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不動産投資はスモールビジネス スキャナと小切手編

オーナーやセミナーにいらっしゃる皆様には、私は、不動産投資は、スモールビジネスです、と毎回、申し上げています。

スモールビジネスオーナーというと、あこがれられるサラリーマンの方も多いのかもしれませんが、マイナス面を、考えてみると:

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■「あんた誰?」攻撃

上場企業の名刺をもたれた経験しかない方なんかは、がくっとされる可能性大。起業したばかりだと、あなたのことは、誰も、知りません。必要があって、相手に電話をしたり、メールをしても、1,2回くらいでは、返事が来ないのが、当然だったりします。

■「自力本願」

企業内でチームを組んで大きなことを成し遂げてきた方は、やはり、要注意。メインの業務だけではなく、細かい準備作業はもちろん、仕事の記録をとって、申告が終わるところまでが、すべて、自分の仕事になります。


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なんていうものが、ありそう。

起業したばかりのときは、他の人の協力は、なかなか、得られない、という「自力本願」に付随して、スモールビジネスオーナーは、いかに自力本願でなければいけないか、という悲しい例が、最近ありましたので、ご紹介します(爆笑)。

この前、お客様が、保険会社から、1,000ドルほどの小額のクレームをかけられるお手伝いをし、無事、そのお金が、小切手として、ご自宅に送られてきました(オーナー様は、オーナーサイトで、詳細ご確認ください)。

そこまでも、お客様にとっては、はらはらだったと思うのですが、その次に、このお客様は、小切手を、貯金するため、ご自身が、カルフォルニアに持っているユニオンバンク(東京三菱の100%子会社)に、小切手を、送られました。

わざわざ、EMS(郵便局の追跡機能付国際配送便)で、、、

ところが、いくらたっても、入金が確認できず、向こうに問い合わせると、「そんなものは、来ていない」というつれない返事だったそうです。

お客様は、EMSで追跡をしたところ、確かに、窓口で、受け取りをしてもらっていたようです。

しかし、結果は同じ。探してもらっても、ないものはないそうで、、、

こういうとき、どうするべきなのかというと、チェックを発行してもらった会社にストップオーダーをかけてもらい、発行しなおしてもらうよう、手配します。

EMSで、配達途中でものがなくなるということは、あまりないですが、EMSで配達した書類を相手がなくすということは、私も、別の機会に、経験したことがあります。そのときは、円ローン関係の証明書類を、お客様が送った配達証明がありながら、銀行で、「申し訳ない。再送お願いします」となり、決済直前だったので、銀行は、原本ではなく、ファックスコピーを使って、とりあえず、決済手配をしてくれました。

いずれにせよ、スモールビジネスオーナーにとっては、この世に、自分以外に信頼できる相手というのは、いないという事実を、早めに受け入れる必要があります。私などにいたっては、I am my worst enemy(自分が最大の敵)で、自分自身も、信用できないという二重苦の中、細々と生活しております(爆笑)。


実は、このお客様は、以下の態度をとるのが、正しいと私は思います。私自身は、大体、以下の通りです。


■小切手ごときにEMSは使わない。EMSを使ってもなくなる可能性が上のようにある反面、普通郵便の紛失率はそれほど高くないから、無駄な経費と割り切り、普通郵便を使いましょう。

■その代わり、受け取った小切手は、デポジット(預金)できるまで、トラッキングする必要があります。私は、エクセルシートに、簡単な小切手の郵送記録を作っておき、ころあいを見計らって、それを見直して、確認を取ります。税金の資料としても必要です。

■相手が小切手を送ってきたときは、小切手ごと、関連書類を、すべて、スキャンし、保存しておきます。こうすると、メール添付で、メールによる照会をかける手間なども省けますし、ペーパーレスになります。


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アメリカンスモールビジネスライフを開始したら、周りは、みんなだらしなく、自分のことなんか、まったく大切にしてくれないと覚悟してください。

実は、これは、アメリカだからというだけではなくて、日本でも、縁故やらといった援助なく、自力で自らの地位を勝ち取られる方というのは、これくらいの根性、当然入っているのですが、サラリーマンの方なんかで、やはり、こういう(悲しい?)自覚を必要としてこられなかった方というのが、時々、おいでです。やっぱり、組織に、守られているのですね。20代の頃の私なんかも、コピーひとつ、まともに取れず、秘書の方々にお世話になってばかりでした。

しかし、この世のjungleにおいては、自分自身が、well prepared(常に準備OK)であることが必要で、たとえば、このような小切手事故との出会いは、避けて通れないのです。

小切手をなくしたら、どうするか。小切手帳を取り寄せられたあなたにも、いつか、必ず、起こる事故だと私が断言しましょう(なんか大げさになってきたな)。

だから、「起こらないように」という手順に手間(特に金銭的出費)より、「起こったときのトラブルシュート」(手間はかかるが、金はかからない)を前提に、行動するのが、正しいロジスティックスなのです。

件のお客様も、通常郵便を使っていれば、なくなっても、お金のロスは、切手代110円で、「普通郵便だから、仕方ないか」と思えたかもしれません。今回は、EMSということで、1,200円丸損で、逆に、「せっかく、EMSを使ったのに、このごろの銀行というのはどうなっているのだ」、と腹のひとつも立つでしょう。私もそう思いますが、冷静に考えれば、お互い、人間だから、こうした事故も、一定程度は、仕方なさそうです。

逆に、アメリカ人で、小切手に、certified mail(追跡可能便)を使う人は、あまりいませんから、普通郵便で送っていたほうが、ひょっとして、担当者が、小切手開封手順に慣れていて、事故に至らなかった可能性すらあると思います。

「小切手は、スキャンしたほうがいいですよ」という私のアドバイスに対し、下のメールが、、、


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なるほど。小切手のコピーなんて考えたこともなかった。
今後、その手でいきます。
すごい発想に脱帽。

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いえいえ、この道が、長いだけです、、、大汗

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