Time is Money 時は金なり
タイムイズマネー。いわずとしれた格言?ですが、投資に関連して、私が思う、「ちょっと気が付きにくい」バージョンを開陳したいと思います。
というのは、不動産投資にかかわらず、投資というのは、自分の時間というコストを、それなりにかける必要がある、という側面。
誰にとっても、時は金なりですが、投資家は、「マメ」でないと、いけません。
たとえば、最近よく思うのですが、円ローンにせよ、アメリカの融資にせよ、日本の銀行の借り起こしにせよ、「マメ」な人でないと、できないんだ、ということ。
★この書類をそろえて出してください
★この説明を聞いて理解してください
★この日までにこれをしてください
融資申請のプロセスから、資産運用は、これらの連続です。
たとえば円ローンの場合、銀行が香港の銀行なので、いろいろな国で不動産を買わせてくれる反面、銀行の省力化のため、「固定資産税や保険は、自分で支払い、更新しておいてください」となっています。
また、返済も、実は、毎3ヶ月ごとに香港に送金です。日本の国内銀行の自動引き落としなんて、できません。
こうなると、悪気がなくても、「固定資産税を、いつのまにか、滞納してしてしまっているよ」なんていうと、大変なことになります。
私自身が、最近、円ローンについて、気をつけていることは、審査をお手伝いする場合、proactive(自分から積極的)なお客様だけをお手伝いするようにすること。
私の知り合いのある敏腕FPさんは、高額所得者のお客様を何人も抱え、「皆さん、お忙しいから」と夜討ち朝駆けです。
その人は、お客様に、何度もお電話して、同じお願いをしたり、職場に何回も伺ったりして、ようやく、申請書を埋めてもらったりしていて、それが、彼女の好成績の源泉でもあるのですが、申請書を埋めてもらってから、場合によっては、入金をしてもらうのに、何ヶ月もかかったり、本当にストレスフルに見えます。
あるときなんか、彼女は、こんなことであせっていました。
「お客様が、長期海外出張を控えているのに、グローバルトラベラー用の健康保険の契約を切らせてしまった。理由は、期限切れクレジットカードの差し替えを、忙しさに任せて、お客様が、おざなりにしてしまったから。新しく申請書を書いていただかなければいけなくなったけれど、彼は忙しいし、どうしよう、、、」
実は、FPとして、彼女のオフィス自体にも、このクレジットカードの更新の通知は来るんですが、新規開拓命の彼女は、そんな細かい書類は見ている余裕がなかったんですね。
オフショア投資関係、グローバルトラベラー用のいろいろな投資商品は、さすがにすばらしいものが多いですが、これらのファイナンシャルプランニング用の書類の多さ、煩雑さといったら。
こうなると、契約切れは、彼女にも、責任の一端があり、10何ページある申込書にまたいちいち新規の記入をしてもらいなおすことをお願いするのが、「気まずいわ、、、」
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私自身も、えらそうなことが言えるわけではないのですが、タイムマネージメントや資産管理に対する姿勢も、投資家の資質のひとつに、間違いはなさそうです。
不動産投資についても、日々の細かい雑事処理が気にならない人でないと、向かないと断言できます。私自身は、本来は、だらしない性格なので、この問題に対する我流の解決方法は、「自分を、あまり忙しくさせないこと」と、ちょっと後ろ向きです、、、(苦笑)
本業が忙しい方の場合は、マルチタスキング(複数のプロジェクトを同時並行で進める能力)が得意でないと、海外投資は、相当苦しいでしょう。
つまり、time is moneyは、まさに、自分のtimeが、あるいは、自分のtimeの使い方が、お金を創り出す、という側面もなきにしもあらずではないでしょうか。
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