ウオーレン・バフェット氏、金持ち増税をNYTで主張
2003年以来、主として在京でアメリカ不動産投資をしてきた中山道子です。といっても、2011年夏は、依然、投資先であるミシガン州デトロイトの郊外で、夏を過ごしています。
例年、日本では、夏は、蒸し暑くて、モチベーションが下がる時期なのですが、こちらは、過ごしやすく、その意味では、仕事は進んでおります。他方、家の中では常に寒くて、、、
すでに気温が落ち始めているようで、日本のお知り合いから「そろそろ、秋の気配ですよね」というお便りも頂戴しました。9月も半ばを過ぎないと、まじめに秋のことを考えられない日本と、なんて、違うんだ。
今週の週末土曜日は、投資希望の方のご来訪で、当社物件をたくさんお見せしてきました。
カルフォルニア在住の方で、「思ったよりきれい」「カルフォルニアでも、もっとひどく見えるところがたくさんある」というご感想でした。
さて、今日は、ちょうど、朝、ウオーレン・バフェット氏が、「金持ちに増税を」という論説(Op Ed、Opposite the Editorial、新聞の社説欄と同時に読者の声を乗せるページで、まま、注目や論議を呼ぶ)を表明、面白いので、フォローします。
媒体は、Op Ed欄で全米、いや、全世界に多大な影響を及ぼす力のあるニューヨークタイムズ紙。
タイトルは、Stop Coddling the Rich。
ずばり、「金持ちを甘やかすのはやめろ」。
間違いなく、どこかにすぐ翻訳や紹介が出ると思いますが、、、
趣旨は、、、
■自分は、去年、約700万ドルの税金を払った。多額に思えるだろうが、去年の課税対象の17.4%に過ぎず、自分の会社に勤めてくれている従業員20人は、みんな、自分より高率の税額を課せられていた。彼らの課税率は、33から41%で、平均すると、36%だった。
■金持ちの中には、私よりもっと税率が低い人もいる。しかし、仕事を持つ人は、ほぼ必ず、これより高率の税金を課せられているのだ。1980年代、90年代には、私に対する課税率は、もっとずっと高かった。1976年から1977年にかけてなんか、キャピタルゲイン税率は、39.9%だった。それでも、今より税率が高い状況でも、私や私の周囲の投資家は、意味のある投資に着手することをやめたことなどない。税率が高いと、投資が進まないというのは、うそだ。
■1992年には、トップ400人の高額所得者がIRSに対し、支払う税金の比率は、29.2%だった。2008年時、この比率は、21.5%まで落ち込んでしまっている。
■現在、庶民は、アフガンで私たちのために戦い、国内では、長らく貧困にあえぐようになっている。今後、下院で、財政問題を扱う委員会が作られるわけだが、私なら、100万ドル以下の収入の人々、人口の99.7%の課税率は、現状維持とする。しかし、2009年段階で、実に、24万近くの世帯が、100万ドル以上の収入を計上しているのであって、これらの人々に対しては、増税を提案する。1,000万ドル以上を稼ぐ8,000以上の世帯に対しては、それ以上の増税がふさわしい。
私と、億万長者の仲間たちは、政府に大事にされすぎた。今こそ、金持ちも、「痛みを共有」しなければいけない。
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金持ちは、何を言っても、いいのです。バフェット氏はネブラスカ州オマハという片田舎に住んで地味なライフスタイルを維持していることで有名。「そんなこというなら、金持ちらしく、金を使え」という突っ込みも、ありそうな気も。募金には熱心なバフェット氏ですが、彼が居住している家は、50年前に3万ドルで買った家であることは、有名な話で、彼のライフスタイルは、典型的な「質素な素封家」。
さて、どんな反響となりますか、、、
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