売却はレアルターの出番
私は、購入については、買い手と直接取引きするほうが好きですが、売却については、レアルターに任せています。と言うのは、レアルターは、市場で最も良い条件で取引するのに適しているのです。
逆に、「早く見切らないと」と言う場合は、レアルターも良いですが、「現金で大幅ディスカウント」と言う形で、仲間の投資家同士のネットワークを通すのも、一つの手です。
売却の手続きは、まず、レアルターに、査定をしてもらうこと。大体中に入ってもらい、CMAをしてもらいます。
そして、リスティングプライス(MLSに登録するlisting price)を決めるのです。
そうしたら、レアルターとリスティングの契約をします。
これは、州のレアルター協会の書式があり、それほど代わり映えはしません。
通常、レアルターは、専属で、ほかの人に競合させることは、日本と違い、できません。レアルターの利益を守っているのです。また、それにサインすると、何か問題があっても、その契約期間中、専属契約の解約をネゴしないといけなくなります。
コミッションは、通常3%で、場合により、2%でいい、という人もいます。また、両手、つまり、自分が買い手を見つけてきたときは、合わせて4.5%でかまわない、といったディールを提示してくれるレアルターもいます。
レアルターは、通常、コミッションの全額を受け取るのではなく、所属するレアルティ、つまりブローカーと利益をシェアします。これは日本の営業と同じですね。
それで、経験の浅いレアルターは、大手に勤務している場合、3%のうち、もらえる比率が低く、実績ができてこないと、その大多数を取ることができないのです。ですから、あなたのレアルターが、どれくらい、コミッションを安くしてくれるかは、その人の、ブローカーとの報酬分配取り決めにもよります。
当然、経験があり、売り上げがあって、ブローカーとの力関係も自分が優位な人がよいのですが、そういう部分って見えにくいですよね。ですから、直接、ネゴしたりして、相手の懐具合をはっきり聞かないと、個別交渉は難しいでしょう。
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