健康、長生きも、リサーチで、実現できるかも? 根幹治療、ただいま、無期限延期中!
対米不動産投資家の中山道子です。今、2月の日本行きに当たってのセミナー段取りに入りました。今のところ、東京は、2月5日金曜日に、少人数向けにワークショップ形式のパソコン・セミナーを行いたいと思っております。6日土曜日は、久しぶりに、「建物検査レポート」セミナーでも、、、(ご意見ありましたら、教えてください。)
さて、今日は、「対米不動産投資とはまったく関係ない話題」です。あまりにもうれしいのでブログを読んでくださる皆さんにもご報告です。私の年になると、健康は、金と同じくらい、いや、金に換えられないくらい、大事になってくるのです(笑)。
実は、私、歯医者さんに、去年2月から、根幹治療しなさいといわれていた歯があるのですが、それを、自助努力で、”治療無期限延期”扱いにしてもらうことが出来たのです!
注) 根幹治療(ROOT CANAL)とは
歯の神経だけを抜き取り、充填剤を入れなおして、歯の補強のために、上にクラウンをかぶせる。いきなり抜歯するのではなく、神経がやられた歯を、少しでも長く保存する方法として普及するようになった。
話をまずさかのぼります。
2014年1月、実は、私、日本で、断食道場の修行を10日ほどしたのですが、その際に、体調は良くなったものの、なぜか、最後に、食事療法の影響で、硬いものを食べたのでもないのに、一本、歯がズキッと来て、その後、痛い思いをしながら、中国に帰ったということがありました。今考えると、断食をきっかけとして、長年の歯根の栄養不足がトラブルとなったのだろうと思います。
収まった頃に、中国に帰国し、行きつけの王先生のところに行ったところ、奥歯のひとつが、神経がやられており、炎症を起こしたために歯痛となったのだということが分かりました。
歯の神経の炎症が起こると、仕事や生活に支障が生じる痛さです。
そこで、このような問題に本格的に対処するためには、根幹治療が遠からず必要になるといわれてしまいました。
中年となり、総入れ歯の父親の悩みを、この20年間、ずっと見てきていたので、ショックは大きく、とりあえず帰宅し、その後、1ヶ月くらいは、仕事もろくにせずに、この問題だけをリサーチしていました。
私のような立場ですと、時間の使いかたが9割自分の好きに出来るので、この20年、いわば、「リサーチで食ってきたスキル」を、異業種に、フル活用したのです。
そこで、分かったのが、歯科治療の根本哲学。
人生後半戦は、「90歳(120歳でもいいですが)をエンド・ゲームとして、逆算していく必要があり、”最後に、何本、自分の歯が残せるかが、寿命とQOLに大きな違いを生じさせる」のです。
20台はいいですが、40台、50台から、抜歯の数が増えてきます。ここからは、坂道を転がり落ちるようなもの。
長寿になったのはいいが、日本人は、80才になると、北欧人に比べると、統計上、歯の数は、3分の1に、、、
歯周病予防研究会サイト情報をご参考にどうぞ。
この年になり、こういう恐怖にリアルに対面し、さらに、いろいろ英文リサーチをしました。(大体、リサーチをするときは、どんなトピックでも、日本語だけでは、足りません。)
結果、たどり着いたのが、このサイトです。
《虫歯を治す》ってなんだよ!トンデモ・サイトかよ?
