コラム バケーションレンタルの世界は広い! 不動産オーナー様ご参考(FYI)
こんにちは。東京在住で、遠隔でこの7年ほど、対米不動産投資を行っている中山道子です。いつも、このブログでは、アメリカ不動産関係の情報をご提供しているのですが、今日は、ちょっとした番外編。
最近の私は、投資視察旅行でお客様を米国にお連れすることも仕事としてやっているので(2011年11月3-8日はラスベガスです)、旅行のアレンジには、結構力を入れるようになりました。また、こういうことをすることで、いろいろな気づきがあったりもするんですよ。今日は、そんな気づきを、不動産投資にご関心がある皆さんに、ぜひ、シェアしたいと思います。
実は、今は、米国から取引先が、日本に来るので、そのアレンジをしているのですが、彼も日本は三回目なので、結構日本国内は、わかってきたところ。京都御所も六本木ヒルズも連れて行ったということで、今度は、野暮用があることもあり、仕事帰りに、香港観光にお連れすることにしました。
ところが、香港は、便利なセントラル地区(金融街)は、ホテルも高額で、部屋のサイズも小さいらしいのです。
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10月に泊まることになった宿泊場所は、、、
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そこで、ちょっと、ウルトラC(でもないかな)で、Airbnbというサイトを使ってみることに。
ここは実は、オーナーが、自分の家や物件を、バケーションレンタルとして提供できる予約サイトの草分けなのです。こういう方式で、滞在先をレンタルするのは、欧米人の家族連れの方々がよく使う手で、たとえば、家族で6人なんていう大所帯の場合、「ホテルの部屋三つ」なんて、子供のことを考えると、親はちょっと心配。スイートを予約するにせよ、制約があり、また、価格も、通常、相当な額になります。ということで、「それなら、一軒家や、6人が泊まれるところを」ということで、皆さん、考えられるわけですね。
余裕がある方なら、ここで、何百万も出して、リゾートのバケーションレンタルの権利を購入したりするわけですが、私のように、エコノミーに生きる人間、不動産で飯を食っている人間が、そういうことをするわけにはいきません。バケーションレンタルのエクスチェンジで世界でいろいろ宿泊できるなんて、まったく夢のまた夢ですから(そうそう交換が成立しない)。
ということで、香港で言うと、まずアタックしたのが、下の物件。出所も明記していますので、ちょっとずるいですが、写真も勝手に盗んであります。Airbnbさん、宣伝になるから許してね。
この物件は、有名な高級マンションの一室3BRに住んでいる方が、旅行も多いということで、自分の寝室以外の2BRをレンタルに出しているという状況で、そのため、「自分が不在の時には、自分の寝室には入らないで。家具は高いものだから気をつけてくださいよ」といった注意書きも細かい。
借りるほうが使えるスペースは、2BR2BAとキッチンやリビングなので、家族4人やカップル2組には、最適。コンドの一階には、コンシエルジュサービスが、中には室内プールがあるそうです。
清掃費を含め、一泊276ドルと、結構な額になりますが、こんなに美しいのですから、泊まるほうは、「ホテルを予約するより安い!」わけですね。Airbnbのコミッションは、ここで、66ドルと表示されるので、3泊すれば、合計で894ドル。
しかし、こんなにきれいなマンションに生活している若い女性(オーナー写真)って、、、世界をまたにかけて、ファッションエディターとか、インテリアコーディネーターのお仕事とかをしているのでしょうね。言葉も、英語、フランス語、スペイン語、アラビア語ができるとあります。かっこよすぎる、、、
ここに滞在し、子供にはマンションのプールを使わせ、さらには、こんな素敵な方とお知り合いになれればと思いましたが、希望予約日程が合わず、あえなく断念。
このサイトでのこういうコーディネートを見るだけで、「メモメモ」となる大家さんも、おいでかも。
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さて、私たちの香港旅行ですが、そこで、180度?方向を変えて、評判が大変いい「お船の案件」に最終決定!
それが、最初にお見せした写真だというわけです。
これも、相当いい感じ。なにより、3BR、2BAで、キッチン、リビング、wifi、24時間コンシエルジュと、至れり尽くせりなのです。これで、取引先(男性一名)と私たち(私と子供一人)のスペース確保は十分。
私が予約した10月は、一泊148ドル、Airbnbの仲介フィーが、44ドルでしたが、11月、12月には、これだと、寒く感じられるのでしょう、コストは、100ドルをきっているようです。
ということで、期せずして?ホテル一部屋分のコストで、すごいバケーションが楽しめることになりました。
キッチン兼ダイニング。船っていってもずいぶん立派な施設が作れるものなんですね。
マスターバスルームも、すごい!生活排水はどうやって、どこに流れ着くのかな、、、とりあえず、考えないことにする(笑)。
さて、このナイス物件のオーナーは、若いカップル。男性は、インドネシア人、女性が香港の人らしいです。自己紹介には、「船に住みたくてこのライフスタイルに行き着いた。香港では、スペースが高いから、マンションでは、こうは行きません。僕たち、あいている部屋に、お客さんをお泊めして、返済や貯蓄の足しにしています」とあります。
そのため、泊まった方のレビューを見ると、「彼女が、お食事作ってくれた」とか、「彼氏が、急に自分の友達を呼んできて、パーティーになった」「ペットのネコがかわいい」「赤ちゃんができた」とか、ボヘミアンでアットホームな人間関係が大展開。いまどきのビジネスオーナーは、やはり、このviral(バイラル。口コミ)による宣伝効果を大切に事業展開をするとしないでは、天地の差ですね。
