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賃貸契約書【Rental Agreement】, 敷金【Security Deposit】

賃貸契約のことを、rental agreement, lease agreementといった言い方をします。大家さんは、landlord、賃借人は、tenant, renterです。

日本で賃貸物件に入居する場合、関東圏では、しばらく前までは、「敷金2ヶ月、礼金2ヶ月」が常識だったかもしれません。

礼金は、返済されない慣行。通常、仲介業者さんの手数料に当てることが多いのではないでしょうか。

敷金は、退去にあたり、日常的な範囲を超えた、修理がある場合、大家さんが、修繕に当てることができるというシステム。

現在は、敷金2ヶ月、礼金2ヶ月取れるような物件は、限られている、との指摘もあり、また、両方ゼロの物件があったり、さらには、そうしたゼロゼロ物件について、賃借人の権利の脆弱さを指摘することがあったりと、日本の状況も流動的。

それに対し、入居に当たってのアメリカの常識は、

敷金一か月分と初月一か月分(または日割り)

です。敷金は、security depositといいます。

そして、敷金は、reasonable/fair wear and tear【常識の範囲内の使用に基づく劣化】を超えたダメージに対し、充填されます。

ただ、一軒家を汚くされてしまうと、通常、一ヶ月では、足りないので、その意味では、テナントに有利。

他方、滞納や強制退去に当たっては、アメリカは、通常、「信頼関係破壊理論」に依拠する日本に比べると圧倒的に、大家有利。

その話は、また、次のコラムで、いたしましょう。

最後に付け加えると、賃貸契約のterm【期間】は、日本の2年に対し、1年が一般的。オーナーのほうで、テナントの権利が強くなるのを嫌ったり、あるいは、テナントが短期滞留者である場合に、month to month【月極】契約などのshort term leaseを選ぶ場合も、ありえます。

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