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生命保険のもっとも効率的な利用方法とは? グローバル編

子供の誕生日に、保険エージェントから、手書きの誕生日カードが、届きました。


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子供に対し、私を受取人として、「20万ドルの積立型生命保険」に入っているので、、、

日本では、こうした行動は、珍しいかもしれません。「中山って、自分より先に、子供が死ぬのを、当て込んででも、いるの?」と、ぎょっとされた方は、まさか、おいでではないでしょうね。汗

子供ができたから、一家の大黒柱が、生命保険に入るというのが、日本の常識。もちろん、それは、私もやっていますが、真の投資家、資産家としての行動が始まるのは、実は、この先からなんです。

子供に生命保険をかけるというのは、実は、米国式、グローバル・スタンダードでは、別に珍しくない考え方で、私も、以下のいろいろな説明を受け、納得し、子供に健康診断を受けさせ、幼児のときに、加入させたので、ここで、ご紹介します。

子供に積立型生命保険をかけることに、投資家として、意味があるこれだけの理由

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□1□

まれに、若年性糖尿病などを発病し、成人して、生保が必要になった段階で、保険に入ることができなくなる人がいる。このようなリスクを回避するためには、「入りやすい時期」に入ることに、意味がある。

□2□

さらにまれに、実際に子供が死ぬ場合があり、その際、「闘病し、金に糸目をつけず、多額の治療費を使い、親は、子供を失い、失意のどん底に叩きのめされるのみならず、困窮に陥る場合」もある。

□3□

積み立て型は、子供のときに入ると、料率やリターンが、大変よく、投資商品としても、大変優れている。

□4□

資産の世代継承の一手段であるので、子供に孫が生まれた段階で、受取人を、孫にすることができ、確実に、掛け金を2世代先に、税金対策しながら、贈与することが、できる。


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日本では、一般に、「子供への生命保険そのものは、不要」という考え方が定着しているようですね。私は、詳しくないですが、これは、きっと、掛け捨てではなく、積立型の販売が許されていないからなのでしょうか?

国民健康保険が普及している日本では、万が一に、子供を看取ったとしても、破産するような羽目には陥らない可能性が高そうですので、こういう市場では、「子供への生命保険は、取り立てては、不要」という考え方に、合理性がありそうです。

子供のための積立としては、学資保険が主体として考えられているのですね。そっちに、生命保険機能も、通常、ついているようです。しかし、学資保険というのは、日本のそれは、利回りが悪いということを別にすると、子供が大学に入学する前後で、満期終了です。《学資保険については、まったく別の観点から、こんな記事「学資保険のシミュレーションに、なぜ、インフレ率を加算しないのか?を書いたことがあります。》

これに対し、終身積み立て型の生命保険は、欧米では、

節税対策を兼ねた金融商品として、資産の世代継承のために、用いられている

のだというのが、私の理解です。

なので、「目覚め」が遅かった私自身の場合は、生命保険は、実は、掛け捨てのみ。

見積もりも、取ってみましたが、それなりの年齢になってしまうと、この商品、保険商品と投資商品を兼ねることのメリットより、投資商品としての魅力がなくなっていく傾向のほうが、気になるため、投資のためには、積み立て型の生命保険ではなく、単に投資信託を買っています。

ちなみに、日本の方は、よく、香港のHSBCの銀行口座を開設して、投資信託を購入したり、そこから、有名なオフショア生命保険の高額契約をされたりしますが、こうした方法でアクセスできる商品は、オプションが少なく、他方では、手数料が高いというのが欧米のセミプロの一致した常識なので、私は、これらのことも、やらず、ディスカウント・ブローカレージを使って、直接、自分でやっています。

話がそれましたが、子供の保険は、そんなわけで、現在、私が受け取り人であるというわけです。

契約内容によると、18歳までに払い込みは終わります。解約による現金引き出しの場合、20歳前後では、払い込んだ額と、解約により戻ってくる額は、あまり変わりませんが、その後、徐々に、かえってくる額が増えていき、100歳の段階では、20万ドル全額が、満期で戻ってくる設定になっていました。

なので、この商品の有用性として、私が思い描いているのが、以下のもの。

=== 子供向けの積み立て型生保の機能


□ 子供が、小さいうちは、不慮の事故対策に
□ 孫ができたら、受取人を孫にする出産祝いに
□ 子供が100歳まで生きれば、その際には、子ども自身が、20万ドル引き出せる
□ 子供が100歳以前に死ねば、孫が、20万ドル、受け取れる
□ もっと早い時期に、お金が必要であれば、普通の預金よりも少しマシな貯蓄レー
  トで解約できるので、日本の学資保険と同じ機能がある


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私は、最低ラインですが、リッチな家庭なら、20万ドルではなく、弁護士や会計士と相談しながら、200万ドル、1,000万ドルといった高額保険に入ることに意味があるのでしょうね。

実は、私の加入しているこの会社、日本の大手生保の子会社だそうで、昔聞いた話なので、今もそうかはわかりませんが、日本企業の駐在員の方々は、米国居住時に、こぞって、この商品を買い求められるのだとか。月々、タバコ代くらいで《私は吸いませんが》、孫に、何千万も残せるのですから、やらない手はありません。

アブ○ハムなんとかグループの「いつかは☆かし」、「毎月5万で、1億」も、2世代かければ、はっきりいって、欧米では、標準パフォーマンスなのです(笑)。

日本の金融商品ガラパゴス状態は、シティーバンクの閉鎖などのリテール・バンキング問題や、購入できる投資信託の幅が少ないといった他に、保険についてこそ、昔から、うちうちに、指摘されてきたものです。日本のトップ生保は、「海外で主流の商品が、日本では売れないのだ」ということがわかっているので、米国や中国市場への進出を試みたりしているわけですが、一般市民は、そもそも、蚊帳の外。

例えば、この子供向けの保険に、積み立て型が存在しないのは、政府により、「非倫理的な商品である」と販売が、規制されているからだと、もれ聞いたことがあるのですが、実際には、「富裕層の世代間相続を難しくする」ことのほうが、主眼なのかもしれないと、邪推もしたくなります。

「そんな商品があることすら、知らなかった」という方、ご用心、、、いいように、取り込まれているんですよ、、、


《私には、FPの資格などはありません。一般消費者としての立場からこの記事を書きました。不正確な理解などがあれば、ご指摘ください。特定投資商品をお勧めするものではなく、また、流通している金融商品の説明を試みるものでもありません。》


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