もともと、香港は、小さい子連れには特に楽しいところというイメージはないので、大人だけではなく、子供のためにも、何か関心事となるものを確保しないといけないのですが、いつもテーマパークとか、香港の場合は、ディズニーランドがあるそうですが、そういうのって、私はなんか、いやなんですよね。自分がそれほど遊園地が好きじゃないからかもしれませんが。(高くつくし、、、ぼそっ)
それに対し、ここなら、仕事のアポ以外には、特に出歩かなくても、子供を自然に喜ばせられそう(私にかわって、子供の相手してくれそうな人が何人もいるようだし)。徒歩数分で公営プールもあるそうです。
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さて、ここで思ったのが、「こういうのって、不動産関係者様、オーナー様に、ご参考になれば」ということ。
バケーションレンタル案件は、私もラスベガスでやったことがありますが、結構入居率をコンスタントに保つのが大変。その物件は、ストリップにあったので、ビジネス客相手に、入居率は、85%をたたき出してくれて助かりましたが、いつもこういくとは限りません。なので、このサイトだけで、不動産リッチにになるには大変だとは思いますが、欧米人のように、
■大きめのアパートや家に住んで
■きれいに使い
■有料ゲストを受けいれる
という頭の働きは、結構、面白いかもと思いませんか。
不動産投資英語塾を主催していることもあり、私は、「英語をどうやって勉強したら」と相談されることも多いです。答えは、いつも、「時間数インプット」と、「実践」をどうやって取り込むかを戦略的に考えてください、ということ。
例えば、ご自宅を片付けて、ここで余った部屋(お客さん用の畳部屋とか)を貸せる方は、このサイトで外国人の方とやり取りするマイクロビジネスを展開するだけで、サイトへの情報アップ、メッセージング、実際のご来訪など、いやでも、旅館ビジネスが体験できてしまいます。
時間的に余裕のある熟年カップルなどでしたら、いい楽しみになるかもしれませんし。人と出会う楽しみって、自分が旅行するばかりが能ではありませんよね。
「だって、うちって、原宿とか六本木にあるわけじゃないから」という方も、ご安心。東京のAirbnb掲載物件を見ると、埼玉で部屋貸しとか、ハードル、低いものもあります。(もちろん、その分、価格は低め)
物件例
高円寺短期貸し専門の8室の一軒屋一室一泊50ドルから
こちらの物件は、失礼ながら、「素敵な物件」というわけではないですが、旅行者に的確にニーズを提供しているようで、好意的なレビューがたくさんついていますね。このように、ニーズにマッチしていれば、背伸びをしていなくても、OKそう。
私のブログを見てくださっている方は、日本居住者が大多数ですが、外国から来る人だけではなく、地方からの上京の方なんかも、このサイトを積極的に、使いこなせたら、すごくいいんじゃないでしょうか。東京のみならず、京都とか、いろいろな観光地の物件が、掲載されています。
そもそも、こういう風に、人に見られることを前提に生活するって、戦後の日本人は持っていない感覚ですが、欧米系の方々のライフスタイルの中で、ぜひ見習うべき要素でもありますね。否が応でも、整理整頓しないといけません、、、
Airbnbの役割は、仲介と、支払い等のトラブルを解決するため。貸主も、自分の物件の写真や、電話番号などをきちんとAirbnbに申告し、verification(確認。認証)プロセスを経る必要があり、借りるほうは、例えば、フェイスブックのアカウントと連動させたり、事前にクレジットカード入力をするなどで、トラブルを回避。
実際、私のブラウザのクッキーから、Airbnbは、私のフェイスブック認証を勝手にしてくれてしまっていたので、アカウントすら作る手間はなく、いつの間にか、私のフェイスブックアイコンやメールアドレスが、Airbnbで取得されていて、貸主とのやり取りも、簡単すぎました。気がつかなかったが、すごすぎる、フェイスブック。これなら、こちらも、悪いことはできません(笑)。
ツイッターやフェイスブックアカウントと連動させたくない場合、アカウントにいくと、連動を取り下げることもできます。その代わり、借りるほうには、携帯電話へのSMSによるアクセスコード入力確認など、代わりの認証プロセスが必要になるようです。
もちろん、大家さんになれない場合も、逆に、自分がこういうサイトを使って「手作りの海外旅行(日本国内でもOKですが)」をプランニングしてみることで、土地を知り、人と仲良くなり、また、英語力もいやでも向上します。ご家族連れにとっては、こうしたオプション、商業ベースの旅行より(そういうのもいいですが)、絶対満足感が高いですよ。
いかがでしょうか。さらにいえば、こうやって、旅行のプランニングひとつ、ちょっと手をかけてみると、世界の不動産価格や投資リターンが身近にわかってきますね。
香港のボートは、いくらかは調べていませんが(どなたかリサーチされたら教えてください)、このオーナーたちは、まだ20台に見えるのに、すでに、セミリタイア的なレジャーボート生活を実現してしまっているところを見ると、市内のマンションを買うより、ずっとお得なのでしょう。
日本では、船の停泊料なんか、雲をつくような値段だと聞きますが、この人たちを見る限りでは、香港では、ボートライフで有名なシアトル同様、普通の物件に固定資産税を払うより、意味のあるオプションであるようですね。
ちなみに、上に上げた3BRの素敵なマンションは、住所で調べると、簡単に、別の部屋として、4BRのものが、HKD37,800,000.00で、売りに出ていたのが見つかりました(3億7,000万)。こちらです。
皆さん、億ションを買うということは、これくらい、家具やインテリアにも投資、デザインセンスがないと、しちゃいけないことなんですよ!え、そんなの当然わかってましたか?いや、失礼しました、、、私自身は、安普請生活で十分かも、、、汗
ということで、、、ああ、一泊2万ちょっとで億ションに泊まる機会を逃しちゃったよ、、、だけど、今からお船ライフがドキワクな、今日の中山道子なのでした。
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