アメリカ大使館での公証の手順 notary - notarize
アメリカ不動産を購入するときに、必ず必要になるのが、公証の手続き。公証は、英語では、notarize【動詞】といいます。公証人は、(public) notary。
日本にも、公証人役場と言うものがあり、相続のときの遺言書作成や公正証書を組んでもらうときは、利用しますが、不動産売買に一般に利用するものではないようです。
アメリカでは、公証と言うのはもっと広まっている制度で、人物確認に、非常に良く使います。国が広く、遠距離でビジネス一般のやり取りをするのに、必要なのが、この公証。
具体的には、
■身分証明
【最近では、テロリストやマネーロンダリング対策問題などの側面もあるでしょう】
■任意性証明
【契約が強制された、自分はサインしなかったなど、契約の無効を後で主張されては取引の安全が保たれません】
が主眼。
銀行の口座を開設するときも、郵送の申請書OKの銀行なら、公証を要求されます。このように、逆に、身分証明が容易にできるシステムであるため、「実際にご来店を」「東部にお越しを」などといわれなくて済む、便利な制度なのです。
マイナス面というと何ですが、公証人の前で任意にサインをした契約書は、裁判所に言って「英語できなかったんです」などと弁明しても、覆りません。そこら辺は、契約社会の厳しさです。
さて、東京では、公証は、一般にはアメリカ大使館で行うのが便利です。
その背景の細かい説明をすると、
1)公証人については、条約があり、加盟国は、各国、お互いの国の公証人を、認め合う。
2)なので、アメリカも、日本の公証人の公証で一般には、OK。【例外あり】
3)しかし、日本の公証人のほうが高い【通常1件の書類で、1万円近くなります】
4)なので、在京の方は、「アメ大」が便利
5)なぜアメリカ大使館内では、公証が可能かと言うと、「アメリカの領土だから1)の条約の対象外。
6)それに対し、アメリカの公証人の資格を持っている人が、日本で営業したら、無免許営業になる
という状況です。
私は、この公証のお手伝いで、月何回も、アメリカ大使館に行きますので、ここに、手順をアップしてみます。
最初はまごつくので、こちらで、手順をご確認ください。東京なら私が同行させていただけますので、ご安心ください。
【事前準備編】
アメリカ大使館の該当ページは、こちらです。
| もっていくもの | パスポート、契約締結に必要な書類、クレジットカードか1万弱の現金 |
| 時間帯 | 平日の午前中。東京のアメリカ大使館で市民サービス部公証係が営業しているのは、月から金までの午前中8時半から12時まで |
| 日米の休日をチェック | 日本のみならず、アメリカの休日にはお休みになります。こちらで、休日をチェックして日程を決めてください。 |
| セキュリティーチェック | 靴までは脱ぎませんが、液体、携帯電話やPCは入り口で没収です。銃も持ってこないでください(笑)。 |
| 所要時間 | 予約制ではないですが、通常、30分で終わります。 |
| エントリーテク | 最初、大使館の入り口に行き着くと、わかりにくいですが、実は、列は、二つあります。右側の列が、ビザ申請者の列。左側に、公証や年金などの連邦サービスのための列があります。朝、列が込んでいても、通常、ビザ申請の列です。脇を通り抜けて、左の列のほうをどんどん進んでいくと、「割り込み」させてくれます。これをやらないと、大変なタイムロスになります。セキュリティチェックが終わったら、大使館の左側の出入り口からエントリーし、すぐ脇の順番札のマシンから、公証サービスの順番を取ってください。公証の部屋は、左脇で、キャッシャーは、出口付近左側です。 |
| 実際のプロセス | パスポートや、公証を要する書類を、秘書官に渡し、クレジットカードの支払い決済を済ませます。そのレシートを提出すると、領事の順番待ちになります。領事=公証人が、「この書類を理解していますか?」「何の書類ですか?」といった簡単な質問をします。英語で言ってくる場合もあり、そういう時は、私が同行していても、口を出すと、「あなたに言ってるんじゃないわよ」などとしかられるので、単語でいいので、"I understand. Property purchase."といった言葉を数フレーズいえるよう、想定して置いてください。そうすると、"Do you swear...【この文書を理解してサインすることを宣誓しますか?】"と言いますので、右手を上げて、"I swear."といえば、それで、サインに入ります。くれぐれも、要公証の書類には、事前に、サインをされないでください。公証人の目の前で実際にサインをするプロセス自体が、公証システムのポイントです。 |
案件にもよりますが、大体ひとつの契約につき、数件の要公証文書があります。既婚者様の場合、州によっては、配偶者様にも、書類にノータリーをしていただく必要がある場合があります。【ネバダやカルフォルニアなど。ミシガンは、配偶者のノータライズは不要です。こちらも、参考にしてください。共有制の州では、配偶者が、共有のための契約締結書類と融資関係書類か、または、権利放棄のためのquit claim deedかのいずれかに、ノータライズをされるわけですね。】
