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TLC, Tender Loving Careとはなにか 不動産編

TLC」というのは、赤ちゃんを扱うかのように、繊細に、対象を扱うそのケアのことを一般に指す言葉で、不動産用語ではありません。

しかし、広告を見ると、よく出てきます。

不動産で、要TLCといえば、ずばり、要修理物件のこと。

他には、Handyman special【器用な(日曜)大工さん向け】という言い方も。

こう書いてあるときは、物件は、as is【現状ママ】で出されますので、買い手が、自分で、キッチンにシステムキッチンを買ってセットしたり、壁の穴を直したり、といった中程度から重度の修理を行う必要があります。あるいは、業者にそうした修復作業を外注する予算を組む必要があります。

売主が居住していたために、古くなったカーペットを取り替える必要あがるとか、子供部屋のペンキが気に入らないから、それを塗り替える必要がある、といったくらいでは、要TLC、ハンディーマンスペシャルにはなりません。

こういう広告には、同時に、よく、lots of upside potential【将来性大!】とも書いてあります。これも、まあ、downside potentialがあまりない、つまり、「これ以上悪くなりようがないくらい今悪い」、といった意味なわけです。

アメリカ流の、婉曲話法というか、プラス思考で現状をやんわり伝える、不動産マーケティング用語ですね。

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