アメリカの新築家屋の平均的コスト明細は?
National Association of Home Builders というアメリカの団体があります。全米ホームビルダー協会ですね。
この協会の構成法人に対する収支表のアンケートの結果が、興味深かったので、お目にかけてみます。1,000社へのアンケートに、54社が有効回答を寄せました。アメリカのビルダーは、どのようなコスト配分をしているのか?ちょっと、ニッチな、データです。
それによると、、、
平均土地面積 0.5エーカー《2,023平方メートル、612坪》
平均延床面積 2,700SQFT《250平方メートル》
平均購入価格 377,624ドル
うち、
土地比率、20%
建築コスト、58%
純益、8.9%
その他のコストには、不動産仲介業者のコミッションや融資コストなど
という明細。これは、2009年度初頭の回答に基づく算出だそうです。
しかし、平均と言うことで、多様なエリアの多様なランクの数字が一般化されているので、ちょっと分かりにくいですね。アメリカでも、私の知っている範囲では、0.2エーカーとか、せいぜい大きくて、4分の1エーカーとかの造成は、見かけますが、ハーフエーカーが、アンケート回答ビルダー平均値とは、びっくりしました。
これだけの家に住んでいる日本人って、なおさら想像しにくいですよね。田舎なら田舎で、土地を持っている方も、利用可能な土地なら、「家の敷地」にせず、農業等に利用しているような気がします、、、都心の人間は、土地取得費比率20%には、ぐうの音も出ません><
他方、連邦統計局の資料によると、2009年次、新築、中古を含め、全米平均売買価格は、27万ドルで、中位値は、21万5,600ドル。平均は、対象となるすべての数字を足して、総数で割ったもの《1,2,5の平均は、2.6667》、中位値は、すべての数字の中間地点に存在する数字です《中位値は、1と5の中間の2》。
ちなみに、2005年次のピークには、128万戸の新築戸数を誇った米国経済、2009年次は、日本の3倍に迫ろうと言う人口がいるくせに(3億強対1.2億)、37万4,000戸しか、作れていません。
同年2009年、日本は、78万戸の新築戸建建設実績があり、このままでは、まずいというのが、長期的に業界を見ている人の指摘だそうですから(こちらの記事)、アメリカ経済の自主調整能力が早いことをうらやむべきなのか、日本経済は、アメリカに比べ、ずっと堅調だと喜ぶべきなのか、、、皆さんは、どう思われますか?
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