HSBC香港の銀行口座は、郵送で開設できるってご存知でしたか?
家賃3万4,000円のマンション住まいの中山道子です。皆さんは、旅行はお好きですか?私は、仕事柄、旅行をよくしますが、最近は、必要性が低い場合は、あまり旅行しないで、効率よく動くことを、意識して目標にするようになりました。今回、郵送で、香港のHSBC口座開設の準備を進めていますので、ご参考までに、この記事をアップします。
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最近、仕事のやり方を少し変更しているのですが、それに当たって、今持っている銀行口座が、少し不便になりました。そのため、2014年10月に、別の銀行の口座開設のためのリサーチをしました。
香港で検討したところ、HSBCが郵送口座開設に対応していることがわかり、現在、最終手続きが、進行しているところです。シンガポールでもいいかと思ったのですが、シティー・バンクSGには、米国・シンガポール間の送金には、3日くらい見てほしいといわれ、、、、
シンガポールも、金融大国ですが、海外送金については、スピードを遅らせる何か、規制があるのでしょうかね。
下にも述べるように、私は、証券口座は、シンガポールにあるのですが、香港からシンガポールの証券口座に送金している経験では、やはり、2日間係り、結構遅いなと感じていました。なので、やはり、銀行は、香港を選ぶことにしました。香港なら、半日で送金できることは、過去の経験でわかっています。不動産の決済には、このスピードが必要。
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実は、日本のお知り合いの多くが「HSBC口座開設」のための香港旅行をされているので、私は、「現地に行かないと、口座開設ができないのか」と思っていたのですが、口座開設だけは、郵送でできるようですね。クレジットカードの申請も同時にできるようになっています。ただ、証券取引口座のほうは、現地に行かないといけない、と但し書きがあるようです。
証券取引口座だけなら、これはこれで、郵送で開設できる口座がたくさんありますので、たいした問題ではないと思います。
こういう香港詣では、フレンズ・プロビデントなどのオフショア生命保険型投資口座開設とセットになっているのでしょうか。こうした商品は、手数料がたくさんかかりますが、売るほうにはコミッションがたくさん出るので、広く営業されていますね。難しい商品なので、相当金融商品の仕組みに詳しくない限りは、全部日本語で説明しなおしてもらわないとわからない方が、そのような商品を買われるのは、正直、どうかなと思います。
いずれにせよ、そんなわけで、私は、証券取引口座は、別に、これも郵送で開設したシンガポールのものがあるので、今回、銀行開設は、HSBCの単純な銀行口座、それも、金融資産100万香港ドルプレミアではない一般口座開設の手配をしたのです。
____段取りは、以下のようなものでした。______
HSBC香港のHPにあったチャット・ウインドウで、郵送口座開設の可否を聞いたところ、OKとのことでした。あちらからのコンタクトを依頼するオンライン・フォームを送信し、中国の携帯番号に、電話をかけてくれるように依頼しました。
インターナショナル・バンキング・センターの方からの電話があったので、打ち合わせ。メールで、MAIL-IN APPLICATIONのダウンロードの仕方などの指南法が送られてきました。
ダウンロードした書類は、慣れれば、特に複雑ではないのでしょうが、目の前に銀行の行員がいて、説明してくれるわけではないので、多少読み込んだり、電話をかけなおして、説明を求めたりしました。
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あちらのニーズとしては、当然、当方のID認証というプロセスが必要。そのため、
> ID
> 住所
関係の書類を、CERTIFY(認証)してもらうように、ということでした。
中国の田舎町で困ったのが、このCERTIFICATIONのプロセス。HSBCによると、「公証人、CPAまたは弁護士」の資格がある方にお願いをするべきということでしたが、中国の公証人役場では、こういう仕事はやってくれないのです。
結局、ビジネス関係のミーティングで、一度話をしたことがあった地元の弁護士さんに依頼し、快くOKしてもらえ、助かりました。
物価の安い中国ではありますが、弁護士先生は、結構なグローバル・スタンダード。費用は、1時間1,000元、2014年秋の今の相場だと、日本円で、ほぼ2万円近くです。
もちろん、香港に行く手間を考えると、2万円のほうがいいので、助かりました。
実は、HSBC間でも、何らかのダブル・スタンダードがあるらしく、一般には、「プレミア口座を開設していただくと、他の国のHSBC口座開設をお取次ぎします」という建前があるものの、実際には、多少、裏がありました。