と突っ込みたくなりますが、そこはわらにもすがる思いです。サイト内記事やフォーラムを読み進めていきました。
その結果、このサイト管理人(注:歯医者さんではありません)の本を買って、その本を何度も読み直しました。
内容は、昔のある研究者の研究をベースに、いろいろな体験談を集積した「こうすれば、良くなるかも」的なハウツー。
根拠は、文化人類学的観点から研究を残した歯科医のウエストン・プライス医師の未開人研究。プライス医師の研究成果は、実は、日本人歯科医の手で、日本語にもなっているので、よければ、地元の図書館ででも、取り寄せてみてください。(図書館に入っていなくても、リクエストすると、結構買ってくれます。)
どうして、昔の人やアフリカの未開人などは、歯が悪くなっていなかったのかということを、「昔の人が食べていたものを見直すことで、理解し、現代の食生活に生かしなおそう」という提言です。
日本でも去年話題になった「パレオ・ダイエット」(炭水化物カット、原始人食ダイエット)も、プライス医師の研究に影響されています。
昔の研究者の単発的な研究がベースですから、「この方向性」に関連し、最新研究論文がたくさんあって、証明されたというものではありません。なので、研究者や医師の方にとっては、気に入らないところは、いろいろ見つけられるでしょう。
しかし、基本論拠として、私が納得したのが、
■ 根幹治療は、無菌状態で神経を抜くが、その後、かぶせ物をしても、無菌状態を維持するのは不可能
■ つまり、免疫を上げていく、歯茎や歯に栄養がわたるようにしていかないと、結局無駄だろう
という指摘。
根幹治療は、「無菌状態で行う」ことが、大切。そこで失敗するケースもあります。
その場で失敗しなくても、その後、根幹治療をした歯が再度、おいおい、再度、炎症を起こすことも多く、そうなったら、次のステップは、抜歯しかありません。(二度目のルート・キャナルが出来る場合もありますが、成功率も落ちますし、根本的な解決ではなく、やはり、対処療法です。)
私の場合、「昔、治療したかぶせ物は、なんらおかしくなっていない。今回の炎症の理由は分からない」といわれたことが、決定的でした。
炎症の理由が分からない。
感染かもしれませんし、何かの衝撃かも。感染なら、経路は分からないわけですし、衝撃といっても、かぶせ物が壊れるレベルのものであったわけでもない。それなのに、炎症を起こしてしまった。なぜ?
ここで、歯科医師は、「なぜ」かは、問いません。
黙々と、根幹治療により、外見上、今、問題がないように見えるかぶせ物を取り換え、炎症を起こしたからということで、神経をとり、そこに、薬剤を流し込んで、「今後は、炎症を起こすような神経はもうありませんから」という理屈なわけです。
しかし、炎症を起こす神経をとるとはいっても、根元や隣接神経は依然あるし、そもそも、神経の取り残しだってありえます。理由が分からないわけですから、「炎症が再発するかも分からない」ことは、実は、まったく変わりないわけです。
この治療サイクルがきちんと確保できれば、歯医者さんは、正直、
根幹治療 → 二度目の根幹治療 → 抜歯 → 入れ歯 → 入れ歯調整
と、儲かりまくりますが、こちらにとっては、もぐらたたき、転落に次ぐ転落の一途ですよね?
私はまだ50前ですから、今後、40年持つ根幹治療が出来るかといわれても、王先生も、保証できるわけはありません。
このように、根幹治療の目的は、少なくとも、「一度炎症を起こした神経を、抜いてしまうことで、不本意な炎症のサイクルを事前にたたく対処療法」に目標があるわけですが、それなら、「炎症しにくいようにもっていく」ことも、同時に必要なはず。
その観点が、根幹治療、現代歯科には、決定的に欠けている以上、「情報は不十分だが、ここで、俺を信用して、目をつぶって、一発、ばくちを打て」といわれているようなもので、計算が本業の私には、ロジックが通らないそんな橋は、容易には、渡れません。
ということで、上の本を読んで、開眼した私は、書いてあることを、出来るだけ試みました。
とにかく、歯や歯茎を育てるためには、ビタミンDやC!
