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単発コンサルティングの例 外資系給与体系、アーリーリタイヤと不動産投資

対米不動産投資家の中山道子です。日本で、久々に、ロバート・キヨサキ氏の本の翻訳、「アンフェア・アドバンテージ」が出版されて読んで見た、というお知り合いが何人かおいでになったので、興味を持ち、私も、原著をめくってみました。米国では、数年前の出版で、最新作は、「セカンド・チャンス」という本ですが。

毎回、タイトルのつけ方も上手。

といっても、日本語で、アンフェア・アドバンテージといわれると、「?」という方も多いと思いますが。タイトル自体、翻訳しにくいので、こうなったのでしょうが、内容は、「金持ちとそうでない人間との間には、不公平なほどの(知識やレバレッジ)差がある。この本を読む人には、金持ちになるためのコツ=レバレッジ、知識を伝授しよう。それは、単なる高額所得者になることとも、違うんだぜ」といったことです。



内容は、これまでの本を踏襲している感じです。基本、彼にとっての著作の戦略的な位置づけは、「これを読んで、俺のセミナーに来い、教材を買え、キャッシュフローゲームに参加しろ」で、教える内容自体は、微妙なことが多いですので、プロの評価は、低いですが、モチベーションを上げる能力は、実に超一流。

なので、皆さんも、「そのレベル」で、この本をエンジョイされることを、お勧めします。私自身、「そうそう、そういうことあるんだよなあ」とひざを打ちながら、彼の表現力の巧みさに、一気に読み終わりました。

最終的には、「不動産は、うちうちに、仲間から情報をもらえれば、市場に出る前の物件で、利益を出せる」といった、業界関係者には、当たり前なことが書いてあり、彼のセミナーに行けば、その「インナー・サークルに入れてもらえるかも」という期待をあおるわけです。

ちなみに、2013年の報道で一部取り上げられたリッチ・ダッド・セミナーの内実については、こちらのリンクをご覧ください。


By Paul Van Osdol

'Rich Dad' author's seminars cost thousands, but not everyone gets rich
Investigation reveals attorney general probe, lawsuits, response from the Rich Dad Education organization


リッチ・ダッド社は、米国の消費者評価サイトを見る限りは、この報道が出て、クレーム対策に少し努力をした形跡がありますね。

この本も、ざっと読むだけでは、人によっては、あおっている感のほうが残るかもしれませんが、読み方を変えれば、「わからないことに手を出したら、儲からないから。あなたが儲かるかどうかは、あなたが優秀な投資家かどうかにかかっている」と、何度も書いてあり、その意味では、「違法なテクニックが推奨されているんだけど!」とまでケチョンケチョンに評価されたシリーズ第一書『金持ち父さん』と比べると、批判を取り入れ、彼なりに、「投資家の道、金持ちの道は、楽ではないのは事実。専門家を雇ってやってね」ということを伝える努力を、相当されていると感じました。「自分は文章力がないから」と何度も書いているのは、「批判の一部は、自分の言い方がわかってもらえていないからだ」と感じたからでしょうか。

ビジネスで経費を計上し、不動産で減価償却を取る。自分自身が時給制の高額所得者になって息切れするのではなく、長く稼げる仕組みを作る。ファイナンシャル教育を生涯、受けることで、税金対策もあわせて、長期の資産形成を。

彼が『金持ち父さん』シリーズを書かずば、この「リッチ・マンの優雅なライフスタイル」の仕組みは、「学校でいい成績を取って、世間の教えに従い、順当な生活を目標にしなさい」としか、言われたことのない我々多くにとって、依然、ミステリーであり続けたかもしれません。

カリスマよ、ありがとう。

この「いろいろうわさはあるようだけど、本を読むと、この人、本当は、いい人なんじゃないかな。会ってみたいなあ、目の前で教えを乞えればなあ」と思わせる能力は、誰にでも備わっているものでは、ないのでしょうね。『ナッシング・ダウン』のロバート・アレンさんは、自分の教えた不動産投資法で、お店を広げすぎ、固定資産税滞納などを重ね、資金繰りにショート、破産を経験してからは、不動産投資指南に重点を置くのをやめてしまいましたが、キヨサキさんは、不動産大恐慌を乗り切り、不動産投資家として、依然、健在、大いに現役。こういう能力を、米国では、ステイング・パワー(生き残る力)と呼びます。素直に、脱帽です。