というのは、プレミア口座を持っていないどころか、普通の口座すらない状態でも、各国のHSBCには、インターナショナル・センターという部があり、このネットワークを通して、裁量ベースで?口座開設の開設のお手伝いをしてくれているようなのです。
なので、香港のインターナショナル・センターの方は、最初、
「中国国内のHSBC CHINAの地元支店で、IDと住所認証をやってもらってください」
というのです。
これなら、コストは無料です。ラッキーすぎ!と早速HSBC中国の地元の支店に電話をかけましたが、実際には、「中国で、プレミア口座を開設したらね」とけんもほろろ。
しかし、オンラインのエクスパット・フォーラムなんかを調べると、上海なら、素通り、つまり、ID認証のためだけに行員に依頼をするが、HSBC中国の口座開設はしない、といった慣行が、可能なようなのです。(しばらく前のフォーラム情報なんで、2014年11月現在どうかとか、そうした最新情報のアップデートは、この記事からは、期待しないでください)
こちらは、大都市が苦手でわざわざ田舎都市に住んでいるわけですから、たまには、そういう「税金」もあるということなのでしょう。
地元の弁護士事務所で。
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書類は、1度経験すれば、難しいというほどのものではないのですが、目の前で行員が説明してくれないので、何度も電話やメールで、確認のやり取りをしました。
また、あちらの書類には、読んでも、内容不明瞭な説明不備箇所もあり、その点については、普通のカスタマー・サポートに電話をしても、回答が得られず。
本来、法務部の書類作成能力の問題だと思うので、一般行員には、対応できないのは、しかたがないでしょう。あちらも、英語は非ネイティブなので、米国の金融機関とは、比べ物になりませんが、それは、そういうものなのでしょう。(きっと、北京語についても同じ状況なのではないかと想像します。)
ということで、それ以上はやり取りしても仕方ないので、見切りで書類を送ったところ、3箇所訂正するようにという細かいつっこみが、メールできました。お役所と同じで書類が命。重箱の隅をつつくようなものばかりです。
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セキュアメール形式で登録して開封しなければいけないメールで、追加の案内が来ました
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再度弁護士事務所に行く必要がありましたが、幸い、フォローで、無料で対応していただきました。
ということで、ようやく、先週、HSBC香港に訂正書類の返送が終わったところです。
_________手配の感想
やり取りは結構まどろっこしく、こちらの書類が到着したことが配達履歴からわかって、返事が来るのに2週間近く、時間がかかりました。
当然かと思いますが、郵送申請より、窓口を優先しているのでしょう。申請書類の真贋を判断するための何かのチェック・システムなどもあるのかもしれません。
私としては、時間や手間はかかっても、旅行をせず、費用も割安でやり取りできて、ありがたかったです。香港では、今、スタンダード・チャータードやシティー・バンクは、郵送口座申請NGということで、最大手でOKしているのは、HSBCだけの様子。
HSBCは、国際的なマネー・ローンダリングの片棒を担いでいる、などと英米政府からの非難がやまない銀行で、一時、「大丈夫かな?」と、少し敬遠するところも実はあったのですが、背に腹は変えられませんし、国際ランキングなども、上位をキープし続ける一大ブランドであり続けていますね。こういう、ビジネスにハングリーなスタンスがあるからゆえ、なのでしょうか。
最後に、日本に居住されているオフショア投資アドバイザーのお知り合いによると、この郵送口座開設は、昔から、提供されているサービスなんだそうです。
一般に言われていること、常識と思っていることであっても、自分のみならず、周囲の思い込みもあるのかもしれません。私の場合も、リサーチを開始するときは、HSBC香港が、郵送口座開設にOKするとはつゆほども思っていませんでしたが、「一応、シンガポールと香港の大手を、横並びにチェック」をした結果が、逆に、「HSBCだけが、香港の大手で、郵送口座開設をOKしている」という現状がわかってびっくりでした。
「ソースに直接当たる」「自分でリサーチする」「思い込みにとらわれない」って、忘れがちですが、結構、大事な基本ですよね。
ご参考になれば、幸いです。
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