アメリカ不動産、買おうとした物件が、差し押さえ間近!?
2014年も、12月末となり、残すところ、あと1週間です。今年も、いろいろなことがありましたが、皆様は、新年に向けて、いろいろな決意を新たにされているでしょうか。
私自身は、なにせ自営なので、特に「休む日」というものを作らず、大体、毎日PCには向かいますが、しかし、長時間働く日は珍しいというワークスタイル。年末年始も、そういった予定でいます。
よく考えると、今日は、12月23日で、日本では、祝日なのですね。
2014年12月23日現在の私の決済関係の予定表は、こんな感じです。
1) C通り 事情があって1月6日以降に持ち越し
2) W通り 26日以降で具体的な日程はその場で決める
3) G通り 年内決済目標で、書類待ち
4) N通り 1月目標が立ったばかり
5) WW通り 1月中旬目標で依頼をかけている
合計で、109万ドル程度、日本円に直すと、今は、1億3,000万円ほどですね。
米国では、
「サラリーマンが、何億単位の一棟物を、ウルトラ低金利で、融資を受けて、ガツっと購入し、イキナリキャッシュフロー!」
といったシナリオは、存在しにくいので、こんな感じです。
さて、そのうちの「C通り」なんですが、どういう「事情」かというと、それが、「売り手の手違い」なのです。
C通りは、いわゆる、SHORT SALE。米国で言う、「任意売却」、つまり、
> 物件を、融資をつけて購入したオーナーが、
> ローン返済滞納後、
> 経済的返済不能を銀行に証明し
> 銀行に同意を取り付け
> 共同で物件を売却し、
> 残債は、通常、「チャラ」にしてもらう
といったプロセス。(こうなると、銀行から、贈与を受けたことになるので、一時、税法上、これが問題になりましたが、これについては、ここでは言及しません)
当方は、この物件を、格安で、要修理状態で購入し、多少の修理を施して、賃貸にまわす計画です。
実は、この物件、そうした物件のひとつで、居住者は、どうやらここに過去40年居住していた歴史があるということで、その歴史を大いに反映した「荷物の多さ」。
引っ越すのが面倒だということで、書類はできていたものの、引越しが進まず、私の現地のパートナーは、無料で、5人ほど、人を差し向け、梱包や、粗大ごみを捨てる手配をする、とオファーし、ようやく日にち設定の打ち合わせに入っていたのですが、、、
そこに飛び込んできたのが、
> 銀行から、フォークロージャー(差し押さえ)の通知が来た!
という居住者(というか滞納に陥った名義人)からの連絡。これが、ちょうど、3日前でした。
あわてて確認すると、
> 銀行は、名義人と打ち合わせをし、任意売却の合意をした
> それと平行し、差し押さえ手続きが始まってしまった
という事情であることが、わかりました。
間違いなので、当然、「任意売却・当方との契約」を優先してもらえるわけですが、それにしても、裁判所の期日が設定されてしまったため、その日(2015年1月6日)に、
>銀行側の弁護士が出廷し、事情説明をして、裁判官に、ケースをストップしてもらう
必要がある、といわれてしまったのです。
銀行も、大量処理もあるので、こうしたことは、まれにあります。しばらく前に、確かバンクオブアメリカが、こうした銀行処分案件を銀行から格安でキャッシュで購入した新規名義人に対し、誤解に基づく差し押さえ手続きを開始し、報道されたことがありました。
決済後、当方に対し、訴訟を起こされたら、最後には、問題は解決しても、弁護士費用がかかるかも知れず、困りますので、決済直前に、わかってよかったです。
居住者は、「クリスマスに引っ越すのか?」と落ち込んでいたかもしれません。残債がチャラになるショートセールは、家計建て直しのよい足がかりなんで、銀行とのやり取りも大変ですし、誰もが、できるわけではありません。事情が事情なら、こちらは、「甘えないで早くお願いします」という感じですが、こうなっては仕方がありません。
あちらも、一息つけて、喜んでいるでしょう。
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