「調査」報告があるなということで、ご紹介してみました。データの読み取り方には、いろいろな可能性がありますね、、、 皆さんも、妙なロジックに、踊らされないでください。


中山からのお願いです。
記事がお役に立ったら、下の2つのボタンをクリックし、ブログに投票してください!
人気ブログランキング にほんブログ村  海外生活ブログ アメリカ情報へ
ご協力お願いします。
中山道子メルマガ登録URL
お名前
Eメール
Eメール(再)

ご登録は無料で、解除は、随時可能です。
最近の配信例は、こちらから。大体、月1度くらいの配信です。

*********

メール配信解除
ご登録のメールアドレスを入力し、解除ボタンを押してください
登録メールアドレス

≪ 一つ前のページに戻る ≫


このページの▲TOPへ戻る