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郵送はヌルかった…タイトルカンパニー編その2

前半のポストは、こちらから。

今、少し、時差ぼけになってきて、朝3時におきてしまいました。タイムラグでくるのは、としのせい、、、?

さて、デトロイトにわざわざ出張に行って何をやるかと思えば、市役所の固定資産税の請求先が、前のオーナー名義になっていたということで、タイトルカンパニーに苦情を言いに行ったわけですが、、、

オーナーのTさんは、

うちは、郵送でちゃんとやっている

といいます。まあ、本来、ルーチン仕事なわけですから、疑う理由はありません。

だって、怪しいのは、あの市役所。行っただけでぐったりしたもんなあ、、、

アメリカの郵便システムは連邦の制度。精度は悪いでしょうが、しかし、20%の紛失率はありえないはず。

きっと、市役所の郵便物仕分けシステムとか、Assessment Divisionの受け取り体制の問題なんだわ。

タイトルカンパニーのオーナーは、「名義書換をするときは、郡の建物に、ちゃんと、お使いの人をやって、提出させているけれど、市役所の固定資産税課のほうは、郵送でやっていたのよ。20%の紛失は、まずいわね」と一応前向き対応。

【注:ここは、アメリカなので、日本の普通のビジネスのように、そこで、「これは、いたりませんで、まことに申し訳ありません」というようなやり取りはありませんので、あしからず。むしろ、この方の会社はアメリカスタンダードでは親切で有能なところだといっていいでしょう。】

お使いの人は一件のお届けについていくら、という料金体系なので、その費用がいくらかかるかの見積もりを聞いてみる、ということでした。タイトルカンパニーは利益は少なく、この会社の場合は、決済をつかさどるのに

基本フィー250ドル
各種送金フィー60ドル
お届けフィー30ドル

ぽっきり。後は、タイトルインシュアランスの発行で、バックを取るわけですが、他のエリアのように、高額物件のやり取りなら、保険は1,000ドル以上ですが、デトロイトじゃあ、それが、そもそも、大体、300ドル台ですから、、、

こういう事情ですから、あまり居丈高に詰め寄るのはまあ筋違いなんですよね。

とはいっても、仕事なのでちゃんとやらないと困ります。

もうひとつ、Assessment Divisionで、窓口の女性が名刺をくれて、そこに、電子メールアドレスまで、書いてあったので、それをコピーさせ、「この担当者は親切だから、郵送だけをする場合は、そのほかに、この人のメールに、書式添付をすればいいのでは?」とサジェスト。

市役所のその女性、窓口で、「あなたたちのことを、市内のモノレールで見たわよ!会ったじゃない!」とフレンドリーだったので、「よく顔を覚えていましたね?」とびっくりしました。まあ、日本人だから、デトロイトの市役所内で見るのは、珍しいのかもですね。

タイトルカンパニーでの打ち合わせ【というほどでもない、、、】をする中、「固定資産税課の名義を変えるために、郡に行って、いちいち、名義書換証書のコピー【Deed、ディード】をとってこなきゃいけなかったのよ【しかも一枚6ドルと巨額の出費がかかった】」と説明すると、

タイトルカンパニーオーナーTさん
『あら?ディードなんか、私のパソコンが郡の登記係のシステムにつながっているからいくらでも無料でプリントアウトしてあげられるのよ?(カッコ内:Michiko、わざわざ日本くんだりからデトロイトに旅費かけてやってきて、案外間抜けなことやってるわね?)』

と、私の半日を無にする発言が。

だから、知らないんですってば、、、

この後も、会話のすれ違い度は、際限なし。

そもそも、ディードが登記された旨の通知が、オーナー様にほとんど、届いていないというと、

『お使いの人が、郡で名義書換の登録をするとき、返却された登記済みのディードは、箱にためておいて、手が空けば、大体皆さんに返送しているんだけどね♪今、事務所引越しするところで、その箱、どこにあるかわからないから、来週にでも、見ておいてあげるわよ。』

と、能天気。

『大体、ディードなんか、取っても、仕方ないじゃない。なんで、ディードにこだわるのかしら、わからない人ね。まあ、固定資産税の請求先を変えるときだけ、必要ってことよね』


**********


ていうか、状況はこうよ。落ち着いて、確認しましょうよ。

■郡の名義登記関係書類【ディード】が届かない
■市役所のオンラインオーナー名の更新は、遅れていて、前のオーナー名の場合も多い
■市役所の固定資産税の請求書を取り寄せてみると、名義が換わっていないものも多い

って、私の立場はどうなるの!

これじゃあ、ナスダックの元会長みたいに、元本から「家賃です」とか言って、ちょぼちょぼ送金して、ばれる前までに、荒稼ぎしようとかっていうのと、区別がつかないじゃないのさ!!【アメリカでは、こういうスキームのことを、実際に起こった事件の首謀者の名前を取って、Ponzi schemeといいます】


***********


そう、ここにも、アメリカが、私の前に、立ちはだかる、、、


アメリカ人は、フレンドリーだったり、いい人だったり、オープンだったり、いろいろすばらしい人々なこともありますが、他人の立場、事情を慮ったりするような国民性では、ありません。ビジネス雑誌はそんなに読みませんが、多分、私の推測では、日本では、有能な人って、他人の気持ちを汲んで、相手の立場を考えながら働くことも、能力のうちに、入っています。

若い人にとっても、KYっていうのは、きっと、交際上手の最初のステップ。


言っときますけどアメリカでは、そういうの、ありませんから!アメリカ人の男性って、アイラブユーとかユーアープリティーとか言ってくれて素敵ね、とか思ってる日本女性の方、それって、空気読めてない同士だってだけのことですから!


しかし、名義書換業務は、年間を通して、何百件もあるだろうに、私が指摘するまで、何年、20%不到達率記録を更新していたのでしょうか?そして、何人の人が、市役所で、最大200ドルの罰金を払ったのか?さらには、何人の人が、こういったテクニカルなトラブルに基づき、固定資産税の請求書が来ないことをきっかけとして、支払いを放置し、挙句には、滞納等トラブルにいたったのでしょうか?

今日、電話で、管理会社さんが、

You are an inspiration.【君には、とても、触発されるよ。】

とヨイショしてくれましたが、本当に、自分の日本人ぶりに、

I certainly AM an inspiration by Detroit standards.

そんな気がしてきました。「デトロイトの基準から言えば、確かに、私って、すごいかも、、、」

おばさんになった、アリスin Detroit...

取得したディードのコピーは、帰国後、投資家様に、無事、お届けすることができました。

明日は、デトロイト市役所で、職員とけんかした話でも、アップしましょう。

まだまだ、不思議の国の見聞録は、続きます、、、


タイトルカンパニーの事務所
タイトルカンパニーの事務所(今週移転したらしい)。普通の家のような体裁で、数人でやっています。これからは、ちゃんとやってね。

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