■■■


さて、例によって前書きのほうが長いですが、昨日、久しぶりに、「個別50分コンサル」をさせていただきました。サービス概要は、こちらから。

ご相談者様は、以下のご希望がありました。

□□ 最初のメールから □□

初めまして。
不動産投資初心者のCと申します。
いつもブログでの中山様の率直なご意見参考にしております。
50分有料電話会議を以下の理由で希望させていただきたいと思っております。
よろしくご検討いただければ幸いです。

A地で1件物件(300,000ドルで今年4月、現金一括で購入、家賃1600ドル)保有しております。

現金購入できる原資はあるのですが、ローンでもう一軒、購入しようと検討しております。

その前に、不動産投資初心者なので、ぜひ中山様とお話をさせていただき、失敗のリスクをできるだけ低くしたいと思っております。

以下、電話会議でお話したいメインポイントです。

(以下省略)

□□


何社かのローンを比較するリサーチをすでに終えられ、実際の投資着手に当たり、具体的なお話、ハードなデータに基づく比較考量をご希望されておいででしたが、私のほうからお願いし、

> ビッグ・ピクチャー

のほうも、教えていただき、長期的なライフプランと、米国不動産投資がそこに占める役割に対する期待値を確定、そこから、細部の計画をつめるという考え方はいかがですかと、事前のメールのやり取りを何回か、させていただきました。

その結果、このお客様の実際の計画は、

□ アーリーリタイヤを前提に、それなりのキャッシュフローをつくりたい
□ しかし、給与体系の関係で、来年やめても、ボーナスの支払いが、後、数年間続くので
□ その間、減価償却を取りたい

といった内容であることが、わかりました。

実際の電話会議でも、1を話せば10の準備がされているような、リサーチも考察も綿密な方でおいでだったので、枝葉末節の指示を期待されているわけではないと感じ、ビッグ・ピクチャーを前提に、不動産については、要所で、思いつく範囲のお話をさせていただいたほか、とにかく優秀な方なので、今のお仕事をアーリー・リタイヤされた後には、まさに、キヨサキ氏の推奨する、”リスクもリターンも大きい”「インベスター」的な立ち位置を取ることができる方であると感じ、お子様の成長段階との関係で、いくつかのライフ・スタイル的なアイディアを、税金に関することも交えながら、サジェストさせていただきました。


その後、電話会議の後には、いくつかのフォローアップのメールのご案内もし、以下のご回答、ご感想を頂戴しました。

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中山様、

本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
期待以上のお話でした。

今回不動産投資についてお聞きするということで電話会議を申し込ませていただきましたが、中山様には不動産投資含む人生設計についてご教示いただき、今回お願いして本当に正解でした。

中山様自身、色々とご経験に基づいた考えのもとしっかりとした人生設計をされており、一つ一つのお話が理論的な内容で、お子様の教育方針含めてあーなるほどと目からウロコでした。ぼんやりとライフプランを立てておりましたが、もう少ししっかりとした計画が立てられそうです。

不動産投資に関しては、初心者の私にも分かりやすく、基礎から教えていただきましたので、大変助かりました。また、自分の意見を押し付けるわけでもなく、他の方法はということで、ご提案いただいたのでこちらの意見も言いやすかったです。

電話会議をする前は、初心者なのであまりにも素人な質問をしても大丈夫かなと少しドキドキしていたのですが、ソフトな親しみやすい口調でお話いただいたので助かりました。

終わった後のフォローアップメールも丁寧なご説明ありがとうございます。
今からじっくり読んでみたいと思います。

短期抵当権融資にも参加したいので、チャンスがあればぜひ教えてください。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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仕事柄、すごい方々とやり取りできる私も、運がいいですね。これは、私の「アンフェア・アドバンテージ(役得)」です(笑)。C様の新たな門出に、乾杯!


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