「特にDは、歯が悪いあなたは、今まで考えたこともないような量を消費しなさい」とあります。
■ 鳥、豚、牛の骨のスープを飲め
■ 心臓やレバー、血なども食べろ
■ 乳製品は、穀類を食べて育った牛ではDが少ないから、牧草で育ったものだけ
■ 貝など海鮮をもっと食べる
■ 牛のタルタルや刺身など生で食べろ
■ 砂糖や炭水化物はだめ。特にパン=小麦を食べてはだめ。
■ オイル・プリング(ココナツ・オイルなどで口内うがい)
■ 夜はバイト・ガード(歯軋り予防器具)を嵌めて寝る
などなど。
それぞれに、それなりの理屈も書いてありますが、別段、すべてが最新科学論文で証明されたようなものでもありません。
しかし、私は、昔、大学院や、製薬会社で、医学系リサーチに従事していたことがあるのですが、そのとき分かったのは、医学の世界は、半分、金とコネであるということです。
「歯の栄養には、ビタミンDが必要だから、ビタミンDが豊富な、牧草で育った牛の牛骨スープを飲むと、まったく飲まないより、歯が強くなる。さらに、それは、穀類で育った牛骨スープ(ビタミンDの含有量が少なめだから)に比べても、効果は大きい。」という仮説を立てたとしても、それを証明するための研究のお金はなかなか出ません。
大規模臨床研究というのは、基本、それによって、儲かる可能性がない限りは、スポンサーがついてくれないくらいの構造になっているのです。多少の例外は政府関係の一部予算でしょうが、そこまで手が回らないことが大半でしょう。
ですので、「そのような研究はないから、うそだろう」というということにもなりません。
漢方だって、中国系のこうした製薬会社は、みんな、昔からの小さいところばかりで、米国式の近代研究をするような資力がないので、大体、そうした臨床研究を経ていませんが、長年の投薬の成果は、累積的に蓄積されてきているのであって、すべてがうそなわけではないわけです。
といことで、食生活と健康・医療の関係というのは、もっとも、研究が遅れているエリア。ここは、あまり害がさそうであれば、ある程度は、自分で試してみればいいのです。
この本は、その意味では、「超高級な自社サプリを押し付ける」といったようなものではなく、特別な支出も、食べると体に悪そうな非常識な食べ物も出ていなかったので、意味がよく分からない提案もありましたが、四の五の言わず、一時は、相当熱心にフォローしました。
正直、この食事療法、まじめにやると、きついので、数ヶ月で、ゆるゆるになってしまいましたが、ビタミンDなどの補給源として、「かつぶし粉をご飯にかけて食べる」「骨スープを毎週飲む」「魚を食べる」などは、今でも、結構出来ています。
そして、この間、3、4ヶ月ごとに、歯医者の王先生を来訪し、メンテ。そのたびに、「で、いつ、手術しますか?」と、いわれ続け、言を濁してきました、、、
しかし、この問題を永遠に回避できるわけでもありません。歯の状態が多少良くなっても、死んだ神経は戻りませんから。。。
実は、このたび、来年、中国から引っ越すことを決断したため、今日は、覚悟を決め、「根幹治療します」といいに、王歯科医師のところに行ったのです。
ところが、なんと、王先生は、夏の間に、根幹治療の成功率についての最新文献でも読みなおしたのか《この手術、成功率という観念自体が、定義次第なの、分かりますか? 成功率といわれると、医師が援用するのは、「10年後の成功率」についての研究です(専門医がやれば、最高95%)。しかし、こちらにとっては、”40年後”が大切なんですが。》、こうおっしゃったのです。
「中山さんの歯は、その後、1年半もの間、炎症も再発していないし、痛くもない。硬いものも噛めるし、外から見ても、神経が、多少、死んでいるので、黒くはなってきているが、詰め物に、依然、割れ目もない。歯茎はめちゃくちゃきれいで、口内環境は最高だ。
ここは、根幹治療とクラウンは、できるだけ、先延ばししたほうが、80歳になったときに、うまくいく。今は、どの歯科医でも、根幹治療くらい出来るから、どこに引っ越しても問題ない。
あなたが、この状態を、当面、このまま維持できるのなら、1年2年ではなく、4年、5年といった中長期の間、治療は延期できるのではないか。今何をやっているのか知らないが、引き続き、この調子でがんばりなさい。」
うるうる、、、
最初は、「食事内容を改良したら、歯茎がこんなにきれいになりましたよ!」などとアピールしていた私のことを、せせらわらっていた王先生ですが、この1年半で、私の考え方に、歩み寄ってきてくれている!
