サイン、署名、signature、、、and fiasco
日米投資テクニックというには、あまりにレベルの低いこのトピック。関係のない人にはまったく関係がない話です、、、
問題は、こんなところに派生します。
皆さんは、通常、ID証明に使われるのは、日本政府の発行する旅券。パスポートですね。大体、日本語、それも、相当きれいな楷書体でサインされる方が多いです。日本では、サインというのは、ユニークである必要、そんなにないんですね。正式契約には、実印とか、ありますから、、、
ここで一転、場面は変わってアメリカ大使館の公証人。
うるさくない人もいるのですが、気がつく人は、必ず、名義書換等各種書類へのサインについて、
"SIGN IN ENGLISH"【英語表記で、署名して】
というんです。だって、英語でサインしたからって、大概の英語のサインは、第三者が読めないように、のたうちまくったようなサインじゃないですか。それが、よしんば、スワヒリ語のサインだろうと、日本語のサインだろうと、どう関係あんのさ、なんてほざいても、こういう方のパスポートのサインが、英語でないことは外人が見てもわかってしまいますから、仕方なく、皆さん、ローマ字で、サインします。
さて、ここで問題。
アメリカ大使館の公証人がサインを確認した各種名義書換や融資関係の書類は、そのまま、アメリカのタイトルカンパニー【名義書換代行会社】へと送られるわけですが、そこで、タイトルカンパニーは、ハテナ、と頭を抱えることに、、、
もうお分かりですね。
この人は、返送書類に同封されているパスポートのコピーのサインと、最後の公証を受けた各種書類のサインが、違ってる!
となれば、すわ、本当に本人か?となってしまうのです!
つい今日、私のよきパートナーである、ベガスのレアルターさんから、「今日は、いつもの人が休みで、慣れないオフィサーが仕事を担当したら、この問題に、けちをつけるので、冷や汗をかきました」という連絡が、、、
そのオフィサーも、こちらの目からは「困ったチャン」ですが、アメリカ人には、各種の重要書類のサインが違う、なんて、絶対アリエナイこと。みんな、若いときから、「Myサイン」の練習とか、して成長してます。
とすれば、そのオフィサーが問題をどう解決してよいかわからず、クロージングを遅らせかねない状況だったことを、一方的にせめてもし方がありません。
正直、「どちらを立てても、困る」状況。
だって、英語で契約関係の書類をすべて、サインを統一したら、パスポートの日本語のサインとマッチしないのが怪しいし、パスポートどおりの日本語で統一しようとしたら、最後に、公証を受ける必要がある書類だけ、「それは、NGですから」といわれてしまいます。
あ、パスポート取り直してください。サインは英語でね
なんて、こんなとき、土壇場になって、そのためだけに、いえる状況じゃないでしょう。だからといって、日本語と英語両方サインするのも、人が二人いるかのようで、オカシイ。
結局、「やはり、日本のアメリカ大使館の公証人が”英語サイン”に固執する限り、すべての書類を、パスポートのサインとは違う形で、ローマ字でしていただくしかありませんね」ということで一致しました。
この問題、実は、デトロイトでは、いつも、担当者が、「ええ加減」に済ませてくれているのでしたが、ベガスのほうは、銀行も入り、きちんといろいろ手順を踏みたがるのでありました。
ちなみに、私自身は、外国でサインを要求されることや、その場合、パスポートのサインと一致する必要があるというニーズがあることは若いときから知っていたので、「めちゃくちゃのたくった日本語サイン」【日米両用】というのを、開発して、20年になります。
日本式の文書に署名するときは、日本人に、必ず笑われたり、不思議がられたりしますが、その代わり、海外で、このサインをして、外人に、「そのサインは、英語ではないだろう」と指摘されたことは、今までもって、ないんですね、、、わはは。
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