もちろん、私も、結局は、そのうちには、根幹治療を覚悟しています。
しかし、今回の反省を生かし、食事や習慣を見直したことで、5年間、根幹治療を遅らせ、それから、クラウンにしたのちに、10年ではなく、20年、持たせることができれば、、、、また、他の歯は、そこまで至らせずにメンテをし続けることが出来れば、、、
25年後には、「自前の歯の数」に、大きな差が出る可能性が出てきました。
同時に、節約できる治療費は、100万単位になることが予想できます。これは、私だけの考えではなく、一般財団法人日本予防医学協会の調べによると、歯の価値は、一本、80万なんだそうです。
私の主治医の王先生は、このように、自分の利益に真っ向から反しているのに、私が80歳になったときのことを真剣に考えてくださいましたが、しかし、一般の歯医者さんが、必ずこのような観点で接してくれるとは限りません。そもそも、患者自身が、口腔環境に責任を持てない様子であれば、歯科医の先生も、純粋な好意から、「この人はどうせすぐまた戻ってくるだろうから、根幹治療してあげるのが親切だ。それで、炎症を起こす確率は、当面、劇的に減らせることが出来るのだから」と思うわけです。
今日、先生のところで、こういう打ち合わせをして、超高級な最新式米国製機械でレントゲンを取り、口内を見ただけで、合計、1時間近くかかりましたが、合計治療費は、全額自費なのに、たったの100元(2,000円弱)。
知り合ってからこっち、いつもこの調子で、先生にとっては、私は、付き合えば付き合うほど、赤字が増えるだけのゴミ患者、、、、
先生、ありがとう、、、日本やアメリカで、先生みたいな歯医者さんには、もう会えないかも、しれません、、、大泣
そんなウルトラ・ナイスガイの王先生だって、最初は、「メンテで免疫を強化し、炎症をコントロールする」という私の考え方が、非現実的なものだと思っておいででした。この1年半の自分の変化が、先生を説得する事実の積み重なりをもたらし、今日のこの「現実」を迎えることが出来たのだと思うと、本当にうれしいです。
成長期の子供のためにも、この知識は必要だったと思います。
普通の軽度の虫歯なら、この食生活で、自然治癒させられるそうです。歯を磨いても、磨いても、虫歯になってしまう方は、”歯の栄養失調”を疑ってみてください。口腔環境が良好なら、歯なんか大して磨かなくても、虫歯にはならないそうで、事実、最近の私は、王先生に、「ずいぶん、歯磨きが上手になりましたね。がんばっていて偉いよ」と褒められてていますが、実は、昔と同じで、1日一回、夜しか、磨いていません。
子供に至っては、その1回の歯磨きに、1分もかけません。
前は毎回、しかったり、脅したりして消耗していましたが、今は、食生活が変わったので、虫歯を心配する必要がなくなり、何もいわなくてよくなりました。もちろん、子供なんで、ジャンクフードなんか、結構食べはしますが、もともと魚介類が好きな子だったので、新しい食生活に、大変喜んでいます。
皆さんも、食生活の改善、真剣にお考えになってみませんか?
これだって、立派な「インフレ対策・資産防衛」。こういうやり方なら、100万円の節約は、100万円の収入増より、ずっと効率よく実現できます。(特に、高齢になって、もう、働くことができなくなった段階における医療費問題を考えてみてください。気に入る入れ歯は、保険医療では、実現困難です。)
リサーチ・スキルって、こういうところにも、使えるんですよというお話でした。
《この本、アマゾン米国書店では、500ものレビューがついています。著者が管理する読者のコミュニティ・フォーラムもご覧ください。私のハンドル・ネームは、Help! from Chinaです。今日、"Thank you Rami! My dentist said to HOLD OFF on the root canal for as long as possible!" という投稿をしました。》
*********